34.せんせい、あのね。

先生という職業につきたいと思ったのは
幼稚園の年中さんの頃でした。

当時の担任のかよこ先生がだいすきで
たまらなくって私も先生になるって
思ったのがきっかけでした。

かよこ先生は
私がおかえきの時間に絵が描けなくて
悩んでいると声をかけてくれました。

私が絵を描けなかったのは
ペンギンを描きたいけど描き方が
わからなかったからでした。

今は毎日言葉にする練習をしていますが
当時は思っていることを伝えるのには
なかなか勇気が必要で空気で察して
というような子どもでした。

かよこ先生はお帰りの時間まで
私が絵を描けなかったことを気にしてくれて
翌日ペンギンの簡単な書き方を考えて
教えとくれました。

それから、
かよこ先生がずっとだいすきに
なりました。

新卒から次の3月まで先生という
お仕事をさせてもらって
一番好きな瞬間は
「せんせい、あのね」の瞬間です。

「せんせい、あのね」から始まる
子どもたちの話は信頼関係があって
始まるからこそ…その関係性が目に見えた
ような気がします。

そして子どもたちが一生懸命つたえる
あのねの話とってもだいすきです。

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