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リモートワークの功罪
たった2ヶ月だけど、フルリモート×フレックスという働き方をした。
小学生は学童に行かなくても良い。
誰かが体調を崩しても休まなくて良い。
なんならスッピンで良い。
控えにいって最高だった。
だけど、わたしはリモートワークであるが故に、心を病み、リモートワーク恐怖症になった。
リモートワークの良い面
まず、通勤時間がない。
仕事が終わったらすぐ布団に入ることができる。
そして、メガネをすればスッピンでもイケる。
服はスウェットでも良い。
ズボラなわたしには、これが最高に心地よかった。
わたしが家にいるから、小学生は学童に行かず、学校が終わったら家に帰ってこれる。
小学生くらいになると、体調を崩して家にいても差し支えない。
なおかつ、フレックスだったので、学校の行事や病院に行くために中抜けすることもできる。
ワーキングペアレンツにとっては、申し分ない環境だ。
また、フルリモートだと、上司や同僚に会うことがないので、人のストレスがほぼない。
ほかにも上げだしたらきりがないくらい…超がつくほど、良い面ばかりだ。
だけど、わたしには、それを何倍も上回るほど悪い面が多かった。
リモートワークの悪い面
いつでも仕事ができるということは、
いつでもどんなときでも、何時でも連絡が来るということだ。
そのあたりキチンと整っている企業もあるが、わたしが入社した会社は違った。
上司は夜中の(朝の?)3時に得意先にメールをいれてたりして、吐き気がした。
8時から17時までノンストップで仕事をし、打ち合わせが多すぎて、お昼休憩をとることはほとんどできなかった。昼ご飯抜きの日が多く、体重がガクンと落ちた。
なんならトイレにいく暇もないくらいで、軽く膀胱炎になったりもした。
17時から21時までは、子どもたちのご飯やお風呂、家事をしていたが、その時間もひっきりなしにSlackやLINE、メールで連絡がくる。電話も鳴る。
家事を進めながら連絡を返す。
最初の頃は、仕事以外の時間は連絡を返さないようにしていたが、随時返さないと寝れないくらいの連絡がくるようになった。
そして21時、子どもが寝てからまたパソコンに向かう。気がつけば24時。
布団の中でも連絡を確認し、朝6時に起きてまた確認をする。
子どもの用事で中抜けを2時間したとして、2時間分の仕事がたまる。
その日は夜中の1時頃まで仕事をしないといけなくなる。
フレックスでなんとかなるから、全ての用事をわたしが抱え込み、夫は変わらず毎日仕事にいった。
子どものために、わたしが犠牲になってる気分だった。
こうしてわたしは、24時間仕事に支配された。
極めつけに、リモートワークだからという理由で、残業代は1円もでなかった。
この生活を続け、夜寝れないことが増えた。
それなのに、やったら頭が冴えて、仕事が捗っていた。
でも、気がつくと涙が止まらないときもあった。
今思えば、完全にメンタルが逝ってしまってた状況だ。
夫にストップをかけられるまで、全く気が付かないほどだった。
退職して2週間たったいま、嘘のように自分らしさを取り戻し、心も身体も元気になったが、
でも、もう、リモートワークの仕事に就きたくない。
リモートワークの功罪
きっとわたしが就いた会社は、超ブラック企業だった。だから、リモートワーク恐怖症になることは稀だと思う。
他の会社はきっと違うだろうが、Slackの通知を見ることが怖すぎて、ベンチャー企業、スタートアップに抵抗がある。
でもリモートワークでないと、子どもの体調や行事で仕事を休まなければならない。
毎日化粧をして、きちんとした服で出勤しなければならない。
どちらにも、良い面悪い面あるが、結局のところは環境が全てではないだろうか…。
自分と家族が、身も心も健康でいられるために、
60点で働ける企業に出会えることを願っている。