ちゃわ～んわ～んわ～ん。

朝からムッシムシ蒸し暑い空気の中、

リビングから不穏な音が響いた。

がっちゃーん。

たまたまドアの外にいた私が慌てて部屋に入ると、そこには、割れたお茶碗をしげしげと見つめ、「引力のせい」という顔をしたオットがいた。

いや、引力ちゃうちゃう。キミの過失。

冷静なトーンで一応言い訳を尋ねる。

「どうしたの？」

すると、「いや、茶碗が勝手にすべって」。

引力の次は、茶碗のせいか。(´-ω-`)

それにしても、気持ちいいくらいパカーンと2つに割れたお茶碗。

あ、これ・・・

私は思い出してしまった。

「これ、結婚当初に買った夫婦茶碗だ」

「え」

「あーぁ」

「え、えっと」

「あーぁー」

「いや、ほら、形あるものはいつか壊れるって一休さんも言ってたし」

ここにきて、一休さんを味方につける姑息なオット。

それにしても、先月、食器の大断捨離をした時に、なんとなくお茶碗だけは割るような予感がして、多めに残したワタシの勘の良さよ！

素晴らしい！！ワタシ！！

そしてその件をオットに話し、「すばらしい！」の絶賛を要求したのはいうまでもなく。
もちろん分の悪いオットは、全力で妻を絶賛してましたが。

これで反省したオットは、妻のために金塊茶碗を買ってきてくれるでしょうか？！

いや、茶碗じゃなくても、金塊で結構ですけど。

乞うご期待！！

「ぱりーん、っていったです」

チョコの大きなお耳（見た目ほど聞こえないが）でちゃんと聞こえたのね〜（笑）

いったよね！！ぱり～んって！（笑）