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ホバホバホバリング
先日、久しぶりに中学校の友人と会った。
マスクをしたまま、歩きながらいろんな話をしたのだが、
そのなかで、なぜかコドモの教育についての話になった。
彼女は結婚していないので、昔から妹の一人息子(甥っ子)を大変可愛がって、息子のように愛してきたのだが、そんなに可愛かった彼も先日二十歳になったそうで、いまや口も聞いてくれないとぶーたれていた。
ワタシはその甥っ子くんが1歳ではじめて彼女の名前を呼んだ時の、彼女の喜びの舞いを見ていたので、おぉ月日が流れるのはなんと早いことよ・・と別の意味で感慨深かったけど(笑)
そんな彼女が言うには、自分の妹(甥っ子の母親)がいわゆる「ヘリコプターペアレント」だと思うんだと。
恥ずかしながら、その言葉を知らなかったワタシ。
ヘリコプターペアレントとは、自分の子供の周りを、まるでヘリコプターがホバリングするように、関わり続けることがやめられない親のことをいいます。子供たちを泡で包むかのように扱い、結果として、仕事や人生に必要な能力に問題を抱える若い大人たちを育ててしまっているのです。
ヘリコプターペアレントは、自分の子供のために最善を尽くしていると思っていますが、実際は子供の成功の機会を奪っています。とくに、子供が仕事を得て働き続ける機会を損なっているのです。
ヘリコプターペアレントは、自分の子供が傷つくことを嫌います。すべての困難を和らげ、失敗から守ろうとします。
問題はこうして過保護に育った子供は、喪失や失敗、さらに失望といった、誰の人生でも避けられない状況に対処する方法を全く学ぶことがないということです。
お、おぉぅ。(´-ω-`)
これはすごい。
ホバリングしているのか、自分のコドモの周りで。
感動すらしているワタシの横で彼女が言った。
「うん、Miekaruにはわからんだろうよ」
「えっ、わかるよ!心配なのは心配だからさ~。つい過干渉になる人もいるのはわかるよ!」
「あなた、自分の子育てのモットーを言ってみなさい」
「え、【放牧】」
「でしょ。そういうひとはホバリングしない」
「え」
ぐぅ。(ぐうの音も出ないわけじゃないと言いたい)
ワタシは基本、親はいきものがかりだと思っていたので、放牧して、時間になったら呼び返して、ご飯与えて、はいおやすみ~。
という育て方をしてきた。おいおい雑だな(笑)
これが正解かどうかわからないけど、我が家はその形。
もちろん、思春期も反抗期も全部ちゃんときっちりあった(笑)
ムスメの思春期の時は、とにかくおたべ人形のようにただただ話を聞いていた。毎日毎晩繰り返して垂れ流される不平不満友達との悩み、ただただふんふんそーかそーかそうなのかーほーほーと傾聴の日々。
もうあやうくフクロウになるかと思ったわ。
たとえ眠気で半分頭が寝かかっていても、半眼で心の目で聞いていた(それを人はうたた寝という)
ムスコの反抗期は、ひたすらに感じの悪い態度の相手に、できるだけ干渉せずに、そう、鑑賞して過ごしていた。
ほぉこれが男子の反抗期というものだな、という物珍しさと、やっぱり感じ悪いわ!なんなのよ!ムキーっ!!というイライラをミックスして。
まぁそんなやり方をして過ごしてた我が家は、結果、なぜかものすごく自立心の高い人々ができあがった(笑)
うん、言い方を変えると、自由な人々(笑)自分勝手ともいう。
家族全員がB型であることも関係しているかもしれないけど(笑)
ムスコが高校になったころから、いまだに、例えば家族旅行とかでも、現地集合とか平気でやる。
目的地は決めていても、そこに行くまでに、たとえばほかの場所を回ってから行きたい人はそうするし、直行したい人はそうする。
旅の終わりもそれぞれ自由。もっと回りたい人はそこで解散。帰りたい人は帰宅。
「現地でね~!」というのが合言葉。
「家族旅行だよね?」と何回ともだちに聞かれたことか(笑)
外食とかでも家から出かけるのに、それぞれのペースで現地集合する。
一緒に行けるひとは行くし、たとえばちょっと本屋に寄ってから行くわ、とか帰り道ほかに寄って帰るわ、というような人は、現地解散。
こうやって書くと、やっぱり変わってるか(笑)
ま、コドモたちが自分たちの家族を築くときには、それぞれの形で作っていけばいいし、ね。
そもそもコドモのタイプにもよるだろうし、一緒に育てるパートナーとの関係性にもよるし、それは各家庭でいろいろと試行錯誤していけばいいのだと思う。
そもそもなぜうちが、現地集合解散の家になったかというと、当時オットがムッチャ忙しいひとであったからである。
当日にならないと、来られるかどうか、何時に来られるか、飛行機や電車の時間には間に合うのか、すべてがわからないという・・いや、ほとんど確定事項がないじゃんよ、という感じ。
結果、現地で会いましょう!ということになり、電車でも飛行機でも車でもなんでもお好きな手段でどうぞ~という形が徐々に出来上がってきたのである。家族の歴史おそるべし。
子育てにたぶん正解などないのだろうなと2人を育てて思ったし
うちみたいな距離感ではなく、もっと近い位置でちゃんとかかわっていても、過干渉にならなければいいと思うし。
相性もあるし。それぞれ。うん、それぞれの形。
ホバリングしたい気持ちももちろんわかる。
親だもん、心配なことはたくさんある。
でも、いつも、ちゃんと距離をもって見守っていたいと思ってきた。
困ったときは必ず助ける、というメッセージだけは伝えて、あとは自分でなんでもやってみなさい、自分の頭で考えなさい、それをわかってほしかった。だってお母さん、ずっとあなたと一緒にいるわけじゃないから。あなたの人生だから。
ヤキモキすること、たくさんあったけど(笑)
うん、いっぱいあったけど(二度目)
でも、20代も半ばになったムスメから
「お母さんの子育ては、放任とはちがってたよね」とやっと最近言われるようになり、やっとわかったか!と仁王立ちして「お母さんはちゃんと見守っていたよ。そのうえでの放牧だから!放牧というのはね・・」と説明している途中でいなくなってた。
話を最後まで聞けや(´-ω-`)
「アタシはお姉ちゃんに過保護に育てられてるです」
だっこちゃん人形化するチョコ先生。
「だっこちゃん人形」を知らない若い世代の人々に説明しようとググったら
なかなかに衝撃的な写真が・・
うん、今見るとやっぱりなかなかのインパクトだな(笑)
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