『せいめいのれきし』から読み盗った3つのこと
みなさん、こんにちは。
今回は、出口治明 著『教養は児童書で学べ』で紹介されている『せいめいのれきし』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)
では、本書の概要と読み盗った3つのことを書いてみます。
本書の概要
タイトル通り「生命の歴史」が描かれた絵本です。「地球上に生命が生まれたときから 今までのお話」が全77ページに詰まっています。お芝居の一幕のように、時代ごとの印象的な場面が描かれ解説されています。過去から現在に、読者はページをめくることで時間を移動することができます。
では、『せいめいのれきし』から読み盗った3つのことを書いていきます。
まず1つ目は、
①その人その人に合わせる
ということです。
本書は地球46億年の歴史が、ギュギュっと77ページに収録されている超濃縮エッセンス本だと思います。この本は何倍にでも何千倍にでも還元できると思います。言ってしまえば、読み手の力量次第みたいなところがあると思います。
そして、唐突なのですが、この本を原液カルピスに例えたくなったので書かせてください。
私はちょっと濃いめのカルピスが好きなのですが、普通に希釈したカルピスのほうが好きな方もいらっしゃると思います。原液カルピスもこの本も、「濃縮されている」「還元の仕方が重要」という点では同じな気がします。
原液カルピスと同じように、本もその人その人に合わせよ と読み盗りました。
続いて2つ目は、
②作り手になって初めて気づくこともある
ということです。
幼い頃にこの本を読んでいても、きっと私は大満足したと思います。でも、作り手の立場で考えることはなかったと思います。
・読みやすい文章のレイアウト
・細部まで丁寧に描かれたイラスト
・イラストとの一体感のあるフォント
純粋な読み手でないと楽しめない部分があるのかもしれません。しかし、こうして文章を書きアウトプットすることは、私の人生をちょっと豊かにしてくれていると思っています。
少し大人になって、作り手になって初めて気づくこともある と読み盗りました。
最後に3つ目は、
③いいときもありゃ わるいときもある
ということです。
巨大隕石の衝突による恐竜の絶滅は皆さんご存じかと思います。本書でもこの説が取り上げられています。また、本書の原書は2009年に改訂されています。進化の歴史や生物の名前を改訂したそうです。
過去に栄えていた生き物や学説が、現在では存在しなかったり下火になっている。そんなことを思うと、平家物語のパワーワード「盛者必衰の理」を感じました。
いいときもあれば、わるいときもある と読み盗りました。
最後に、『教養は児童書で学べ』の著者、出口治明さんの「ダーウィンの進化論とリーダー」についての動画をシェアします。自己管理の大切さに納得しました。
まとめ
『せいめいのれきし』から読み盗った3つのこと
① 本もカルピスも同じ、その人その人に合わせてみること
② 作り手になって初めて気づくことがあること
③ いいときもあれば、わるいときもあること
次回は『ギルガメシュ王ものがたり』(ルドミラ・ゼーマン/松野正子 訳) から読み盗ってみます。
最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。