年輪の子守唄（創作）

「言葉であそぼ」では、五十音を使って物語を描いていきます。今回は「ね」から始まる言葉がたくさん入っています。

ねんねんよいこだお眠りよ
ねんねの里には春がくる

年輪かさねた森の木が
葉っぱでベッドをこしらえて
粘土を練るよに　念入りに
ぼうやを揺らすよ　ねんころろ

ねんねんよいこだお眠りよ
ねんねの里には夏がくる

ネイビーブルーの海原は
熱気を涼しい風に変え
寝苦しくなく眠るよう
ぼうやをあおぐよ　ねんころろ

ねんねんよいこだお眠りよ
ねんねの里には秋がくる

根っこにかくれた虫たちが
羽の音色を響かせて
ねらいさだめた寝心地に
ぼうやを誘うよ　ねんころろ

ねんねんよいこだお眠りよ
ねんねの里には冬がくる

暖炉のおそばにねころんだ
猫の寝顔を見てごらん
今日のしごとをねぎらって
ぼうやも一緒に　ねんころろ

ねんねんよいこだお眠りよ
ねんねの里には夢がある

ねんねんぼうやの願いごと
ねんねをいくつ数えたら
ぼうやの元へくるでしょう
それまでよいこで　ねんころろ

【ね】ねんねん／眠り／年輪／粘土／練る／念入り／ねんころろ／ネイビーブルー／熱気／寝苦しく／眠る／根っこ／音色／ねらい／寝心地／ねころんだ／猫／寝顔／ねぎらって／願いごと／ねんね