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口の中で子育てする魚!?(テキスト版)
みなさん、こんばんわこんにちは。
ちょぼ先生です。
今日のテーマは、驚きの子育て戦略を持つ魚たち!中でも、口の中で子供を育てるという、なんとも不思議な習性を持つ魚にスポットライトを当ててみたいと思います!
皆さん、魚ってどんなイメージですか?広大な海で、たくさんの卵を産んで、あとは運任せ…みたいな感じ、ありますよね?確かに、多くの魚は「数撃ちゃ当たる」方式で、子育てはほとんどしません。でも、自然界は本当に多様で、中には愛情たっぷりの子育てをする魚もいるんです!
驚き!口の中で子育て!?
今回ご紹介するのは、そんな中でも特に珍しい、「口内保育」という方法で子育てをする魚たち。文字通り、口の中で卵や稚魚を育てるんです!想像してみてください…口の中に小さな命を何十個も抱えて、守り育てる姿…なんだか神秘的ですよね!
今回の主役!ナイルティラピア
今回、詳しく見ていくのは、カワスズメ科のナイルティラピアという魚。アフリカ原産で、食用としても世界中で養殖されている、私たち人間とも関わりの深い魚なんです。日本では、チカダイやイズミダイという名前で呼ばれていることも。
このナイルティラピア、なんとメスが口内保育を担当するんです!産卵後、メスは受精卵を口の中に含み、孵化するまで大切に守ります。孵化した後も、ある程度大きくなるまで口の中で保護。まるでカンガルーの袋の中みたいですよね!
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口内保育の秘密
メスは、口の中に約200個もの卵を抱え、約1週間で孵化させます。孵化したばかりの仔魚は、まだお腹に栄養の詰まった卵黄嚢を持っているので、しばらくはそれを利用して成長します。
口内保育中、メスは仔魚をずっと口の中に閉じ込めているわけではありません。時折、口から出して自由に泳がせたり、危険を感じたらすぐに口の中に避難させたりと、まるでヨーヨーのように出し入れしながら、愛情込めて育てるんです!
日本の温泉地で大繁殖!?
ナイルティラピアは暖かい水温を好むため(14℃~34℃で生存可能、20℃以上で繁殖可能)、日本では温泉の温排水が流れ込む水路などで繁殖しています。特に有名なのは、別府温泉や長島温泉。温泉の恩恵を受けて、なんと冬でも繁殖できる環境なんです!
ただ、このナイルティラピア、生態系被害防止外来種に指定されています。在来の生態系に影響を与える可能性があるため、注意が必要なんです。
まとめ
口の中で子育てをする魚、ナイルティラピア。その驚きの子育て戦略は、私たち人間に自然の多様性と生命の力強さを教えてくれます。
もし温泉地に行く機会があれば、水路を覗いてみてください。運が良ければ、ナイルティラピアの姿を見ることができるかもしれません。ただし、外来種の問題も忘れずに、自然環境への配慮も大切にしましょうね!
おまけ
ナイルティラピアはルアーでも釣れるらしい!釣り好きの方は挑戦してみては?
口内保育をする魚は他にもいる!ネンブツダイなども有名。
今回のブログはここまで!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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