海底の白い砂は実はブダイの排泄物だった!?(テキスト版)
皆さん、こんばんは。こんにちは。
元公立高校理科教員のちょぼ先生です。
今日のテーマは、「海底の白い砂は実はブダイの排泄物だった!?」です。
1. 導入
スキューバダイビングやシュノーケリングで美しい珊瑚礁を見ますが、海底の白い砂は実はある生き物の排泄物です。
2. ブダイの生態
珊瑚礁には多くの魚が住んでいますが、必ず目につくのがブダイの仲間です。
ブダイは硬い珊瑚をかじることのできる珍しい魚です。
ブダイの歯は鳥のくちばしのように硬く、英名は「パロットフィッシュ」です。
3. ブダイが珊瑚を食べる理由
ブダイは菜食主義者で、珊瑚の表面に生えている藻類を食べています。
珊瑚の表面は複雑な形をしているため、藻類だけを削り取って食べることはできません。
そのため、珊瑚も一緒に噛み砕いて、喉の奥にある「咽頭歯」と呼ばれる歯でさらに細かくします。
4. 消化できない珊瑚
ブダイは珊瑚の骨格である炭酸カルシウムを消化することができません。
消化できない珊瑚は糞として排泄されます。
5. 白い砂の正体
海底の白い砂の大半は、ブダイの糞に含まれていた珊瑚の粉末です。
珊瑚礁の白い砂は、ブダイの働きによって作られているのです。
6. まとめ
白い砂は珍しいものではありませんが、珊瑚礁の白い砂はブダイの排泄物によって作られています。
排泄物と聞くと汚いイメージがありますが、珊瑚礁の白い砂は美しいものです。
南国に行った際には、ぜひ白い砂に注目してみてください。
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