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増え続ける大学、減少し続けるこどもたち~高等教育の今と未来~

みなさんこんばんわこんにちは。
ちょぼ先生です。
2024年度の学校基本調査速報を基に、旺文社教育情報センターが発表した「増える大学、減る短大。学部学生は10年ぶり減少」というデータ。このデータから、私たちは何を読み解くことができるのでしょうか?今回は、このデータをさらに深堀りし、大学と短大の現状、そして今後の高等教育の展望について詳しく解説していきます。

大学は増え続けるのに、なぜ短大は減るの?

大学数は過去最多を更新し、一方短大数は減少の一途を辿っています。この背景には、社会の変化が大きく影響しています。

  • 4年制大学へのシフト: 社会人になってからも学び続けられる4年制大学へのニーズが高まっていることが考えられます。高度な専門知識や幅広い教養を身につけたいという学生が増加し、より長い期間学習できる大学を選択する傾向が強まっています。

  • 専門性の高い教育を求める声: 特定の分野を深く学びたいという学生が増え、専門学校や大学院への進学を選ぶ傾向が強まっています。AIやデータサイエンスなど、社会で求められる専門知識を習得できる教育機関が注目を集めています。

  • 少子化の影響: 18歳人口の減少により、大学・短大全体で学生数が減少しており、特に小規模な短大は経営が厳しくなっています。また、少子化に伴い、高校生の進路選択も多様化しており、従来の大学進学一辺倒ではなく、様々な選択肢が検討されるようになっています。

女子学生の増加、その背景は?

女子学生数は43年連続で増加しており、高等教育における女性の活躍がますます進んでいることがわかります。

  • 女性の社会進出の加速: 女性の社会進出が当たり前になり、高等教育を受けることが女性のキャリア形成に不可欠と考えられるようになったことが背景にあると考えられます。特に、STEM分野(科学、技術、工学、数学)への女性の進出が注目されています。

  • 男女平等意識の浸透: 男女平等意識が社会全体に広がり、女性も男性と同じように高等教育を受ける機会が増えたことが要因の一つです。また、大学や社会における女性活躍を支援する制度や取り組みが拡充されていることも、女性学生の増加に繋がっていると考えられます。

首都圏への集中、その影響は?

大学・短大ともに、首都圏への集中が顕著です。

  • 教育資源の集中: 首都圏には、歴史と伝統のある大学や、最新の研究施設を備えた大学が多く集まっています。また、大手企業の本社や、多くの求人が集まるため、首都圏の大学を卒業すれば就職に有利であると考える学生が多いと考えられます。

  • 地方の大学が抱える課題: 地方の大学は、学生の確保や、地域の活性化に貢献するための取り組みが求められています。少子化や人口減少が進む地方では、地域の産業と連携した教育プログラムの開発や、地域貢献型の大学モデルの構築などが重要になってきます。

2025年以降の高等教育はどうなる?


2025年入試の大学受験生数は一時的に増加すると予測されていますが、少子化が進む中、日本の高等教育は大きな転換期を迎えています。

  • 多様化する学びのスタイル: オンライン学習の普及や、AIの活用など、学びのスタイルはますます多様化していくでしょう。場所や時間に縛られない学習が可能になり、学生は自分のペースで学習を進めることができるようになります。

  • 大学生のキャリアパス: 大学卒業後のキャリアパスは、従来の会社員という枠にとどまらず、多様な選択肢が求められるようになるでしょう。起業、フリーランス、社会起業家など、様々な働き方が選択肢として考えられるようになります。

  • 大学と社会の連携: 大学は、地域社会や産業界と連携し、社会の課題解決に貢献することが求められるでしょう。SDGsの達成に向けて、大学は研究成果を社会実装し、地域社会の発展に貢献する役割を担うことが期待されています。

まとめ&ちょぼコメント

こんなこと言うと怒られますが、ホント訳の分からない大学が増えたなぁというのが、現場にいた人間としての率直な印象です。
まぁそれだけ生徒のニーズに合った受け皿が豊富にあることは評価できる点なのかなと思いますが、そんなに大学いらんやろ!という個人的な見解です。選ばなければホンマに誰でも大学には行けますからね。それくらい大学の数が多すぎるというのが現在の状況だと思います。
こどもの数がどんどん減っていくのに、ここまで大学を増やして経営大丈夫なんかな?といつも思ってしまいます。
ただ、都市部の国公立大学やネームバリューのある難関私大は、人口減少との相関関係が見られないくらい競争率高いですね。

マーケティングの必要がないくらいほっといても学生が受験する大学とかき集めてかき集めて、留学生もかき集めて(確か集めすぎたらあかんみたいな取り決めがあったような)経営を成り立たせるような二極化になっていくんでしょうね。もうなっていますが。

 でもこれからの時代、大学行くことが時代遅れな気がしますけどね。大学行けばもう人生勝ち組みたいな世の中ではないですからね。大学行く人は、大学を卒業しましたというパスが欲しいだけな気がします。大学行くにしても行かないにしても、自分自身が何をしたいのか?どう生きていくべきなのか?(なんかジブリの映画のタイトルみたいになってしまった笑)をちゃんと心に持っているかどうかだと思いますね。
大学に行くよりも、大学の学費に使うであろうお金の額で、自己投資する方がよっぽど自分のためになるような気がします。

 これから、人生の選択を迎える受験生は、本当によく考えた方がいいですよとアドバイスしたいと思います。まぁ人生に無駄なことなんてないので、どんな選択でもプラスになると思います。人生楽しもう。
それではまた。

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