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2024年に反響のあったコミュニティ研究9選

2024年2月26日にスタートしたこの Commune Community Lab という研究所。これまで毎週コミュニティに関する記事をお届けしてきて、これが44本目の記事となります。

今回はご縁あってこちらの「コミュニティマーケティング Advent Calendar 2024」に参加しており、わたしは12月10日(火)の担当としてこの記事を書いています。みなさん様々な観点でコミュニティについて書いているので、ぜひ他の方の記事も読んでいただければと思います。

私からは、Commune Community Lab のこれまでの記事のなかで特に反響のあった記事を9つ選んで振り返る記事を掲載することにしました。それでは2024年の振り返り、いってみましょう!



①研究所としての最初の記事

多くの反響をいただいたこの記事がCommune Community Lab としての一番最初の記事でした。コミュニティではまずコミュニティマネージャーが適切に振る舞い、その影響を受けたリーダー的メンバーが熱量を高め、それがフォロワー的メンバーにも広がっていく、という内容です。コミュニティを立ち上げて成長させたことのあるコミュニティマネージャーなら割と当たり前のことかもしれませんが、それをデータで実証できたのが面白かったですね。


②避けては通れない悩みの1つ

コミュニティにどうメンバーを集めていくか、というのはコミュニティを運営する上では避けて通れない悩みの1つ。「プッシュ型/プル型」「オフライン/オンライン」の2軸の掛け合わせで28種類に整理しました。私自身も整理したかった内容の記事なのでで、今でも時折見返しています。


③メンバー理解の解像度を上げる

コミュニティにいるメンバーのことをもっと理解したい!というニーズを耳にして、私なりに5パターンに整理した記事です。それぞれの特徴やニーズを把握することで、コミュニティの活性化の打ち手を解像度高く企画できるようになるのではないかと思っています。


④新コンセプトを打ち出してみた

ゼブラ企業という潮流から、その特徴を持つゼブラコミュニティがあるとしたらどんなものになるのか想像を膨らませて書いた記事。「社会性と経済性の両立」「共存・共生」「長期的視座」という3つの価値観がポイントです。


⑤対談記事も話題に

『母親アップデートコミュニティ』の主宰者・なつみっくすさんをPodcastにお迎えしたときに書き起こし記事。メンバーを主役にするコミュニティのデザインについてディスカッションしました。メンバーから自然に手が上がる状況をどう作っていくのか、工夫がつまっています。


⑥モチベーションを分解する

メンバーのモチベーションがコミュニティの盛り上がりや成長に影響するわけですが、どうしたらそのモチベーションを高めることができるのかを書いた記事です。自己決定理論(Self Determination Theory)を援用して、自律性(Autonomy)、有能性(Competence)、関係性(Relatedness)の高め方に言及しています。


⑦コミュニティは欲求で動く

コミュニティに所属する理由となる欲求を、「自分と他者」軸と「BeingとDoing」軸の2つの軸で分割し、4つの領域に分類した記事。人間の心理的欲求への理解が深まれば、その欲求に基づいてコミュニティをデザインすることができます。


⑧熱量のループ

オフラインで生まれた熱量をオンラインで保温する、というループについて書きました。これを「コミュニティ熱量原理」と名付けて、具体的にどうしたらこの原理をコミュニティ運営に活用できるのかを探った記事です。


⑨新たな消費行動モデルを提唱

ColoTASSというコミュニティ時代の消費行動モデルを提唱しました。これはXなどのSNSでも取り上げられ、注目していただいています。この記事では、なぜ今コミュニティが重要なのか?CoLoTASSモデルが示す6つのステージとは?そして、このモデルを活用してビジネスをどう変革できるのか?を書いています。また近いうちにこのモデルについては深掘りしていきます。


おわりに

以上、2024年に反響のあった記事9選でした。メンバーのタイプや欲求、モチベーションなどを探求するような人間理解を主眼にした記事もあれば、コミュニティの熱量や行動についてモデル化する記事もありましたね。こうして色々な角度や距離からコミュニティを眺めつつ、今後も研究と発信を続けていきたいと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。本年のCommune Community Labの記事はこれで最後にしようと思います。また来年もコミュニティについて皆さんとディスカッションしながら研究を進めていけたらと思っております。良いお年を!!



研究について詳細が気になる方や、コミューン株式会社にご興味のある方は以下のサイトからお気軽にお問い合わせください!


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黒田悠介|コミュニティ研究家|Commune Community Lab 所長
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