見出し画像

たからもの

ふたりで展覧会にいった。ためいきがこぼれそうな作品を眺めた。小さなギャラリーで、間近で作品を見てを楽しめる。のりだして、鑑賞しているきみを盗み見た。恋人を盗み見る。おかしな話しだ。
「たからものみたいだね」
きみが言った。
ぼくはうなずいた。
きみはぼくの、たからものだ。

サポートいただくと、よりよいクリエイティブにつながります!