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須田悦弘|渋谷区立松濤美術館

美術館のあちこちに木彫りの植物が潜んでいる。
ほとんどが雑草というところがポイントだ。
日々の生活において雑草を意識することはない。
それが、美術館で作品として展示されているとなると、みんな注意深く探すようになる。
異化ということなんだろうな。

木材を削って植物を作る。
そういうことができる職人は他にもいるだろう。
須田氏が木彫り細工の職人ではなくアーティストとして扱われるのは、ありえない場所に雑草を生やすというコンセプトを提案しているからだ。
現代アートとはコンセプトなんだな、とあらためて気づいた展覧会。

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