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『うた新聞』2020年11月号
①彼岸花ひともとさ庭に遅れ咲きこの世の誰を案ずるならむ 柴田典昭 彼岸花は何となく人の姿を思わせる。一本だけ遅れて咲いた花が、この世の誰かを心配しているようだ、と見立てる。しっとりした情緒を感じる。
②大松達知「短歌想望」〈文語や口語を選ぶときの理由はあるのだろうか(・・・)個々の語彙は「直感的に選ばれる」のではないか。〉自分の使う詩歌語に、どれぐらいの割合で古語を混ぜるかは各自の直感による、ということだろうか。それなら同感だ。
③前田康子「玉城徹の歌」〈定型という枠で対象物をすくい取ると、現場にあった見えない「意識」も消えてしまうことがある。〉引用歌とその読みで、玉城徹の歌に対する理解が進んだ。一首の精巧さとそれを丁寧に読み込む大切さを思った。凝縮力がすごい。
2020.11.23.~25.Twitterより編集再掲