『うた新聞』2021年11月号
①岩内敏行「熱のある歌論へ」〈『歌壇』11月号は特集「時代を創った名評論」とあり(…)一度は触れたことのある熱い歌論のタイトルがならび、その今日的な意味をそれぞれの執筆者が展開している。〉私も書かせていただきました。こうした歌論が短歌史を支えてきたのだと思う。
〈そういった歌論に触発され、問題意識をもった歌論の書き手が当時つぎつぎ登場していったことは短歌史が雄弁に示すところだ。現代にも歌論の書き手はいるものの、インパクトのあるものに滅多にであえない。〉厳しい意見だ。歌論を書く一人として、もっと励まないといけないと思わされた。
②「短歌トラベラー!」エル・グレコの「トレド」の景の激しさをリルケは記すロダンに宛てて 水沢瑤子 歴史上の人物がぎゅっと詰まった一首。高所から見下ろすトレドの街並みが、建物がぎゅっと詰まった様子なのと呼応するようだ。エル・グレコの時代から変わらない街並みだ。
2021.12.31.Twitterより編集再掲