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『現代短歌新聞』2022年5月号

①「インタビュー 永井亘氏に聞く」〈わたしにとって短歌は趣味で、発表するつもりで作ってはいなかったんですね。(…)むしろ短歌は趣味だという外枠を作ることで表現としては深まっていくというのはあると思うんです。〉「趣味」という言葉の定義が必要な気がする。
〈逆に趣味でなくて短歌をやっている人はどういう表現意欲なのかな、というのは聞いてみたい気がします。〉「趣味」って言葉、誰もが軽く使っているけど、「生活がかかっていない」というニュアンスなのか、「遊びで、楽しみで」というニュアンスなのか、その他…。案外難しいなと思った。

②島内景二「辞世のうた」露をなど徒(あだ)なるものと思ひけむ我が身も草に置かぬばかりを 藤原惟幹〈細川ガラシャも、自害の際に、この惟幹の歌そのものを書き残したとされる。905年に成立した『古今和歌集』の哀傷歌が、1600年に自害したガラシャの心を代弁できたのだ。〉
 他人の歌を辞世に使うのは昔からあったことなんだな。太平洋戦争時の兵士の辞世とか、太宰治が伊藤左千夫の歌を使ったとか、割と近代のことかと思っていた。

2022.6.9.Twitterより編集再掲