『現代短歌新聞』2021年2月号
梶原さい子「私をぶん殴った震災の歌」〈歌は自動筆記のように次々に出てきた。歌を見て初めて、自分が心に留めていたものの存在を知った。〉…刺さる。私自身も苦しみのさなかで歌が自動筆記のように出てきた。震災とは比べものにならない、小さな個人的な苦しみだが。
「生き残っただけでも死者を傷つける碑をまへに額づくさへも 佐藤通雅」〈初めて目にしたとき、ぶん殴られたような気持だった(…)自分が死者に甘えるばかりだったことを痛切に思った。〉読んでいて泣いた。そんなに自分に厳しくならないで。何もできない、何も言えない、でも。
2021.2.24.Twitterより編集再掲