家族を結んでくれるいちごの深い甘さ
いちごの家族。
いちごがおいしくて、好きで、みんなで食べて、それから読んで、そんなことを考えた。
再びいちごのお菓子を作った。
今度は、いちごゼリーのレアチーズケーキ。
レアチーズケーキを作ってから、いちごのゼリーを流し込む。
かんたんだけど、時間がかかる。
お休みだから、作ってみた。
全粒粉のクラッカー100gを袋に入れるか、フードプロセッサーでよく砕く。私は綿棒で粉状に。溶かしバター50gをまぜて、台にギュッギュッとおしつけるように、しく。
レアチーズケーキは柔らかくしたクリームチーズ200g、砂糖60gをよくまぜる。ヨーグルト60gを2回に分けて、加える。
生クリーム180㏄をトロリを泡立てて、加える。粉ゼラチン7gを大さじ2回の水に振りかけてから、電子レンジで加熱して溶かす(20秒)。
少しずつクリームチーズに混ぜてから、生クリームを加える。
台の上に流し込んで、冷やす。レアチーズケーキは完成。
でも今回はいちごのお菓子にしたいから。
2時間後。
いちごひとパックのうち、6,7粒をつぶす。ゼラチン3gを大さじ1の水でとかして、つぶしたいちごに混ぜる。
それを冷やしたレアチーズケーキの上に流す。
その上にいちごを並べて。
固まり切っていなかった?レアチーズが浮いてきたけど、よしとして。
また冷やして。
固まったらこんな感じ。
クッキー台は香ばしく(手抜きだけどね)、レアチーズケーキはまったりまろやか。いちごの甘さに酸味が追いかけてくる。
ゼリーはレアチーズといちごをつないでくれる。
サクッ、トロリ、ジャク、プチ、しっとり。
大人は洋酒を振りかけるとおいしい。
コアントロー、とかね。
「ケーキ作ったよ」といっておやつに誘うと、親子3人のブレイクタイム。
口下手な息子が、ヨーロッパサッカーの話を饒舌に話してくれる。
12年前には、家族でいちご狩りに行ったなあ。
その濃厚な甘さが、ふと舌によみがえる。
いちごが家族を新しく結びつける。
そんなこともある。
大切なのは、どこで住むかじゃなくて、誰と一緒にいるかだ
(『ストロベリーライフ』より)
グラフィックデザイナーだった恵介。父親が倒れたので、帰郷して農業を手伝うことになる。
東京に残った妻と子の間に、溝ができはじめてしまう・・・。
読むと、いちごの生育方法に詳しくなる。
これが大変で。
あの甘さの陰に、これだけの手間と時間とお金がかかっていたんだ。
でも、いちごはほろ苦くならない。
もっとゆっくりじっくり味わおう、と思える。
いちごは家族を集めてくれる。
酸味もあるけれど、深い甘さがある。
※いちご農園の写真は、『ストロベリーライフ』の取材先のひとつとなったいちご畑農場からお借りしました。ありがとうございます。
読んでくださって、ありがとうございます🍓
来年はいちご狩りに行きたいなって思いました!
家族のことと自分のこと、両方大事。そんなメルマガ書いてます。