ハーゲンダッツとカフェオレ
ハーゲンダッツは「たまの贅沢」。
学生の時はハーゲンダッツは買えなかった。
高級品、で。
「外で食べるアイスクリームと同じ値段!?」って。
外で食べられる店舗も多かったように記憶しているけれど、なぜかあまり行かなった。
身近になったのは、社会人になって、自分のお金で「おやつ」を買えるようになってから。
残業を終えて、もう遅くて、でも近くのお店は全部終わっていて。
街に繰り出す元気はなくて。
そんなときにコンビニに寄って、たまの贅沢をした。
ハーゲンダッツを買って、家に帰って食べる。
ダラダラとテレビを見ながら、足を投げ出して。
「サラリーマンがプシュッと缶ビールを毛ながらプロ野球見るみたい」って思った。
私はなぜか、一人でビールを飲むことが少なかった。
ふ~って息をついて、歌番組や、ドラマを見た。
頭と体をほぐす、時間。
私は冷え性だから、あまりアイスクリームを食べなくて。
だから「たまに」だった。
しばらくして、結婚して、妊娠。
生活、激変。
育児中は授乳もあって、体を冷やさないように気をつけていたし、それどころじゃなかった。
出産・育児で食事と生活を変えて、少し体質が改善したみたい。
いつからだろう、また、たまの贅沢が復活したのは。
おぼえているのは、数年前。
「華もち」のシリーズを遅ればせながら知って、食べたくなったとき。
「おもちの入ったハーゲンダッツ」を食べたくなって。
これは去年のシリーズだから違うんだけど。
それからまた、時どき食べるようになった。
買うのはいつも、ひとつかふたつ。
自分の分だけ。
だって息子はパピコが好きだし、夫はガリガリくんだ。
そんな「ちょっといいもの」じゃなくていいみたいだもの。
でもちょっと、遠慮して、こっそり一人で食べる。
その時には例えばコーヒーと一緒に。
バニラ(ミルク)アイスのところにコーヒーをかけると、アッフォガート。
ヘーゼルナッツアイスはそのままの香ばしさを楽しむ。
いつもはブラックを呑まないけれど、この時だけ、エスプレッソみたいに少し入れる。
溶かしながら、コーヒー味も楽しむ、至福。
冷たくて、熱くて、苦くて、甘い。
深い香りが、舌にとろける。
キャラメルホリックや、クリスプチップチョコレートの時は、カフェオレ。
熱いカフェオレをひと口。
アイスクリームをひと口。
キャラメルのほろ苦い甘さも。
チョコレートもコリコリした食感とコクも。
ふわりとまじり合う、苦みと甘みと、アイスクリームの味わい。
どちらも、カフェオレに合って。
大人の女の贅沢な、時間。
え、何度も食べているって?
たまにじゃないって?
だって、今年はおうち時間が多くって。
おうちのおやつ時間もいつもより多くって。
いただいちゃってます💗