茶道講座・京都発季節の言葉・茶会記…お茶のこと満載でお茶のバイブルともいえるような茶道雑誌から、毎月、心に響いたところを御紹介。ここを見るとその月の茶道雑誌の響きが感じられます❗️
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#昼休みの過ごしかた
茶道雑誌 12月号 『心ごころの花〜能ものがたり十二ヶ月 その十六〈山姥〉ー「鬼の能」の最高傑作・永遠の山めぐり 村上 湛』
「地謡 隔る雲の身を変え、仮に自性を変化(へんげ)して、一念化生の鬼女となつて目前に来たけれども、邪正一如と見る時は、色即是空そのままに、仏法あれば世法あり。煩悩あれば、菩提あり。仏あれば、衆生あり。衆生あれば山姥もあり。柳は緑。花は紅の色々。(中略)茶室の掛け物でおなじみの「柳緑花紅」は、「万物の個性はそれぞれながら、大局から見ればみな等しい」という悟りの境涯(きょうがい)。山姥は目に見えぬ存在ながら人間にやさしく、木こり男の重荷に手を貸してやったり、機織り女の仕事を援(