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【読書感想】「がぶ呑み相談室」明川哲也

「ドリアン助川の正義のラジオ」‥たまたま点けたラジオのパーソナリティが、いいなあ〜と思って聞くようになり、「叫ぶ詩人の会」というバンドのボーカルだった。

「叫ぶ詩人の会」は、解散する前に、2回ライブを見に行くことができて、良かった

ドリアンさんの言葉が好きでたまらない!

そんなドリアンさん(=明川哲也さん)が、人生相談(正義のラジオ)をするうち、自分の悩みは人に相談できない苦しさから、そうだ!自分で自分に人生相談すればいいんだ!と思いついて書かれたという本。

この本は、どのページも面白いけど、セミについての内容から。(もはや人生相談ではない😅 ※ 途中、モザイクかけなきゃいけないような表現あったりするので、原文ままではありません😅)

(相談者) 明川哲也
陽の差さないところで何年も頑張ってきたのに、感動の羽化で成虫になって空を飛べるようになったら、一週間ほどで土にかえるなんて、セミの一生はあまりにも儚いのではありませんか?

(回答者) 明川哲也
だってセミはうるさいんだもの。
来週あたりは霜が降りるだろうかって時に、山全体がジージー鳴いてたらどうしますか?
セミは短命だという思い込みがどうもおかしいような気がするんです。
幼虫の時はほとんど天敵がいない。
誰に叱られることもなく働けとも言われず、国税局が抜き打ちで来ることも、闇金の取り立てがドアを蹴破ることもない。何年も甘ったれて生活できる。
セミの命の本質は、この地下生活にある。どんな虫よりむしろ長生きで、成虫はおまけ期間。交尾したい一心で鳴き続けるお祭り。
人間はこのお祭りだけ見て、やれ命が短い、可哀想と勝手に思い込んでいる。
最後に恋があるから、セミは老けない。長い引きこもりの後、70歳くらいで逞しい肉体で蘇り、恋の季節に突入する、なんと羨ましい人生の終焉でしょう

さっすが!やっぱりドリアンさんはいいな〜
ほんと、勝手にセミを憐れむなんて、失礼な気がする。

ドリアンさんの文章は、読むのがすごく辛いものもあるけど‥

「ぼく、あいにきたよ」は、なぜか、タイトル聞いた瞬間に涙込み上げて、だめだ、これは読めない‥と思った。
どんな内容かの説明を少し見たけど、やっぱりこれは無理だと思った‥
なんだろう?そんな本は他にないけど。

がぶ呑み相談室の、あとがきにあたるスペースには、ドリアンさんの、人生年表があって、随分なことしでかして😅随分な体験だらけなんだなぁ💦と、ヒクヒクする。

だいぶイロイロあっても、なんか大丈夫だ✨って気持ちになる

独り言は大事なこと、それを「第三者からの独り言」として言うようにすると、自分を客観的に捉え、最も自分に適したアドバイスになると、最近聞いて、あっ!ドリアンさんの「がぶ呑み相談室」がそれだ!と思い、本棚から出して、ちょっと久しぶりに読み返した。

これからも時々読み返すのは間違いない本だから、また本棚に戻した。

昔は、持った本は本棚にしまって、それで片付いた、めでたしと思ってたけど、そのままの状態をずっと無意識に続けるなら、処分したほうがずっといいと思うようになった。

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