【読書感想】「蟻地獄 」板倉俊之(新潮文庫)
賭場でイカサマやって大金せしめようという、カイジのようなウシジマくんのような入りから、主人公は自殺志願者に近づいて、その死体から器官を取って金を作ろうとする、おぞましい展開…
それでも、板倉さんの小説「トリガー」よりは、私は読みやすかった。
トリガーは怒りと恐怖でわなわなするあまり、電車の中でとても私は読めない…
ネットで、自殺志願者を募る宮内という男。
容姿端麗な、実は快楽殺人者で、彼がそうなってしまう経緯は、同情する‥宮内は嫌いになれない
でも、ちくわねこを惨殺した時点で、絶対に許せないけど、宮内の気持ちは、なんだかわかる‥
舞台の蟻地獄、宮内の役は「仮面ライダー剣」のギャレン役、今も戦隊ヒーローに出ている天野浩成さんだそうで。
それは似合うわ~!絶対。美しい〜悪役
そして、それはホッとする。天野さん、役はすっごい怖く化けるけど、スがあんまりふわふわ幸せだもの❤️
自殺志願者は、「死にたい」んじゃない。
生きていることがとても苦しいから、こんなだったら、死んだほうがましじゃないか…
そうだよね、ほんとは、解決して、生きたいに決まってる
「ワイン」の使い方が上手すぎる。面白びっくりな展開。
お父ちゃん、250万もするロマネコンティだと知らずに、うまそうに飲んでしまう最後は良かった♪
板倉さん、頭良すぎるよ‼️
板倉さんの文章好きだな~
笑いなしで、太宰治の役をドラマでやったら、絶対似合うと思ってた。文豪顔だもの
今からでもどうですか?
和服似合いそー!