何歳になっても、挑戦したい気持ち...
5日間ほど北アルプスへ行ってきた。
縦走ではないけれど、
北穂高岳へ登ってきた。
新宿から高速バスで5時間。
上高地には、正午過ぎに着いたけれど、
避暑地とは思えない暑さで迎えられた。
ここから、
一番奥の横尾山荘へ3時間ほど。
翌日は、
涸沢まで登って3時間。
いつ登っても大変だ。
涸沢カールには、
穂高連峰が広がって見える。
でも稜線ははるか真上で遠く、
目の前に立ちはだかって見える。
「登れるなら、登ってみなさい」
とでも言いたげに、
そこに存在している気がした。
この頃は、
緊張と不安とで楽しむ気持ちにはなりきれない。
翌日、
いよいよアタック。
カッコつけるとこんな言葉。
登り始めて100分ほどで南陵取付。
ここには、
鎖場とハシゴがあって、
登りきると山頂への急な尾根が待っている。
岩だけの場所で、
這いつくばりながら登る。
南陵テラスまで登ると、
テント場があって、
いよいよ頂上が待っている。
北穂高岳は双耳峰なので、
南陵をトラバースしながら頂上へ。
直下に小屋があります。
多分、
日本でも一番高い場所の小屋になります。
ここでお世話になって、
翌朝下山しました。
念の為、
テント場は涸沢カールのテント場です。
朝の光景と下山の様子です。
常念岳あたりから、
太陽が昇りました。
慌ただしいようだけれど、
早朝に出ないと、
暑さとコースタイムもかかってしまう。
いつも違う光景が広がって、
そして、
生きているように雲が蠢いている。
素晴らしいのと、
臆病な自分には眼下の雲がやや怖い。
そんな気持ちになった。
下山すること6時間ほど、
徳沢園にたどり着いた。
夫も自分も、
脱水症状になってしまったけれど、
大きなアクシデントもなく、
ここまで来れた。
ビールで乾杯して、
さらに、
飲み物を数本飲み干して。
夕食には食欲がやや減退してしまった。
下の写真は、
槍ヶ岳の手前を、
滝雲が流れてゆく様子。
説明の難しい光景ですね。
自分の足で、
自分の体で登れたことは良かったです。
今日は自宅にいるけれど、
階段を降りるのもままならないほど、
あちこちが痛いけれど。
数日体を休めて、
また次の機会に備えて、
トレーニングを始めたい。
「まだ登るのですか?」
そう思われるかもしれませんが、
何歳まで登れるのか、
自分との戦いでもあるのかもしれません。
とりあえず、
夏の計画は終わりました。
「南海トラフ」のことが、気がかりです。
見守っています。
ありがとうございました。