【療育施設】LITALICOジュニア の正直な感想
【子育て環境】
自営業のAさん(男性)のお子さんは小学6年生で、発達障害(ADHD・ASD)とgiftedを併せ持つ2Eの特性があります。
4歳の頃に通っていた保育園の外国人保育士からアドバイスを受け、発達検査を受けた結果、発達障害と診断されました。
その後千代田区の子供発達センター「さくらキッズ」に通い療育を受けていました。しかし就学前までしか利用できないことから、小学校入学と同時に「LITALICOジュニア」に通い始めました。5年生まで通い、効果を感じにくくなったため退所しました。
【LITALICOジュニア紹介】
全国で療育などを行う大手企業で、お子さんはお茶の水校に通っていました。
5人程度の集団授業。内容は毎週異なり、1人の講師が子供たちとカードゲームなどをします。
費用は週1回60分、6,000〜8,000円。月4回。
【LITALICOジュニアの感想】
●良かった点
学校では他の児童と交わる機会が少なかったため「初歩の社会性」を得るきっかけになったそうです。講師の方々は大変優しく接してくださったとのことです。
●不満な部分
年に1度のペースで担当講師が変わりますが、全員ほぼ均一の指導水準と感じ、大手の教育が浸透しているという感想でした。しかし、講師全員の水準が「低学年までの発達障害支援」「個別最適化されていないLITALICOの画一的指導法」だったため、中学年以降は「デコボコのある我が子に必要なサポート」とはならなかったそうです。
保護者も発達障害を学習し知見が高まるため、毎講義後の講師からのフィードバックは内容が薄く感じ、徐々にフィードバックは無くなっていきました。
また、講義のキャンセルは費用が全額発生するのですが、無料でスケジュール変更が可能なタイミングが「早ければ30日以上前」でなければなりません。よって学校の予定が分かる前にLITALICOのスケジュールが確定してしまうため、全額負担のキャンセル料が毎月発生するような状況でした。LITALICOにこの状況を何度も説明し「本社に伝えます」と回答を得ましたが、残念ながら退所まで変わらなかったそうです。
●Aさんの正直な感想
小学校2年生くらいまでは、LITALICOの効果があるかもしれません。しかし、中学年以降は「本人の特性や興味に合った支援施設や習い事」の方がいいと感じます。
LITALICOに限らず、このような「社会性を学ぶ」集団療育では「講師1人と、特性を持った異なる学年の児童たち」で行われるのが一般的ですが、そもそもここに疑問を感じました。
実際の社会には「特性を理解しサポートしてくれる大人」や「特性を持った人だけの集団」は滅多にありません。集団療育はコミュニケーションが未熟な小学校低学年までは「会話の機会」として必要性を感じますが、中学、高校、大学、社会を想像すると、集団療育の効果は実社会と乖離しているように感じられました。