座りっぱなしはダメ!1日10時間を超えると認知症リスクが急上昇
最近報告された認知症予防に関連する情報で、気になったものをピックアップしています。
座りっぱなしはダメ!1日10時間を超えると認知症リスクが急上昇
Sedentary Behavior and Incident Dementia Among Older Adults
高齢者の座りがちな行動と認知症の発症
USCとアリゾナ大学が、60歳以上の5万人以上に加速度計をつけて活動量を計測、6 年後に発生した414 件の認知症症例を分析したところ、座りっぱなしの生活をしている人は認知症リスクが高いことがわかった、そうです。
とくに1日10時間を超えると認知症リスクが急上昇する、とのこと
ひと言:
座る時間には、車を運転したり電車に乗ってる時間も含まれます。
日本人には世界一座る時間が長いと言われるので、TVの見過ぎには要注意ですね!
筋トレをすると認知症予防になる理由
Irisin reduces amyloid-β by inducing the release of neprilysin from astrocytes following downregulation of ERK-STAT3 signaling
イリシンは、ERK-STAT3シグナル伝達の下方制御に続いてアストロサイトからのネプリライシンの放出を誘導することにより、アミロイドβを減少させる
https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(23)00623-2?_return
運動(とくに筋トレ)で増加するホルモンであるイリシンが、認知症予防に効果があることは以前から言われていました。
今回、米マサチューセッツ総合病院の研究チームが、イリシンが、アルツハイマー病の特徴であるアミロイドベータ沈着を減少させる働きがあるとし、そのメカニズムについても解明したと報告しています。
ひと言:
筋トレと有酸素運動を組み合わせると良いです。
アルツハイマー病の原因は、細菌かもしれない
Evidence supportive of a bacterial component in the etiology for Alzheimer’s disease and for a temporal-spatial development of a pathogenic microbiome in the brain
アルツハイマー病の病因における細菌成分と脳内の病原性マイクロバイオームの時空間的発達を裏付ける証拠
32人の脳の死後サンプルを調査した結果、アルツハイマー病の人の脳は、そうでない人の脳と細菌プロファイルが著しく異なることを発見(米ドレクセル大学の報告)
ひと言:
従来、アルツハイマー病の原因として、アミロイドβが蓄積することとする「アミロイド仮説」が主流でしたが、最近の研究は、細菌・真菌・ウィルスにフォーカスした「病原体仮説」を支持したものが多くなっています。
脳に細菌が多種いるのは、血液脳関門またはリンパネットワークが漏れやすくなっているのかも?
まずは腸内環境を整えることから、でしょうか…
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