Photo by
mit_hikari7276
「メランポジウム」 上
１分小説
この物語は２章構成になっています！
第1章：小さな花と小さな気遣い
里田瑠璃は和菓子屋「青い鈴」で働く28歳の女性だ。 彼女の毎日は忙しいが、お客さんにうるさく寄り添うように、小さな気遣いを心がけない。そこにあるのはメランポジウム、小さな黄色い花が可愛らしく並んでいます。
「この花、いいね」と、声をかけられた。
振り返ってみると、常連客の西村慎吾が立っていた。 彼はいつも静かに和菓子を買って帰るだけだったけど、今日は何か怖かった。 彼の目、店の小さな花にじっと向けられていた。
「メランポジウムって言うんです。花言葉は『小さな親切』なんです」
瑠璃はそう説明した。
「ちょっと親切、か…」
慎吾はその言葉を繰り返し、どこか懐かしむような表情を浮かべた。
不意の言葉に瑠璃は驚き、少し頬を赤らめた。彼女にとって、慎吾はただの常連客に過ぎなかったが、その瞬間、自分の小さな行動が誰かに影響を与えていたことに考えられた。
その日から、慎吾との会話がいつもあった。 彼の言葉は穏やかで、どこか心にしみ込んだようだった。 。
つづく
Kindle unlimitedで無料で読めます
よろつよ
いいなと思ったら応援しよう！
