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みたらし団子と福笑い 下

この物語は2章構成になっています!


第二章:新たな希望


美咲は、友達の助けを借りて、近所の公園でみたらし団子の販売を試みることにした。父のレシピをしっかり覚え、友達と協力して団子を作り、甘くて香ばしいタレをかける。初めての試みで緊張しながらも、一生懸命に頑張った。

販売当日、公園には多くの人々が集まり、美咲たちの団子を買ってくれた。味わった人々は、「やっぱりこの味だ」と口々に称賛の声を上げる。中でも、昔からの常連客のおばあちゃんが涙を浮かべて言った。「この味をまた食べられるなんて、夢のようだよ。本当にありがとう。」

その瞬間、美咲の胸に温かいものが広がった。「福笑い」は、ただの和菓子屋ではない。人々に笑顔と幸せを届ける場所なのだと実感した。

地震で一時は落ち込んだ町も、美咲たちの頑張りで少しずつ元気を取り戻し始めた。そして、店が再建される日が近づいてきた。

ある日、美咲は父に言った。「お父さん、私もこれからは福笑いを手伝いたい。みんなに笑顔を届けるために。」孝次は嬉しそうにうなずき、「お前ならきっとできるさ」と励ました。

こうして、美咲の新しい挑戦が始まった。彼女の作るみたらし団子は、これからも多くの人々に笑顔を届けることだろう。春の風に乗って、甘い香りが町中に広がる日がまた訪れた。

おわり


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