和食や日本の郷土料理の給食
「グリーンバレー等々力保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
1歳児から5歳児までの49人の子どもたちと過ごしております。
グリーンバレー等々力保育園の給食は、一汁三菜をベースにした和食を意識しています。
和食は栄養素をバランスよくとれますし、日本の文化を一番身近な食事から知ってもらいたいという気持ちがあります。
保育園の給食は一度にたくさん作りますから、1回の食事のために副菜をちょこちょこ作るのは家庭よりは簡単です。切り干し大根や高野豆腐なんかの食材に触れる機会があれば、たとえ今すぐには食べてくれなかったとしても、大きくなった時に食べるきっかけになるかもしれません。
今月の郷土料理
月に一回「今月の郷土料理」という企画で、各都道府県の郷土料理を給食に出しています。
新潟県だったらタレカツ、千葉県だったら出荷数日本一のかぶを使った料理、という具合です。
給食の前に栄養士や保育士から「今日は○○県の料理なんだよ。」という説明はしていますが、家に戻っても親子の会話のタネになることを狙って、玄関の脇に今月の郷土料理についてのプリントを貼っています。
玄関は保護者が子どもをお迎えに来て待っていたり子どもと会話したりするスペースです。
掲示を始めた当初は子どもにも読めるように全文ふりがなを振っていましたが、保護者が子どもに読み聞かせてあげているパターンが多いことに気が付いて、ふりがなを振るのをあえてやめてみました。
魚に興味をもってもらえるように
和食を提供しているので給食で魚をよく出しますが、やはりお肉よりは食いつきがよくありません。
カジキマグロ、ブリ、シャケなんかは骨が取り出しやすいのでよく出します。
馴染みのある魚が大型の魚ばかりなので、実物大にプリントして子どもに見せてみたりしています。
実物大カジキマグロのプリント(3メートル)
磁石で釣れる魚釣りのおもちゃも作りました。魚を見てもらうためのものなので、イラストではなく実写です。
釣った魚をさらに知りたい時に調べられるように、魚辞典も作りました。年長さんが一所懸命調べます。
少し前ですが、「ブリの解体ショー」も行いました。
5〜6kgのブリを川崎の魚市場で買って来て、子どもたちの前でさばきます。
子どもたちは興味津々で「すごい大きい!」「すこしくさいね。」など、たくさんの声が飛び交っていました。
魚を食べるまでにはたくさんの人たちが関わっていること、その人たちへの感謝の気持ちをもってのこさず食べようというお話をしました。
解体したブリはスパゲティにしてみんなで美味しくいただきました。