子どもたちと作った牛乳パックの地図
「グリーンホーム東玉川保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの60人の子どもたちとの毎日は、小さな発見と小さな成長の連続です。
給食を食べている時に年長クラスの子どもが「牛乳のあじがちがう」と言いました。
牛乳はいろいろな種類があってちょっとずつ味も違うんだよ、いつもの牛乳じゃないかもしれないね、という話をしたところ、「どれだけ種類があるか、牛乳パックをあつめよう」と子どもたちが言い出しました。
その日のうちに文字を書くのが得意な子が「おうちにある牛乳パックをもってきてください」というポスターを書き、それを掲示板に貼りました。保育士からも保護者の方に牛乳パックがあったら持って来てくださるようお願いしました。
それからコツコツと牛乳パックを集め、年長クラスの飾り棚は今、牛乳パックでいっぱいです。
スーパーの牛乳、コンビニの牛乳、お出かけした時にわざわざ買った牛乳、田舎のじいじばあばのおうちにあった牛乳……子どもたちは牛乳パックを分類したり、観察したり。
「うしの絵がおおいな」
「色でわけてみよう」
「『牛乳』って漢字がかいてないやつがある」
産地が大きく書かれた牛乳パックも多かったので、「『北海道』がたくさんある」と気がついた子もいて、牛乳パックを産地別に分類したりもしました(文字は保育士が読んであげています)。
牛乳パックを小さく印刷したものを用意して、子どもたちと牛乳パックを産地別に日本地図に貼り付けて『牛乳パックの日本地図』も作りました。
地図の勉強はまだまだ先のことですが、自分のお家や保育園以外の世界の広がりを感じるきっかけになればいいなと思います。
さて、牛乳パックは増え続け、飾り棚には収納しきれず押入れにも大袋2つ分。
まだまだ増えそうです。