チャレンジ!!電子工作大作戦~この想い、富士に届け!電子工作ラジオ実証実験の旅
はいはい皆様、今日は待ちに待った野外実習ですよ~!!こないだ苦労して作ったラジオは忘れずに持ちましたね?今日はこのラジオをあちらこちらに持って行って、具体的にどれだけ電波拾うのか実験してみたいと思います。お弁当も持ちましたね?おやつは300円までですよ!!それでは皆さん、今日も元気に出発しましょー!!
ということで今回のnoteは前回記事の続編です。
此度のラジオ自作には一応目標らしきものがありまして、
エフエム富士(水曜夜19時~)の「茅原実里のミスサンシャイン」を聴く
というのを掲げています。
エフエム富士ってどこにあるの?
エフエム富士っていうのは山梨県の放送局でして、放送局がプリセットされているラジオ機材だと関東圏内にカテゴライズされていることが多いです。(ただしradikoだと東京から聞く場合有償になってしまう!!)
この放送局に関する詳細はウィキペディアに書いてあるのですが、軽く抜粋すると、
異例の高出力
NHK甲府FMの三つ峠中継局(100W)の電波が低出力ながら送信アンテナの高度(標高1700m超)の関係で関東平野まで飛び、東京都区部でも良好に受信出来ていたことから、東京圏進出を狙って三つ峠中継局をNHKの5倍の空中線電力500Wで申請するも郵政省から「必要以上の出力」として却下されたため、6割に削減した300Wに落ち着いた。それでも同じ三つ峠のFM放送の中で最も高出力となっており、「山梨県のFM局」では本来ありえない広範囲からのリスナー獲得とそれに伴う高収益を生み出す源泉となっている。
とゆう異例な記載内容が。
でもそーだよなーと思いますよ。だってミスサンシャインを聴く限り、どう考えても山梨県より埼玉県や東京都のリスナーの方が多そうだもん!
ただこれがねー、23区内でまともに聞くとなると大変なのですよ。
これはFM文字多重放送、通称「見えるラジオ」の最初期端末。ラジオ好きにはそれなりにアツい一品だったりします。受電的には優秀な端末だと思っているのですが、これですら23区内でエフエム富士を聴くには見晴らしの良い屋外で、それもかなりの雑音を覚悟しなくてはなりません。
あまり長くなるとなかなか本題に入れないのでこの辺にて。ともかくラジオ趣味ってのは目的の局を聴くために場所を変えたり機材を変えたりと、いろいろな苦労をしょい込むもんなんですよ。どうしても聴きたいコミュニティFMの電波を拾うためにラジオ機材を持って遠征するとか、昔は日常茶飯事でした(上の端末は私のそんな時代の相棒です)。
実証実験~電波を探し求める旅へ
さて私の自作ラジオはどこまで電波を拾うのか。
都内各地(少しだけ県外)で実証実験してきました!
まずは結果をオープン。
場所①:東京都豊島区某所
受信確認できた局:
・TOKYO FM ・J-WAVE ・NHK-FM ・Fm yokohama ・InterFM897
・TBSラジオ ・文化放送 ・ニッポン放送
ここだけは屋内でぬくぬくと検証。電波を求めてここから旅が始まります。
場所②:JR新橋駅前広場(東京都港区)
受信確認できた局:
・TOKYO FM ・J-WAVE ・NHK-FM ・Fm yokohama ・bayfm
・InterFM897 ・TBSラジオ ・文化放送 ・ニッポン放送
東京ビッグサイト&ちょこっとだけ飲みの帰り。唯一ここだけがbayfm(千葉)を受信することに成功。
場所③:JR八王子駅ホーム(東京都八王子市)
・TOKYO FM ・J-WAVE ・NHK-FM ・InterFM897 ・TBSラジオ
・文化放送 ・ニッポン放送
さすがにここまで来ればエフエム富士に届くやろ!との思いではるばるやってきたものの、カスリもしないでやんの!それと列車のホームは全体的に電波の受信状況が良くなく、電車内の方がまだマシでした。
場所④:JR中野駅ホーム(東京都中野区)
・TOKYO FM ・NHK-FM ・文化放送 ・ニッポン放送 ・FM世田谷
ここはたまたま降りる駅なのでちょっと検証してみた感じ。
FM世田谷ゲットできたのは貴重!これについては後述します。
場所⑤:登戸・多摩川河川敷(神奈川県川崎市多摩区)
受信確認できた局:
・TOKYO FM ・J-WAVE ・NHK-FM ・Fm yokohama ・InterFM897
・TBSラジオ ・文化放送 ・ニッポン放送
八王子まで行ってもダメならどうするよっ!ということで考えに考え抜いた結果、河川敷のような広い場所なら電波を拾いやすいのではないかと考え、やってきました登戸へ。ここは新宿からアクセスも良好のうえ、駅を降りてすぐ多摩川なので、このような実験をするにはもってこい。えぇ寒風の吹き荒れる真冬の夜、独り寂しく実験してましたよ。結果的にはエフエム富士にかすりもせず。わーん!!
それとこの実験いったいどうやってるのかについて説明しておきましょう。このラジオは上図でいう右上のツマミでチューニングを調整しているのですが、これを慎重に慎重に回していき、何か聴こえるところを探り当てるのです(昔はこの作業を「爪先で触る」と言ったりしました)。
何か聴こえたら、しばらくその放送をじっと聴いているのです。すると局の名前または番組名を言うので、それを頼りに探り当てるのです。
番組によっては30分くらい待たされることもありますが、もうそれはひたすら自分との戦い。こういうのは「私っていったい何やってるんだろう」と思ってしまったら負けなのです。ここ試験に出ますからねっ!
…ということで、
結果惨敗!!
東京の果てまで行き県境すらも越えたのにエフエム富士にはかすりもせず!
あと気になったのが、埼玉県のNACK5もどういうわけだかどの場所でも受信できず。八王子くらいなら入ってもよさそうなもんなのに…。
もうここまで来たら、この愛しき自作ラジオを山梨県まで持っていくほかはありません。ただそうなると会社や取引先の帰りにフラっと立ち寄るというワケにはいかず、休日に半日かけて移動することになるでしょう。しかも目的のミスサンシャインは水曜日なので、どうしたって有給を取る必要があります。それはさすがに近々には難しいため、この企画はしばらく持ち越しとしたいと思います。
みのりん、山梨県って遠いんだね…。
嗚呼想い出のラジオ、青春の日々よ
でも!今回の実証実験でひとつ私的には驚きの成果がありました。
それは、
場所④:JR中野駅ホーム(東京都中野区)
にて「FM世田谷」を受信できたことです。
正直「ホントにっ!?」と思ってしまいましたが、FM世田谷は私にとって、とても思い出深い放送局なのですよ。
というのも、私にとってラジオ人生の原点となったのは「斉藤洋美のラジオはアメリカン」(放送局:TBSラジオ、放送期間:1981年4月12日~1996年6月30日)という番組なのですが、このパーソナリティであった斉藤洋美さんがその後しばらくしてFM世田谷で「たまリバ!」という番組を開始することになったのです。私の住む地域ではFM世田谷は本来受信できないのですが、どうしてもあきらめきれなかった私は家族を説得し、何と家の屋根にデカい高出力のアンテナをぶっ立ててこれを受信できるようにしました。いやはや趣味もここまで来ると狂気の域に達してますよね(苦笑)。
そのときはもう嬉しくて嬉しくて。ヒマさえあればずーっとFM世田谷を聴いていたため、世田谷区の美味しいパン屋さんとか世田谷区で行なわれるフリマの情報だとかにめちゃくちゃ詳しくなってました(笑)。
残念ながら家を建て替えたときにそのアンテナが撤去されてしまい、いまはもうFM世田谷を自宅で聴くことはできないのですが、そんな遠き日の想い出が中野駅で一気によみがえってきて、ちょっと涙ぐんでしまいました。
当方主催のサークル「RAN」では、このようなハガキ新聞をほぼ毎月発行していました。ちなみにURLは当時から変わっています。興味のある方は「ラジアメ RAN」で検索してみてください。クローズドな集まりですが、いまもときどき花見やイベントなど細々と活動しています(昨年はコロナで結局1度も集まりませんでした。今年は活動やれたらいいなぁ)。
ちょっと昔話に反れましたが、いまの私の標的は山梨県、エフエム富士。
私の自作ラジオがミスサンシャインを捉えるその日まで、