メールが信用できないこんな世の中じゃ…だから私は各種連絡先に対応した送信用フォームを作りました
今回紹介するプロダクトは、私が一応代表を務めているサークル「RAN」の会員様や新規入会される方のために作成した、各種SNS等の連絡先に対応した送信用フォームです。
何なのこれ?
サークル「RAN」等についてはこの後の文章で触れますが、ともあれこれにご自身のハンドルネームを入力し、希望する連絡方法(メール2種類、LINE、X(Twitter)、facebookメッセンシセャー)の項目に対していくつでも望むだけ入力すれば、その内容が私のところに届き、以降は私とその方法でコミュニケーションを取ることが可能になるという優れモノです(優れモノか?)。
例えば各項目に次のように入力したとしましょう。
するとこんな画面が出て…。
結局、私のところにこんなメールが届くってワケよ!!
(元ネタはどっかのキャラの台詞w)
じゃじゃーん!!
どよこれ?どよこれ?
入力フォームはこれまでに仕事でもやったことあるんだけど、ここまで盛りだくさんなのをhtmlで自作したのは初めてでして。
(自作と言いつつDreamweaver使ってるけどね…あとソースコードがグチャグチャなのはナイショですw)
想像以上に上手くできて、12月に実装してから今日までバグることなく運用できているので、何か紹介したくなってしまいました。
chitoseArkはこんなプロダクトもやっているんですよーということで。
入力フォームってどうやるの?
htmlの知識が多少なりともある方であれば、入力フォームの形を作ること自体は実はそんなに難しくはありません(分からなくてもいろんな参考サイトからのコピペでかなり何とかなります)。
▼以下、参考サイト
今回の入力フォームで言えば、私が用いているのは以下くらいです。
以下は、実際に作成したhtmlの一部抜粋です。
(実装されてるやつよりか体裁整えられてるのはナイショですw)
<h2>あなたの名前(ハンドルネーム)は?</h2>
<p>
<input size="50" name="name" align="left" type="text">
</p>
<h2>あなたの性別を教えてください</h2>
<p>
<label><input name="sex" value="男性" type="radio">男性</label>
<br>
<label><input name="sex" value="女性" type="radio">女性</label>
</p>
<h2>あなたのお住まいは?</h2>
<p>
<select size="1" name="address">
<option>ここはめっちゃ長いので(中略)とします</option>
</select>
</p>
<h2>お問い合わせ内容があればご記入ください</h2>
<textarea name="Message" cols="50" rows="8"></textarea>
<p>
<input type="submit" VALUE="メールを送信する">
問題はですね。この「フォームに入力されたものを任意のメールに飛ばす」って仕組みの方でして。
これはCGI(Common Gateway Interface)というWebサーバ上でプログラムを動作させるための仕組みを用いて実行するのですが、それを行なうためには使用しているWebサーバ(私の場合は契約しているプロバイダ)がそのCGIに対応していないと、どんだけがんばって入力フォーム作っても絵に描いた餅になっちゃうんですね。
めちゃくちゃ分かりやすく言うと、
っていくらプロバイダ側に言ったところで、
と言われてしまったらそれまでなわけです。
「CGIに対応してないなんて、そんなプロバイダあるの?」というのが次なる疑問ですが、あります。というより、ほとんどのプロバイダは自作のCGIを使用することを禁止しているという話もあります(有料のレンタルサーバーはだいたいOKらしい)。
私も以前、FC2ホームページで自作Webサイトを運営してたのですが、この制約のためにアンケートフォーム設置をあきらめたことがあるのですよね…(一生懸命html作った後にそれに気付いた苦い思い出)。
ASAHIネットの「フォームデコード」を使ってみた
さて、今回私が使用しているのはASAHIネットというプロバイダです。はたしてここはどうか。調べてみたところ…。
出来んじゃん!!
しかもこのCGI、受付完了画面の表示や受け取るメールの整形までしてくれるっていうめっちゃ親切仕様なやつ!!
一応これに基づいて、送信する部分の仕組みのコードを書いてみました。
<form ACTION="https://cgi.www.ne.jp/cgi-bin/formdecode.cgi" METHOD="POST">
<input type="hidden" NAME="_to" VALUE="cqf01770@nifty.ne.jp">
<input type="hidden" NAME="_subject" VALUE="from RAN-HP">
<input type="hidden" NAME="_accept_url" value="https://www.ne.jp/asahi/chitose/net/ran/mail/submit.htm">
<input type="hidden" NAME="_from" VALUE="ran@mail.jp">
ということで、出来上がったhtmlをCSSと共にASAHIネットの個人ホームページサーバーにFTP(私の場合はDreamweaverかFFFTP)で放り込み、実際に作動させてみると、ちゃんと入力した通りのメールが帰ってきたのでした。
いやでもこれ、私が契約してたのがたまたまASAHIネットだったのが功を奏したのかも。レンタルサーバーで個人Webサイトやってる方ならともかく、特定のプロバイダが提供するスペースしか使ってない方は、そのプロバイダの方針次第ではどうすることもできないからねこれ。
検索で「入力フォーム 作り方」とかでググると、その方法を書いたサイトがたくさんヒットすると思います。けれどもそれはあくまでもhtmlの書き方を教えているだけであって「そもそもそれは貴方の環境で使用可能なのか?」という一番肝心なことについて何も書かれてなかったりすることが多々あります。この記事にしてもそうだけど、どうしたってこの手のノウハウを書く人は自身の経験則で語るものなので。
ということなので、私なりの「入力フォームができるまでの過程」について触れてみました。あくまでもASAHIネットではこうやるという方法なので、皆様がこれを参考にする際には「自身の環境ではどうなのか」を確かめながらお読みください。というか、まずは自身の契約しているところがCGI使用できるかどうか確認するところから始めてください!!
ところで、何でこんなものを作ったの?
後で詳しく説明しますが、実は私はとあるサークルの代表をやっています。代表と言うと偉そうなので、普段は「インフォメーション担当」と名乗っています。
インフォメーション担当の仕事はインフォメーションをすることです。
すなわち、何か全体にお知らせするような出来事(イベント開催情報など)が発生したとき、速やかにメンバー諸氏に何らかの手段でお知らせするのが私の役目です。ついでに言うと会のイベントを主催するのも、ホームページを作るのもだいたい私の役目です(掲示板のみ専任の担当がいます)。
この会は前身的な存在も含めると30年以上前から存在しており、その当時はすべてのインフォメーションを郵送で行なっておりました。
あれから30年の刻が過ぎたというのに、何とついこないだまで私たちの会はイベント連絡などをハガキで行なっていたわけですよ…(涙)。日本郵便は我々に感謝状を贈呈すべきだと思います(笑)。
もちろん私たちも現代人ですので、文明の利器を一切使わなかったわけではありません。ハガキを送るかたわら、メールによる案内も並行して行なっておりました(仕事が増えただけとも言う)。
ですがメールっていうのは極めてあてにならないんですよね…。プロバイダの都合でメアドが変わってしまったり(私のケースでは「niftyserve.or.jp」から「nifty.ne.jp」に変わりました)、携帯のキャリアを変えた際に変わってしまったり。時には「迷惑メールが多いから」とかいう理由でメアドを変えてしまう方だっているでしょう。また、人によっては複数のメアドを持つとどちらか一方をメインとし、他はほとんど見ないという風になってしまったりもします。その個人的なメインアドレスも時代の趨勢と共にどんどん変わっていったりして…。
つまるところ、メールアドレスっていうのは信用できないんです。
特に、多人数に情報を一斉配信する手段としては。
住所と違って、あまりにもコロコロ変わり過ぎます。
(人によっては住所もコロコロ変わりますが…)
そして現在はLINEやTwitter(X)といったSNSの隆盛により、普段使いの連絡手段も様変わりしました。中にはもうメールなんてほとんど見ていないという方もおられましょう。そうした時代の流れに、会としては対応していかなくてはなりません。
メールが信用できないこんな世の中じゃ…
なので昨年末、コロナ禍明けにて実に4年ぶりとなる忘年会の開催の案内とともに、私としてはこれを最後の郵送とするくらいのつもりで以下のようなハガキを出しました。
こういう書面を出すことが、あまりにも冷淡に仲間を突き放す印象を与えるであろうことは、会の代表として無論承知しています。
でももうこれは、どこかでやらないと会の運営を継続できません。
会の発足当時とは異なり、会費をいただいていない現在、ハガキ等の郵送費はすべて私個人の持ち出しとなっています。独身だった当時ならともかく、いまは家族もおり、会の連絡費を捻出することも難しくなってまいりました(我が家は小遣い制ではないので、いかなる趣味活動もすべて家計から予算を捻出しているのです)。
だからと言って、単純にメールにすべて置き換えられるほどメールという仕組みが信用できないのは前述したとおり。従って、会を今後も継続可能な形で運営するには、ハガキを廃する代わりにメール+その他SNS等の連絡手段という方法をとる以外の選択肢がありませんでした。
なので今回、各種連絡先に対応した送信用フォームを作成し、今後の連絡先は各人が希望する宛先を指定してもらう仕組みを作るに至ったのです。それと共に私の方でもExcelで管理シートを作成し、手段別にメンバーリストが出せるよう、送付体制を整えました。
この新案内システムが役に立ったのは年が明けて2024年すぐのことでした。ハガキを見たメンバーの家族が「実は○○は一昨年前に病気で亡くなっている」旨を伝えてきたのです。すぐに登録メンバー諸氏に仲間の訃報をお伝えしました。連絡網を整備しておくことは、こうした効用もあるのです。
「RAN」とラジアメについて
私が代表を務めるサークル「RAN」ならびに、その拠り所となっている存在「ラジアメ」についてお話ししておきましょう。簡単に説明すると、かつてTBSラジオで放送されていた「ラジオはアメリカン」(1981年4月~1996年6月)という深夜放送があり、「RAN」(Radiame Anthology Network)とはその番組のリスナーもしくはその知人によるコミュニティです。
このラジオ番組はゲームメーカーのナムコ(現:バンダイナムコアミューズメント)がスポンサーとなっており、そのため全国各地のナムコ直営ゲームセンターなどでイベントが行なわれておりました。また年末にはクリスマスチャリティーパーティーが行なわれたりもしました。RANとは言うなれば、そんな場に集まった同じラジオ番組を愛聴している仲間たちが「番組外でも触れ合う場を持とう」という志によって誕生したものです。
ラジアメについてもう少し補足しておくと、この番組は当時ラジオたんぱでその名を馳せていた大橋照子さんが初代パーソナリティーとなり、そこに構成作家の鶴間政行が加わって繰り広げられるリスナーお便り投稿を軸としたトーク番組でありました。パーソナリティーはその後斉藤洋美さん、大原のりえさんと交代していき、番組名はそのときのパーソナリティーの名前を冠して「大橋照子のラジオはアメリカン」「斉藤洋美のラジオはアメリカン」と移り変わり、最後は「大原のりえのラジオはアメリカン」にておよそ15年間に渡る歴史に幕を閉じました。
▲ラジアメ最終回YouTube(公式ではないと思いますが…)
RANについて補足
実はRANはラジアメが終了した後に立ち上げました。と言うのもこの会の前身は「ふれ愛club」という会でして、この会はラジアメが終了したときに、「ラジアメあってのふれ愛clubなのだから、一旦区切りを付けよう」と当時のメンバーと話し合って幕を閉じたのです。ですが私としてはこの繋がりを継続したい気持ちが強く、その気持ちをぶつけた結果「久保田が新たに会を立ち上げるなら付いていく」と言われたので、その声に押されるように新生RANを旗揚げした…というのが本会の始まりです。
まさかその後27~28年(昔の資料が現存していないのですが、ラジアメ終了が1996年なのでたぶんそう)もRANの運営を続けることになるとは思いませんでした。かつてサークルを作っては潰し、作っては潰しての繰り返しで、「サークルクラッシャー」と呼ばれていた私が立ち上げた会としては、最も長く続いた人間集団となっています。
長く続けられた理由を自分なりに解析すると、何よりもまず仲間に恵まれたこと、そしてそれまで私が運営してきた会の反省をもとに「連絡先の管理を徹底する」ということを貫き続けたこと、この2つが主たる要因なのではないかと思います。おかげさまでこのような長寿サークルになるまでやらせていただきました。そして集まる面々も年…いや何でもありません(笑)。
ここまで読んでいただいた貴方へ
前半の技術的な説明はともかく、後半の独り語りまで全部読んでくださったそこの貴方。
・私たちの会のWebサイトを見て興味がある
・RANに興味がなくとも久保田(chitoseArk)と個人的にお話してみたい
・実はラジアメリスナーだった!!
上記のいずれかにあてはまる方がもしおられましたら。
もし貴方さえ良ければ、こちらの送信用フォームから私宛にお便りを送ってみませんか?
無論冷やかしでも構いません。ただし来たお便りに対しては、それが悪意ある嫌がらせや誹謗中傷と見なさない限りにおいて、時間がかかっても100%お返事することを私、久保田裕之(chitoseArk)の名に誓って約束します。
そしてもし貴方がRANのことを理解し、そのうえで入会したいというご意思があるのであれば、「noteを見た」旨をお問い合わせ欄に記載いただけましたら、久保田の知人と見なし、RANに迎え入れたく思います(もっともいまは会報も出しておらず、年に1度か2度集まりがあるだけですが…)。
あぁ、何か最後は勧誘みたくなっちゃったなぁ(勧誘だ)。
まぁまぁ、そこはnoteに書いてほしい記事のリクエストとかでもいいので、どしどしお便り送っちゃってくださーいっ!!
(え…こんだけ長々と書いてきてそれがオチ?)
(おいchitoseArk、お前どさくさに紛れてしれっと友達募集かよ?)
(さ、さぁ?何のことかなぁハハハハハ)
(とてもアワれすぎて何も言えねえ)
(了)
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