書籍紹介「電子工作マガジン 2024夏号」(電波新聞社刊)
電波新聞社より年4回刊行されている「電子工作マガジン」を皆様にご紹介いたします。今回ご紹介するのは2024夏号です。
まずは見てください、夏号だというのにこの涼しげで爽やかな表紙を。
まだ6月ですが、早くも暑過ぎる日々が続いている今日この頃。せめて気持ちだけはクールに保ちつつ創作活動に励んでほしい…そんな電波新聞社スタッフの祈りが伝わってくるようです。お、何か脳内に浮かんだぞ。
そ、そんなこんなで、この本の紹介いってみましょー!!(ごまかしたな)
「電子工作マガジン」はDIY(自身で作る系)の総合情報誌。メイン記事の電子工作はもちろん、IchigoJamをはじめとするマイコンボード、BASICやPythonなどによるプログラミング、アマチュア無線、その他エレクトロニクス情報関連が満載の技術創作系エンタメマガジンです。
今回は「IchigoJam10周年記念」とのことで、本誌でもめっちゃ力を入れて特集しております。つきましては私の記事でも、まずはそこを紹介していきたいと思います。
もちろん電子工作その他情報ページ、そしておなじみの読者投稿プログラム紹介コーナーについても後ほどちゃんと触れますので、興味ある方は最後までよろしくです!
IchigoJam10周年記念に関する記事
時空を超えて!帰ってきたパソコンレクチャー
「IchigoJam10周年おめでとうSP!」
最初に紹介するのは、本誌でおなじみのくりひろし先生による漫画連載「時空を超えて!帰ってきたパソコンレクチャー」です。
今回はIchigoJam10周年ということもあり、何と9ページに渡りまるまるIchigoJam!その成り立ちと歩んできた道のり、IchigoJam関連製品や派生製品のラインナップについて、くり先生のイラストと分かりやすい説明によって丁寧に語られています。
プロトタイプ、ブレッドボード版、ハンダ付けバージョン、ハンダ付け組み立てキット版、ビスケットボード版、PanCake、MapleSyrup、MixJuice、IchigoJam U、IchigoJam T、IchigoLatte、IchigoJam Zero、IchigoDake & Ichigoigai、IchigoCake、IchigoDake IchigonQuest、IchigoJam S、IchigoJam R、GIGA IchigoDake R、IchigoJam Q…と、もう見ているだけでお腹いっぱいになってしまうこのイチゴづくしのライナップ!!これはもう、IchigoJamに関わっている人にとっては永久保存版ですよ。皆様もこれを読んで、自分にピッタリのIchigoシリーズを見つけてみてはいかがでしょうか?
そして末尾ページの右下に割り込みで映っているこのお方は…そう、分かる方にはお分かりかと存じます。かつて同じ電波新聞社にて「マイコンBASICマガジン」(通称「ベーマガ」)の創刊に携わり、家庭用コンピュータの黎明期においてエンタメを軸とした電子産業文化を創り上げた伝説の編集長、大橋太郎氏その人です。
特別寄稿 祝IchigoJam誕生10年 出会いから未来への思い
(筆:大橋太郎)
この記事では大橋さんがIchigoJamに出会い、「電子工作マガジン」にて取り扱うことになったそのいきさつが語られています。加えて本誌に「マイコンBASICマガジン」が組み込まれていること、そして先日行なわれた大橋編集長ご勇退記念イベントのことについても記されています。ベーマガにわずかながらも携わった者として、またIchigoJamのいちユーザーとして、心して読ませていただきました。
記事の末尾は大橋さんご自身の今後についてのメッセージなので、あえてボカさず読める形で掲載しました。イベントでも仰られた「遊態好奇高励者」は「勇退」「後期高齢者」を文字ったもので、最近の大橋さんのお気に入りフレーズ。いつになっても常に前向きで挑戦意欲を失わない大橋さんらしいお言葉だなと思っています。
2024年夏号の付録を紹介 「電子工作イニシャルガイド&ミニ図解エレクトロニクス工作Ⅱ」
本誌のもうひとつの目玉がこれ。昨年2023年の夏号でもやった電子工作の分かりやすい手引き「電子工作イニシャルガイド&ミニ図解エレクトロニクス工作」の第2段です!
これはもうね、お世辞抜きで本当に丁寧に記されています。ハンダ付けのテクニックだったりとか、回路図記号の解説とかもよく使われる部品のピン配置とか。私みたいな電子工作分からない人にしてみたら、「そうそう!こういうの欲しかったのよ!」という一冊になっています。
表面実装、以前にIchigoJam組み立てた時、泣きそうになりながらやったわ。
こういうの、専門書だといくら読んでも分からなかったりするのですよ。
この冊子、付録でありながら十分に実用的です!
「電子工作マガジン」に載っているような題材のモノを実際に組み立てるためには、やはり回路図が多少なりとも読めることが必要。これが手元にあれば、だいぶ理解の助けになります。
前回(2023年夏号時)にもあったカラーコード円盤。
こういうのも手元にあれば役立つかと。
あとこの冊子には「復刻版」と称して「ミニ図解エレクトロニクス工作Ⅱ」つまり通常の「電子工作マガジン」の製作記事みたいなページが記載されています(私的にはこちらに載っているものの方がとっつきやすく、夏休みの自由研究に使えそうな気がします)。
ただひとつだけ言わせてもらうと…ハンダ付けの説明は今回「Ⅱ」ということで内容が一歩踏み込んだものになっていると感じました。本当の初心者にはむしろ前回(2023年夏号)の付録の方が良かったかも。ということで、これが気になった方はそちらの購入も検討してみることをオススメします!
気になる電子工作系の記事を紹介
ここからは私が個人的にちょっと気になった電子工作系の記事についてカンタンにご紹介いたします。
日本における中華製電子部品や工作キット販売の第一人者 aitendo
あー、ここ!!
私、以前に「電子工作マガジン」に載ってたここのラジオ作ったよー!!
初めて作ったラジオは、それはそれはもう七転八倒五里霧中な有り様でございました。「キットの場合は、詳細な組み立て説明書の類は一切ない」って今回の記事に書いてあったけど本当です。それどころか簡易な説明書の類も一切ありませんでした!
あのとき以来、久々にその名前を目にしましたが、そうかここ、中華製電子部品や工作キットの第一人者的な存在だったのか…。
インタビューでも語られていますが、6月29日に台東区入谷にて実店舗を再開されたみたいですね。「日本でモノ造りをする人を徹底的サポートする」という事業戦略のもと店舗再開を決めたとのことですので、以下リンクにて紹介させていただきます。私も何か作りたくなったら相談させていただくかもしれないです。
特集1 夏休みの自由研究・工作
Ichigoサーボ温度計を作ろう
本誌では「夏休みの自由研究・工作」というテーマを今季号の特集のひとつとして掲げておられます。このサーボ温度計は電子工作+IchigoJam要素も含まれていて、本誌のもうひとつの特集であるIchigoJam10周年にも微妙に絡んでいるように感じました。予算もIchigoJam込みなのが良き。
ビジュアル懐かしめです。リードにも「昔懐かしい昭和のアナログチックな指針温度計」とあります。自由研究で本当にこれを提出したらウケは取れるでしょうね。ただし難易度★★なので、心してかかる必要ありです。
特集2 夏休みの自由研究・工作
簡単オーディオアンプの製作
自由研究にアンプの製作か…。ウケるかなぁという気が若干しますが、この予算感でなんちゃってとは言えアンプが出来ちゃうというのは確かにインパクトあるかもしれません。
うわ本格的っぽい。これ電子工作の部分もさることながら、むしろケースを作るのもひと手間ふた手間ありそう。それだけに完成したらインパクトある仕上がりになるんじゃないかと思います。難易度は★★★なので、ある程度の技術を身に着けた方と一緒に挑戦すると良いでしょう。
特集3 夏休みの自由研究・工作
無電源式FMラジオ製作(FM Salusを受信せよ!)その1
この記事は電子工作の仕方をレクチャーしているというよりも、筆者の内田裕之氏をはじめとする横浜みどりクラブという方々の製作レポートのような記事だと受け止めました。それゆえ私もこの記事をどうしたものかと悩みましたが、内田氏の「FM無電源ラジオは繊細さも加わり夢中にさせる魅力の塊です」という情熱の文面を受け、紹介することにいたしました
構造はこうなっているのですね。確かに無電源だこれ…。
「一つの課題が解決すると複数の課題が生まれます」(中略)「だから、ものづくりは愉しくてやめられません」という言葉が印象に残りました。
音声発声機能と大型距離表示器付き接近警報装置の製作
「でかっ!」という気がしましたが、この7セグ実物は7×12cmなのだそう。音声については音声合成ICの「ATP3011F4」(アクエスト社製)を使用しており、基本的にローマ字でアスキーコードを送るとそのまま音声にしてくれるのだとか。PC-6001mkⅡみたい!(比較する対象レトロ過ぎだろ)
「近付くとしゃべる」っていろいろなところで役立つ定番ツールですよね。
このキットはマイコンキットドットコムにて7,000円くらいで製品化するそうなので、気になる方は着目しておくと良いでしょう。
aitendo マイクロワンチップラジオキット マイクロAMラジオキットに挑戦しよう
お、さっき出てきたaitendoだ。ここで紹介されているのはAM専用のラジオですね。いかにもシンプルな電子工作って感じですが、それでも難易度★★なので油断は禁物かも。800円で組み立てられるというのがリーズナブル。でも、記事にあるようにAMラジオは次第に停波の方向に向かっているんですよね…。TBSラジオやKBS京都(関西在住時)を楽しみに聴いていた私としては寂しさがこみあげるものがあります。
ラズパイとNode-REDでジオラマのLED電飾を制御するパート2
この記事は前号(2023年春号)からの連載企画。鉄道模型のジオラマのビルの窓をラズベリーパイで制御し光らせるというもの。ここで用いられているNode-REDなどの技術については、前号記事を参照するか、「Node-RED」で検索してみてください。
ところで鉄道模型趣味の方の中には、このようにビルの窓を光らせたり、列車の中にLEDを実装して光らせるという方がおられるようです。そのため、秋月とか千石電商にはその周辺の方が結構出入りしているのだとか。
気になる情報コーナー記事を紹介
ここからは私が個人的にちょっと気になった情報系の記事についてカンタンにご紹介いたします。
micro:bitで始めよう!
I2C対応の温湿度センサーを接続してみよう!
「電子工作マガジン」連載記事などでおなじみオフィス加減の松下浩則さんによる記事。電子工作のページでもあった温度計ものですが、こちらは湿度も計算して表示するスグレものです。micro:bitはハード自体に5×5ドットのLEDディスプレイが搭載されているので、出力結果を分かりやすく表示できるのが良いですね。
さらにこの記事では不快指数まで計測し、その結果を「おこり顔」「こまり顔」「うれしい顔」「かなしい顔」といった4パターンでLEDディスプレイに反映するプログラムまで紹介しています。micro:bit持ってない私ですが、こういう使い方できるのならちょっと魅力的かもと思ってしまいました。
それとI2C通信について補足しておきます。「I²C」通信ですので誤解されませんように!EEPROMやセンサーなどとのやり取りに用いられる通信方式のひとつです。記述は一般的に「I2C」で良いのですが、たまにこれを「12℃」だとか思っている人がいるので、一応お伝えしておく次第です。
IchigoLatteでPythonプログラミング入門
キッチンタイマーを作ってみよう
引き続き松下浩則さんの記事。IchigoLatteを用いた実用的なプログラミングですね。本記事ではキッチンタイマーが出来るまでのPython言語によるプログラムリストがすべて公開されているばかりか、それぞれの処理内容の意味が説明されているので、IchigoLatteを持ってない(←私)人でもPython指南のページとして興味深く読むことがてきます。
これが本記事のプログラミングによるキッチンタイマーの画面。これ料理だけでなく、時間制限のあるボードゲームにも使えそうだな…。
今回の「電子工作マガジン」記事の中で一番びっくりしたのがこれ。PythonってBASICで言うところのPLAY文みたいな概念が(私の知る限り)なく、音楽を再生したいときはplaysound関数でmp3とかwavファイルを指定するしかないと思っていたので、beep関数で周波数を変えてトッカータとフーガ ニ短調を演奏するとか思いもよりませんでした(私がIchigoLatteの仕様をよく理解してないから驚いたというのもあるかも)。こういうの、やっぱり誰かに教えてもらわないと気付かないものですね。
AIプログラミングで学ぶデータサイエンス
簡単なwebページをスクレイピングする
こちらはGoogle Colaboratoryを用いたデータ可視化でおなじみの竹内浩一さんによる新連載です。今回よりwebスクレイピングについて取り上げていくようです。
「webスクレイピング」とは、要するに任意のWebページより特定の情報を自動的に抽出する技術のこと。いわゆるまとめサイトなどで使われていると思われる手法です。著作権の観点から、手当たり次第そこらのWebサイトをスクレイピングするのは良い行ないではないとされていますが(そりゃそうだ)、こうした技術があることを知り、学ぶことは、AI活用という観点から言えば有益であると思います。
この記事では架空の練習ページ(html)を作って、それをもとにwebスクレイピングを試しています。
webスクレイピングの例。このように「最新の3つをニュースとして表示」のようなことができます。この連載は今後も注目していきたいと思います!
電子工作 親子教室NEWS マイクロビットを体験してみよう
マイクロビット(micro:bit)は近年プログラミング教育必修化の流れによって学校への導入も進んでいるとか。「電子工作マガジン」でも先ほどの松下さんの記事のようにmicro:bitを扱う記事が増えてきました。この記事では「micro:bitって何?」という方のために、小学3年生の方がパソコンにmicro:bitのソフトウェアをインストールする工程を紹介しています。しかも記事だけでなく、YouTubeにも動画をアップしています。
この他「電子工作マガジン」ではアマチュア無線や市民ラジオの記事も充実しています。私があまり(というかまったく)詳しくないのでこれについてここで深堀りするのは避けますが、記事の見出し部分だけここに載せておくので、興味ある方はぜひ本誌を手に取ってみてくださいませ!
アマチュア無線局「開局申請書」の書きかた
市民ラジオ運用時のマナー違反とその交信例
マイコンBASICコーナー、読者投稿プログラム
本誌恒例の読者投稿プログラム紹介コーナーです。今回は特集を組んでいるというだけあって、5本の掲載プログラムすべてがIchigoJam系!しかもグラフィックに工夫があるプログラムを中心に選んだとのことなので、ちょっと楽しみに胸をふくらませながら見ていきたいと思います。
デジタル・ベーダー(IchigoJam1.4以降)
こういうのをシューティングゲームっていうのかは謎ですが、確かにこれ昔流行りました。左側の数字を[↓]キーで合わせ、右から迫ってくる数字と同じになったら[→]キーを押すとその数字が消えるというものです。
数字のベーダーはドンドン押し寄せてくるので、素早く退治していく必要があります。
ただ、数字の調整は[↓]キーのみ(ワンキー)でしか出来ないので、振り幅の大きい数でたくさん来られると追いつかないのがツラいところ。ちなみに画面左側の「-」は残りライフの数をあらわしています。芸コマ!
お、コナミだ(そういうゲームじゃない)。
倒されるとその面での残り敵数と残り弾数が表示されます。
この他にも、倒した敵の数が10の倍数になるとUFO(n)が出るとか…。
昔っぽくはありますが、よく見ていくと細かいところまで考えて作り込まれたゲームです。
宇宙ビール(IchigoJam1.4以降)
このゲームの特徴的なところは、何と言ってもこの生ビールのビジュアル。
そして注ぐのにIchigoJamのボタンを押させるところでしょう。
このボタンを押せばええんやな…?
我がびーるくずの力、今こそ見せてくれよう!!
びーる!びーるびーる!(ちょーだい♪)
ぷはー!びーるくずだからー(飲もう~)
ぷはー!びーるくずするのー(飲もう~)
珠洲ノらめるさん楽曲「びーるくずのうた」。このゲームのBGMにぜひ🍺
いい感じに注げたと思うのだけどどうだろう?
スコアは我が煩悩の数。
見たか、限界まで注いでやったぞ!!
ことビールにおいて、このchitoseArkの右に出る者はそうはおるまい。
限界超えて注いでしまうとゲームオーバー。
単純なんだけどついつい何度もやってしまう、びーるくず…もといビアマイスター養成ゲーム?です。
Slide Puzzle(IchigoJam1.4以降)
リストも2本にまたがっており、今回一番の大作かな。VIDEO 5のスクリーンモードを使った豪快な画面構成、オープニング画面、考えられたルール、練り込まれた面構成など、どこを取っても申し分ない出来と言えます。
ゲームは純然たるパズルゲーム。ルールはだいたい次の通り。
例えば1面(上図)の場合、[→]を4つ全部押すとスライドの法則で画面右上まで主人公が移動するので、あとは[↓]4つを順番に押していくことで画面右下まで持ってくれば面クリア。このくらいならカンタンですね。
でも、10面あたりだとどうでしょう。パッとすぐに分かりますか?
素直に考えれば答えは明確なんですが、初見だと画面に散らばる矢印の群れに意識を持ってかれるんですよね…。
もうどっから手を付けていいのやら…。ちなみにこのゲーム、何と驚きの全60面とのこと。容量少ないIchigoJamの投稿プログラムでその面数は凄過ぎです。そのうち私も全面クリア目指してみたいと思います。
(マップデータの部分、間違わないように入力出来てるかな…)
SPACE WARP(IchigoJam1.4以降)
掲載順的にはこれが一番最後なのですが、構成の関係上こちらを先に紹介させていただきました。要するに常に回転している棒を狙ったところで止めるゲームです。
回転してる様子が分かるでしょうか?
自身の狙ったところで[↑]を押し、止めてみましょう。
なお、[↓]を押すと90度分ワープします。
(だから「SPACE WARP」なのかな…?)
こういうのは狙っちゃいますね。近い値は出るんだけど、なかなかここまでピタリ賞は揃えられないです。
マッポー(IchigoJam1.5以降[RISC V搭載IchigoJam専用])
後回しにしたのはこの対応機種が理由です。「RISC V搭載IchigoJam」って何のこっちゃ?普通のIchigoJam(1.4とか)で入力したらダメなのかな?
普通に入力出来たし遊べたよ。
ただ、確かにもっさりしてて、あまりゲームしてる感がないな…。
クリアしたにはしたけど、どうにも適当感がぬぐえない…。
これはやはり、そのRISC V搭載IchigoJamってやつを持って来なければダメなのか…そうなのか!?
ならば、ついに我が倉庫の封印を解くとしようぞ。
たいした奴よ、chitoseArkにこれを使わせるとはな…!
ゴゴゴゴゴ…。
これぞchitoseArk秘中の秘。長野県の上田市マルチメディア情報センターにて活動しておられる斎藤史郎先生が制作されたIchigoJam Rの互換機、その名も「SanadaJam-RL」。奇しくもIchigoJam10周年記念というこのタイミングでその封印を解き、我が家に放たれることとなったのでした。
上記リンクのイベントにて斎藤先生より直接買い求めた貴重な逸品です。
(つーか今の今まで開封もしてなかったとか、口が裂けても斎藤さんの前で言えないな…)
こういうときのために持ってて良かった「SanadaJam-RL」。赤備えあれば憂いなしとは良く言ったものです。一般機の3倍、いや10倍もの速度で動くという「SanadaJam-RL」とやらの戦闘能力や如何に。
脱線が長くなりましたが、投稿プログラム「マッポー」に戻ってきました。
なにこれすげー!!!!!
列を為した猫キャラが、80年代のコナミかアイレムが作ったシューティングゲームの触手みたいにうねうね動いてるよ!?
この滑らかな動きとスピード感は凄い。なるほど、これを見せたかったからわざわざ「RISC V搭載IchigoJam」を動作スペックとして要求したわけか。いやはや、なかなか凄いものを見せてもらいました。今後も「SanadaJam-RL」をどんどん使っていきたいので、電子工作マガジンでは今後IchigoJam R用のプログラムもどしどし掲載してくださいっ(←他力本願)。
ということで今回の投稿プログラムコーナーを紹介いたしました。電子工作マガジンのIchigoJam10周年記念特集に相応しい内容だったと私的には思いますが、いかがでしたでしょうか?
「電子工作マガジン」今回変わったところ
本記事の締めに「電子工作マガジン」のレイアウトが変わったことをお伝えしておくといたしましょう。これ以前に私の記事でも書いたのですが、情報ページのレイアウトが「縦書き&反対側から読む」から「横書き&通常通りに読む」に変更されました。今回あらためて読み比べてみたのですが、やっぱしこっちの方が全然いいですよ!!
上図はあえて似たようなレイアウトのページで比較してみました。右が前回(2024秋号)、左が今回(2024夏号)です。やはり情報ページなのでプログラミング言語や数式が出てくることが多く、縦書きページでは正直そこがわずらわしかったです。またひとつのページでソースコード=横、文章=縦が混在するのもムリヤリな感じがしていました。
私が言ったから直したわけじゃないとは思いますが(自意識過剰乙)、実際に読みやすくなったと感じたので、ここにお伝えしておく次第です。
ということで、読むたびに「何か作りたい」欲を刺激してくれる「電子工作マガジン」を今回も紹介させていただきました。ここ最近は私のnoteで唯一プログラミング関連について取り扱う題材となっていますので、今後も注目していきたいと思います。それではまた。
(了)