朗読劇「森の音楽家クラムベリー外伝 魔法少女育成計画 unripe duet」に茅原実里さんが出演したので観てきました!
2023年1月27日~29日にかけて行なわれた声優の皆様による朗読劇「森の音楽家クラムベリー外伝 魔法少女育成計画 unripe duet」を観てきました!!我が最推しの茅原実里さんは魔王パムなる役で出演されました。
「魔法少女育成計画」(まほいく)ってどんな話?
朗読劇は「外伝」なので、まずは本来の話である「魔法少女育成計画」(通称「まほいく」)についてカンタンに説明しますね。
この作品は宝島社/このライトノベルがすごい!文庫にて2012年6月より刊行されているライトノベルです。作者は遠藤浅蜊氏で、現在17巻まで発売中。テレビアニメは2016年に放送されました(全12話)。
「魔法少女育成計画」というタイトルだけ見ると、あたかもファンシーでキラキラした少女が魔法の杖とかで変身して困った人を魔法で助けてるみたいな、そんなイメージを持ってしまいそうですがさにあらず。
ぶっちゃけて言っちゃうと「異能力者同士のデスゲーム」です。
謀略、裏切り、闇討ち、破壊活動etc…何でもありの血を血で洗う死闘です。
うーん…どこまで語っちゃっていいか悩むところですが、私がアニメで見た知識の範囲で、あまりネタバレし過ぎないように配慮しましょう。
まずこの世界には「魔法少女育成計画」なるソーシャルゲームがあります。
普通に遊んでいる分にはいわゆる経験値を上げてレベルアップする一般的なRPGなのですが、プレイヤーのうち数万人に一人が「魔法少女の適性あり」と見なされ、本物(?)の魔法少女になれるチャンスが与えられるというのです。かくしてこの物語の主人公はそれに選ばれ、魔法少女として生きていく道を選ぶこととなったのですが…。
その実態は選ばれし者を否応なく修羅の世界に突き落とす恐るべき罠。最初こそ魔法を使って人助けをし、マジカルキャンディーをたくさん集めて徳を積んでいこうとかいう話だったのですが、話が進む毎に
…というふうに、後から後からプレイヤー(魔法少女)を追い込み、殺し合いへと駆り立てていく追加ルールが運営から加えられていくのです。「バトルロワイヤル」ですらここまでえげつない話じゃないよ(少なくともあれは殺し合いとは言え、開始前にルールと目的が明示されていたので)。魔法少女として死ぬとリアルの本人が死ぬとか、「SAO」(ソードアートオンライン)のアインクラッド編にも近いものを感じます。
だいぶ端折りました。アニメの物語では主人公のスノーホワイトがそれでも自身の理想である魔法少女としての生き様を貫こうとする中、彼女を守ろうとする幼馴染み(中身は男)がいたり、仲間らしき存在がいたり、徒党を組んで主人公のマジカルキャンディーを狙うチームがいたり、意図的に街を破壊して寄ってきた者を殺害せんとする者がいたり…と、魔法少女たちの様々な思惑が交錯しながら1人、また1人と命を散らしていくのです。
(特にトップスピードが殺されたシーンは辛過ぎました。彼女の言う「あと半年」ってそういう意味だったんだって…私、何で彼女が息絶えるときまで気付かなかったんだろう?)。
それらを目の当たりにし続けたうえ、運営からの度重なる無慈悲なルール変更により、次第に心が壊れていくスノーホワイト。救いのない物語のように思えますが、最後の最後で彼女に備わっている能力「困っている人の声が聞こえる」が功を奏し、ついに黒幕である運営側に一矢報いることに成功します。このシーンは異能者バトルならではの「まさか、その能力がそこでそう活きるとはッ!!」と思わず膝を叩いてしまう、思わずなるほどとうなづいてしまう異能の使い方でした。
いやでもこれ熱いアニメでしたよ。運営からのルールやギミックが次から次へと追加され、1話毎に物語が切迫していくので、まさに「目が離せない」と言うに相応しい作品です。みのりん(茅原実里さん)がこの朗読劇に出演しなかったら一生見ることがなかったアニメ作品だと思うので、そういう意味ではみのりんに深く感謝です。最近の魔法少女って凄いんだなぁ。
▲『魔法少女育成計画restart』がアニメ化決定とのこと。これは絶対見るでしょう。「死のゲーム、再び開幕」ってキャッチコピーがもう…💦
朗読劇「森の音楽家クラムベリー外伝 魔法少女育成計画 unripe duet」を観に来ました!
前置きが長くなりました。ここから今回のメインである朗読劇に話を移していきます。なお筆者は1月29日(日)の12時公演に行きました。
下のYouTubeが朗読劇「まほいく」のPVね。
いざ会場の草月ホールへ
さて予習も(ほとんど一夜漬けで)済ませたし、朗読劇を観に行きますか。
いざ、東京・赤坂の草月ホールへ!!
…と、ここまで朗読劇までの会場ビジュアルをお届けしました。ドキドキが皆様にも伝わりますでしょうか?
それにしても今回の朗読劇、原作ノベル10周年記念として開催された完全新作の外伝と言うだけあり、新たなキャストが入ってたり(みのりんもそうです)、これまで「まほいく」に出ていた声優さんも別の魔法少女役での出演だったりしています。
一応アニメは見てきたとは言え、私、話についていけるのかな…?
こんなお話(ネタバレ配慮)
ネタバレし過ぎない程度にざっと物語の紹介をしておきますね。
ふぅっ。なんとかネタバレしないようにと配慮して書いたら、なんだか小説のあらすじ紹介みたくなっちゃったよ。
まぁでも、配信もされているお話しですからね。
個人のnoteで書けるのはせいぜいここまでです。
朗読劇の感想
いいお話しはいいお話しだったんですけれども…心にやり切れない余韻を残すような、そんな物語でしたね。ネタバレ厳禁ですのであまり深いところに踏み込めないのですが、過ぎたる異能を追い求めた者たちに課せられたあまりにも深すぎる代償というかなんと言うか…。
だいたいさ、「まほいく」の設定ってズルいんですよ。選抜試験とかもそうなんですが、甘いエサだけチラつかせてリスクの説明をすることなく人を生き死にの修羅場に突き落とすっていう…。人の世ってそもそもそういうもんかも知れんけど、闇金融だって金利の話くらいするよね?その例えで言うと「まほいく」って「貴方にお金あげるよ」って言って相手にお金を差し出して、受け取った側が使い込んだ後に「あれ金利トジュウだから」って告げるみたいな、そういう狡猾さがあるんですよね。
そんな感じなので「まほいく」の世界では精神が壊れる者、実際に死ぬ者、上手く居場所を見つけて生き延びる者、力をどこまでも追い求める者…という様々な生き様を見ることができて、それはそれは現実世界の映し鏡さながらではあるんですが…あ、朗読劇からちょっと話が逸れたかな?
声優に注目してみると
物語のキーになるミーア・オクターブ(東山奈央さん)の天真爛漫さとクラムベリー(緒方恵美さん)のダークさが見事なまでのコントラストを描いていて、そこが素晴らしかったですね。
特に緒方恵美さん!エヴァの碇シンジでしか彼女を知らない方(私もほぼそうです)があれを観たら、もう血液の流れが逆転するレベルでショック受けること請け合いです。特にラス近くの山のシーンな…。あのときシンジ君の「逃げちゃダメだ」っていう台詞が頭の中をぐるぐる回っていたのは私だけではありますまい(笑)。
タイトルが「森の音楽家クラムベリー外伝」となっているので彼女の存在感が引き立つような話になってはいるのですが、いやこれ緒方恵美さんファンの方は見るべき価値のある貴重映像ですよ?
東山奈央さんは私は今回「まほいく」のアニメを見ることで初めて着目しました。「鬼滅の刃」で宇髄の妻役で出演された方なんですってね。私の中では純粋な魔法少女の生き様を貫くあのキャラで脳内にインプットされましたが、今後彼女が出るアニメはちょっと注目したいかなと思いました。
自称17歳(おいおい)のあの人、井上喜久子さんはジャーナリストのテルミドール役としてずっとミーアに同行していたため出番多かったですね。なんだか若手声優をリードするベテラン声優みたいな感じで微笑ましかったです(笑)。そういやこの17歳の方っていま何歳になったんでしたっけ…あぁいや何でもないですごめんなさいすみません魔法少女になるのだけは勘弁してくださいうわあぁぁぁぁ(💀)。
カプチーノ役の沼倉愛美さん、演技渋かったですね。元の役であったリップルも渋かったですが、あのキャラをもう少し気さくなお姉さん風にした感じで良かったです。
「魔法少女育成計画」の主題歌である「叫べ」を彼女が歌っているのですが、およそ「魔法少女」というキラキラしたイメージとはかけ離れたシャウトに思わず胸が熱くなります。「まほいく」のテーマとしてはピッタリではないでしょうか。
ペチカ役の井上ほの花さん、カプチーノとのほのぼのとしたやりとりが癒されました。劇中では大変でしたね、何かと…(意味深)。
マジカルデイジー役の松田利冴さん(姉)と松田颯水さん(妹)は双子なのだそうですね。私は29日に行ったのでお姉さんの方を観ました。アニメではユナエルとミナエルという双子の役で、こうした双子が双子を演じるようなケースって極めて稀有ではないでしょうか?(私が知らないだけ?)
バイオレンス系キャラとして登場した袋井魔梨華役の小清水亜美さん。ごめんなさい、あの迫力満点の演技見て「まさかのみやむー来た?」って思ってしまいました(謝)。宮村優子さんは前日の1/28公演だったのですよね。当方の都合で1/29にしたとはいえ、緒方さん(シンジ)とみやむ(アスカ)の並ぶ姿はちょっと見てみたかったかな。
彼女がひとしきり暴れ散らかした後に我らがみのりん…もとい魔王パムが登場するのですが、それはこの次の章で書きたいと思います。
それと忘れちゃいけないのがファヴ!(かないみかさん)。お前だよお前!お前さ、休憩時間終了のアナウンス告げるときに「切っていない携帯には魔法少女選抜試験を送り付けるぽん」(※)というようなこと言ってたけど、激しくいらんわそんなもんっ!!お前の「なんとかぽん」は殺害予告にしか聴こえないんだっつーの!!
かないみかさん、ひぐらしの沙都子ちゃん以来ダークなキャラが板に付いてきたと思うのは私だけでしょうか。メロンパンナちゃん…🍈
(※)文言の内容は記憶で書いているので正確とは限りません。
さーて、声優さんのご紹介はあとひとりを残すところとなりました💛
みのりんのみどころ
さてそれでは我らが茅原実里さんことみのりんのみどころをご紹介します。扱いが特別なのは私のnoteだからです!!
みのりんの役どころは魔王パムといって、魔法少女界の戦闘集団「魔王塾」のリーダーという、皆が認める最強の存在とのこと。いったいどんな物騒な魔王様が出てくるのかと思いきや、意外や意外、非常に物腰柔らかく丁寧な人物として登場。袋井魔梨華に痛めつけられたミーアを気遣い、あくまで客人として2人をもてなすその優しさに思わず安堵しました。次のような魔王がでてきたらどうしようかと思ってましたよ(笑)。
とは言え物静かな中にも魔王と呼ばれるだけの威厳あり。私的には「聖闘士星矢」の女神アテナ沙織様みたいなイメージを重ねておりました。みのりんの声の出し方も割とキーの高いところに寄せている気がして、むしろどこか神々しさを感じさせられる演技。こういう魔王がいたって良いではありませんか。ファンとしては眼福、耳福でございます!!
それと描写を聞く限りではえらく露出度の高そうな魔王様だそうで、できればご本人にそのお姿で登壇して欲しかっ…ちょ、ちょっと何するんですか?いやちがうんですちょっと口が滑っただけなんですそんなみのりんに失礼なことひとつも思っていませんからその魔法少女になるのだけはどうか勘弁してくださいうわあぁぁぁぁ(💀)。
(でもみのりん塾長の魔王塾には入塾してみたい私w)
なおみのりんは終演後のインスタライブで「出番が少なくてファンの皆様に申し訳ない…」的なことを語られていましたが、いやいや!どんだけ出番があったかじゃなくて、どんだけ印象に残るシーンを残したかが大事なのですよこういうのは!これからもぜひいろんなものに出て、その活躍の枠を広げてください!それによって我々もみのりん出演作品に手を出すことになり、みんな世界が広がってHappyになりますからっ!!
はい、何とか幸せな方向に話がまとまったところで本文はここまでといたします。みのりんもまほいくも、私的に今後も注目です!!
▼朗読劇「森の音楽家クラムベリー外伝 魔法少女育成計画 unripe duet」のアーカイブ視聴チケットはこちら(各公演¥4,800[税込]、視聴は2023年2月12日日曜日、23:59まで)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?