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【メイキング】はじめて「歌ってみた/弾いてみた」をしてみる ~レコーディング編
どーも。ちとせです。
アジカンの『ソラニン』という曲をボーカル/ギターでカバーします。
この記事は音楽初心者の筆者が手探りで楽曲カバーするまでの記録です。少し長いですが、ゆっくりしていってね。
ちなみに完成したものはこちら↓
経緯とか
「なんか音楽やってみたい!」
そう思いついたのがだいたい2年前のこと。
つまり2年はウジウジと日和っていたわけで。
「音楽をやるならちゃんと準備してからがいい」などと言いながら、弾き語り程度にギターの練習をしてみたり、耳コピで打ち込みの真似事をしてみたり、、
いやいつになったら音楽始めるんだよ。
というわけで、ちょうどつい先日引越しのタイミングだったのをいいことに、重い腰を上げて、いろいろ機材を買い揃えて記事を書いてみることにしました。そんなかんじの経緯です。
この記事は音楽初心者の筆者が手探りで楽曲カバーするまでの記録です。しかしやるからには手探りでも頑張ろうと思います。
お見苦しいところも多々あるとは存じますが、どうか生暖かくしてお過ごしください。
課題曲『ソラニン』
今回カバーするのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『ソラニン』という楽曲です。
邦ロックでは(たぶん)有名なアジカンの代表曲です。すごい爽やか。
楽曲としてはかなりシンプルで、ちとせが思うギターが簡単そうで格好いい楽曲ランキング第1位になります。選曲の理由もそれ。
メンバー、楽器構成はこんな感じ。
後藤正文:メインボーカル、サイドギター
喜多建介:リードギター
山田貴洋:ベース、コーラス
伊地知潔:ドラム
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本企画では、上記の楽器のうちボーカル(コーラス)2本とギター2本をレコーディングします。
残りのベースとドラムは打ち込みです。
作業の流れ
だいたい目次に書いてあるとおりですが、作業の流れはこんな感じにします。
インスト作成(ドラム、ベース)
ギターの音作り
ギターのレコーディング
ボーカルのレコーディング
ミックス
完成
長くなりそうなので、記事は1~4の「レコーディング編」と5~6の「ミックス編」の二部構成にします。
いろいろ項目があって大変そうですが、特にギターのレコーディングとミックスは初めてなので、そこが一番の山場になりそうです。
インスト作成
レコーディングにあたって、インスト(伴奏)を作成します。
先述の通り、楽曲のボーカル/ギターでない楽器、つまりドラムとベースをDAW(音楽ソフト)で打ち込みます。
使用するDAWはこちら。Studio One Pro 7です。
なんと、ちとせ史上初の有料エディションです。
音色の調整などはミックス編に行うので、とりあえずレコーディング用に簡単に打ち込んでいきましょう。
というわけで、打ち込んだものがこちらです。
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今度打ち込みだけの記事も作ろうかな
打ち込みは初めてじゃないので、あまりつらつら書いても面白くないかなということで、バッサリ割愛です。
(記事上では一瞬で終わっていますが、実はここまでなんだかんだ2日かかりました。音感ないのに耳コピするから、、)
トラックは上から順に、ドラム、ベース、ガイドメロディです。
ドラムはMT Power Drum Kit 2、ベースはAmple Bass P Liteを使用しています。どちらもフリーのプラグインです。(出費が、、)
ガイドメロディを元に歌いやすいキーに調整します。このままだとAメロが低すぎて歌えない、、
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全音上げ(+2)にしました。
最低音がAメロのmid1D♭(低いレ♭)、最高音がアウトロのhiD♭(高いレ♭)です。
本当はまだ低音がつらいのでキーを上げたかったのですが、サビのhiB♭(シ♭)連発が難しそうだったので、このくらいにしておきます。
以上、インスト完成です。
ギターの音作り
レコーディングの前にギターの音作りをします。
、、とは言うものの、正直筆者は今まで適当に音作りをしていたせいでよく分かっていないので、いろいろ調べながら手探りで進めていきます。
さて、まず基本知識になりますが、そもそもギターで音を鳴らすためには、ギターに加えてアンプ(音を大きくする装置)とエフェクター(音を加工する装置)を使用します。
このアンプとエフェクターの種類や設定によってギターの音が変わるため、これらを調整する音作りの作業が必要になります。
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しかし筆者ちとせはこれらの機材をスタジオ練習のたびにレンタルしていたため、自分で機材を持っていません。本当にギター弾いてた?
そこで購入した機材がこちら。マルチエフェクター BOSS ME-90です。
こちら引っ越し直後に満身創痍になりながら購入したマルチエフェクターです。これをギターに刺すだけで、たくさんのエフェクターとアンプを再現できます。
つまり、これひとつでだいたいの音作りが可能です。
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今回はこのマルチエフェクターを使って、頑張って音作りしていこうと思います。
リードギター
リードギターの喜多さんパートのセッティングをしていきます。
ちょうどアジカンの音作りを解説している動画があったので、丸パクリ参考にしながら設定します。
まずはギターですが、(サイドギターの後藤さんも)レスポールを使っているらしいです。
ちょうど私が使っているギターも同じレスポールなのでよかったです。もし違っても無視して強行するつもりでした。
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次にアンプです。ME-90(マルチエフェクター)のプリアンプで実際のアンプを再現します。
喜多さんが愛用しているBogner EcstasyはME-90にないらしいので、参考動画に倣ってマーシャル系のアンプで代用します。
ME-90の説明書によると、「Brit Stack」というプリアンプがマーシャル系のアンプを再現したものらしいので、これを使用します。
(普段から説明書を読まなすぎて、説明書が配布されていることに半月以上気づかなかった)
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参考動画に倣ってTREBLEを削ります。また、前に出すぎないようにMIDDLEも削りました。
GAINは絞ってクランチサウンド程度の歪みにします。アンプではあまり歪ませず、必要に応じてエフェクターで歪めてあげます。
続いて、エフェクターの設定です。
歪みにはディストーションを使います。
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録音中に気づいたけど歪みすぎ
イントロではトレモロを使用します。RATEとDEPTHをいい感じに設定しましょう。
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あとから写真撮ったらRATEの設定忘れちゃった
ついでに、よく分からないけどコンプレッサーをかけるといい音になるらしいので刺しておきます。音を伸ばすためにSUSTAINを強めに設定します。
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以上、リードギターのエフェクターについてまとめると、こんな感じ
イントロなど:コンプ+トレモロ
Bメロ、サビなど:ディストーション
サイドギター
サイドギターの後藤さんパートのセッティングをしていきます。
後藤さんの音作りはわかりやすい参考資料が見つからなかったので、wikiの使用機材などを参考に好みの音に設定します。
プリアンプはFender Twin Reverbを再現した「Twin Combo」を選択します。
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バッキングで音を後ろに下げたいので、MIDDLEを削っておきます。
歪みは定番のオーバードライブ BD-2を再現した「BLUES OD」を使います。
本家とは違いますが、爽やかさを出すためにTONEを上げます。
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イントロ用にアナログディレイを設定します。TIMEは勘で設定しましたが、後に説明書を読んでms単位で設定できることを知ります。
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以上、サイドギターのエフェクターについてまとめると、こんな感じ
イントロ:ディレイ
Bメロ、サビなど:オーバードライブ
レコーディング
なんと、宅録です。
人がいなさそうな時間を見計らって、防音室でひっそりと録音します。
宅録にあたって、使用する機材はこちら。
オーディオインターフェースです。
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オーディオインターフェースは、ギターやマイクなど楽器とPCの仲介役です。具体的には、楽器のアナログな信号とPCのデジタルな信号を変換しているらしいです。知らんけど
接続順はこんな感じ。楽器とPCの間に刺します。
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PCでスタワン(インスト作成に使用したDAW)を開いて、レコーディングの準備は完了です。
ギター
前項でセッティングしたギターをオーディオインターフェースに繋いで録音します。
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本当は1発で演奏するのが1番かっこいいのですが、ノーミスで弾けるほど技量がありません。
フレーズごとに区切ったり、使いまわしたり、弾き直したり、ありとあらゆる手段でごまかしながら録音します(独白)。
ミックスのために、音色ごとにトラックを分けて演奏します。今回はリードギター(ディストーションあり/なし)、サイドギター(オーバードライブあり/なし)の4つの音色に分けています。
TAB譜はこちらの動画を参考に、全音上げで演奏しました。
この人、かずきさんの動画にはいつもお世話になっています。観やすいのと、声がいいのでオススメです。
ちなみに、最初にマルチエフェクターME-90を教えてくれたのも、かずきさんでした。
ボーカル
やることはだいたいギターのレコーディングと同じです。
ギターの代わりにマイクをオーディオインターフェースに繋いで録音します。
使用するマイクはこちら。AT2035です。
オーディオテクニカのコンデンサマイクです。「歌ってみた」でよく使われるAT2020のちょっとだけ上位機種です。(スタンドが付属してる)
歌うときは、ちゃんとオーディオインターフェースのダイレクトモニターを聴きましょう(自責)
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この機材ではMIXノブをINPUT側に回すことでダイレクトモニターを聴くことができます。ダイレクトモニターはPCを介さずにマイクの音を聴ける機能で、遅延が少なくて歌いやすいです。
(私の場合、ダイレクトモニターを聞かずにDAWのモニターだけで歌おうとすると、だいたい声のバランスが分からなくなって喉が枯れます。)
あとは頑張って歌って録音します。
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「歌ってみた」のレポなのに歌っている描写はない
ここまでで、今回の作業は完了です!
今回の成果
今回の記事で、ひとまずレコーディング作業が完了しました!
サビの部分だけ抜粋して聞いてみましょう。
なんかモコモコしてますね。
というのも、いろいろな音がごっちゃになって帯域を奪い合っています。
これをなんとか聞きやすい状態にするのがミックスです。
というわけで、次回は「ミックス編」です。
お楽しみに。