見出し画像

アメリカ、思てたんとちゃう。

ことわざに新作が無いのは、多分世の中の本質的なことなんてものは、僕らのご先祖様がとっくに出し尽くしてるからだと思う。

もしくは、ことわざは「あるある」という形で現代でも生まれ続けているとも考えられる。

そう考えると、RGは生まれる時代が違えば、とんでもない偉人になっていたのかもしれない。

「百聞は一見にしかず」
これも最初に言ったん誰?って話で。
絶対的な本質だと改めて思ったことがあった。
情報で溢れる現代こそ、一見に価値がある。

新婚旅行でロサンゼルスに行きまして。

アメリカ、思てたんとちゃうかった話です。

聞いてた話と全然違った。

「アメリカは差別やばいぞ」
「レストランで無視される」
「道端で差別用語を吐き捨てられるよ」

そんなこと1回も無かった。

たまたま僕が恵まれてたのかもしれない。
本当は蔓延っているのかもしれない。

でも少なくとも僕の身には起こらなかった。

むしろ親切心に溢れた人たちばかりで、僕はアメリカのことが大好きになった。

ハリウッドを歩いていたら、僕のTシャツを指さして「いかしたTシャツだね!」とわざわざ言いにきてくれる人がいた。

僕が落としたスマホを探していると、拾ってくれた人が僕を見つけて、「スマホを落としたのは君かい?あそこの係員に渡しといたよ」と教えてくれた。

奥さんとペアルックで買ったTシャツを着ていたら「それどこで買ったの?私たちもそれが欲しい!買った場所を教えて」と話しかけてくれる夫婦もいた。

レストランで「今日はハネムーンなんだ」と伝えたら、特別な席をわざわざ準備してくれたこともあった。

気を抜くと大量の情報に飲み込まれてしまう現代で、嘘か本当か、という基準は相対的なものになりつつあるのかもしれない。

嘘か本当かは、自分で一見することで初めて判断できるものなんだと思う。

ネットの世界で百聞だけを頼りに、あってもないことに腹を立て、知りもしないことを指摘し、自分の本性を隠しながら、嘘か本当かも分からないことをずっと追い続けている人たちよ。

一見せえよ。

百聞は一見にしかず、らしいぞ。

何かを語るなら、自分の目で、鼻で、耳で、口で、肌で、一見してからにしよう。

百聞専門家ばかりの世の中で、一見を知る冒険家でいたい。

いいなと思ったら応援しよう!