【文字起こし講演メモ】note CREATOR FESTIVAL Day 4.
いよいよ最終日を迎えた #noteフェス 。
もう細かいことは言いません、ただ、今日も感想や校正は後回しにして、とりあえず公開します。深津さんもそうしろっておっしゃってたもんね!!!
Session 8. 上手くなる方法と、強くなる方法 石川 善樹 × 森内 俊之
石川さん(以下:い):医学博士。予防医学研究者。「人がよく生きるとは何か」というテーマで講演活動など
森内さん(以下:も):棋士。16歳でプロ棋士になって以来名人クラスに22期連続で在籍経験あり
――いきなりですが、将棋が"強い"とは
も『定義が難しい。将棋は勝負事なので強いというのは勝てるということ。読みが深い、大局観がいい、持久戦に強いなど総合的に決まる。どこが優れているから強いとは一概に言えない。実際私は読みが深いタイプと思われがちだが、自分では直感が強いと思っている』
――石川さんの著書の中にもつながるポイントもあると思うが
い『脳が活動しているときは様々な部分が活動している。それを大別すると三種類に分けられる(DMN:直観→出す SN:大局観→絞る CEN:論理→決める)。おそらく将棋もこの流れを繰り返している。最近の研究でイノベーティブ、クリエイティブな人の脳の構造は、この3つを往来できている。普通の人はどれか一つ。だから普通の人はチームで補えれば良い。特に重要なのはSN。コレを活性化できる人が往来を実現できる』
も『言われて見れば確かに大局観は大事。最近はAIの発展もあって新たな大局観も生まれている』
い『コンピュータは一見すると論理が強そうだが、人間とは違う大局観を導入しているのではないかということもある』
も『人間の可能性を新たに発見できる世界に突入している。大局観は全体を俯瞰する上で重要な要素。想定される未来やお互いの状況も含めたスポーツ的要素も加味した強さというもの』
い『大局観は俯瞰しつつもディティールにも目を配っている。この往復が難しい』
――スティーブ・ジョブズもめちゃくちゃ細かった
い『時代を見る人はディティールに強く、歴史の流れを見る人は俯瞰に強い。両方デキる人が大局観に強い。将棋にも流行があるはず。それに囚われすぎても取り残されるので時代に合わせた思考を持つのが生き残るコツなのでは』
も『歴史に名を残す人は複数の視点を持っているかも』
い『時代だけ見ればAIだけ見ていればいいが、果たしてそれがいいのかという部分がある。歴史にも目を向けることも必要。歴史に名を残すか、時代に名を残すか』
も『昔だめだと言われていた戦法が流行することがある。不思議な感じがする。時代は進んでいるようで回っている』
――歴史に名を残す人は特定の戦法に強いものなのか
も『そういった部分もあるが、好奇心旺盛で柔軟な思考を持つ人が長く活躍するイメージがある。戦法があってもお互いの合意が必要で、相手に阻まれることもある』
い『今日のテーマで言うと、悩みである部分もある。好奇心持っていろいろなことをうまくなったほうがいい。ただ人生には限りがあって、うまくなるプロセスとそれをもって打って出る時期に迷うことがある。オールラウンダーはかなりの量こなす必要があって更に使いこなすのに莫大な時間がかかる』
も『5時間かけてできた研究を2,30分でできる時代。時間的省エネができる中で、AIが弾いた答えを裏付けるだけで研究できる』
――でもみんながその便利さを手に入れてる以上大変なことに変わりないのでは。AIを活用しているから藤井棋聖は強いのか?
も『それもあるが、彼の持つ計算レベルの高さにコンピュータの力を借りて大局観を磨く。隙がない笑。しかもまだまだ伸びしろもある』
――伸び悩みについて
い『結局飽きている状態。うまくならない、強くならない自分に飽きている。自分の取り組みが悪いということ。そういうところに目的をおかず、発見や学んだことにフォーカスすればいい。そうじゃないとやってられない』
も『伸びたいって意欲の欠如を感じる事がある』
い『努力することがすぐ結果に出ないフェーズがある。それが伸び悩みの一つかも。もしかしたら取り組み自体が良くて続けていれば結果に現れるかもしれないのに、その手前で諦めることもある』
も『棋士の世界でも平均的に安定して伸びることはない』
――そのモチベーションは
も『棋士生活30年以上やる中で充実しているときも飽きが来ていることもあったが、仕方がないと割り切って受け入れていた勉強しなかった時期もあった。羽生さんもそういう浮き沈みがあると思う。結局人間だし』
い『羽生さんはチェスもやる。果たしてその時間を将棋の時間に置き換えて伸びるのかという問いがある。将棋とチェスの関係は近似性があるのでいいが、全く違うことをやっていていいのかという罪悪感もある。結果につながるかわからないけど本業と違うことに取り組めるかどうかという不安がつきまとっている』
も『実際に指摘されたりすることもあるが、結局自分で決めるしか無い』
い『確かに誰かが言うことに必ず従う必要はない。うまくなる強くなる時にどう離れていくかが難しい。どうすればPVが伸びるかという業績にみんな目を向けるとあるところで、自分なりの方法を見つけなければいけないはず』
も『指し方の個性が出なくなったら人間がやる必要がなくなる』
い『勝ち負けだけで将棋を観ていないんじゃないか。AI同士の戦いにそこまで没入しないのは人間味が感じられないから』
――将棋における"受け"はいいとこ見せられないままそのまま潰されることもある
い『サッカーなどで言うフォワードとディフェンダーが等しく目立つのかという話にも似ている』
――将棋の名人戦はすごい空間
も『今この時代で二日間かけて勝負をつけたり何時間もかけて一手を考えることもないからかな』
い『棋士が感じている興奮を感じて生きていきたい。勝敗が念頭にあることは強くなるうえで重要な要素。研究をしていても勝ち負けという判断はつきにくい。自分の一日にハイライトとローライトを振り返っていたら疲れてしまった。将棋の話からそれは年数十回やればいいんだということに気がついた』
――将棋は時間制限があるからフル回転できる
も『時間制限なかったら無限にやってしまう。最初はゆっくり進めるが終盤はフル回転』
い『研究者でも教授になるにあたって審査がある。海外だとキメられた期間で実績を積まないと無理だが、締切が近くなるほど周りの集中力が上がると思う。締め切りをつくることってうまくなる、強くなる上で、勝敗などと同じくらい必要かも』
も『将棋においては振り返り戦も重要。コンピュータの導入でそれまで正しいとされていた手が駄目だということが解ったこともある。振り返り戦に熱中してずっとやっている棋士もいる。好奇心などが疲れに勝つ』
い『それを日常に置き換えると、普段仕事の後に感想戦なんかやらない。せいぜい半年に一回。したいなぁ』
――家庭の感想戦は?
い『絶対長い!笑 うまくなりたい強くなりたいというのは普通にしている分には生まれない感情。趣味とかはそこそこでいいという感情が支配する。仕事であったとしてもそこそこでいいやという気持ちになりやすいのでは』
も『結果を求める趣味と求めない趣味があるが、求める以上は世界一になりたい(最高4位)。楽しかったので努力と思わず勉強できた。向上するマニアのようだった』
い『現在の緑茶の製法は江戸時代に永谷園の永谷さんが趣味で作った技術。15年作り続けることが大事なのかな。少なくとも抹茶なんかくだらない、勝とうという気概があったはず。自分は何に勝とうとするのかというライバル設定も重要な気がした』
も『多少は悔しいという感情がないと強くなれない。棋士にも普通より負けず嫌いな人が多いと思う。羽生さんだって、見ればわかるじゃないですか笑』
――平常心を保つ秘訣は
も『特に若いときは一局一局が重いので頭に血がのぼる様な思いもした。気分転換をしたりした』
――やらかした後に更にやらかすのは人間のサガ
い『人はそういう生き物だと諦めるしか無い笑』
――感情にはポジティブな方面もあるはず
い『感情においても色々行き来できる人のほうがクリエイティブで幸せになる側面もある。めちゃくちゃつかれるけど。ネガティブ感情は基本的に人の視野を狭くし、ポジティブは広げる。失敗してやばいと思った時にポジティブ感情を持てば大局観モードに入るかも。失敗したら無理やり笑うとか』
も『対局中は切迫した場面では笑えない。そうなりそうなときは席を立つ。笑い抑えられない方なので席を外すようにしたい。若いときから感情は出さないものだと訓練されている。対局後は負けたほうが饒舌になり、勝った方は遠慮もあってかえって愁傷になる』
――おわりに
い『どうせやるなら世界一目指したほうが楽しいのかなと感じた。勝ち負けのフィードバックを得る。感想戦をやる。この後ぜひやりたい』
Session 9. なんで僕たちに聞くんだろう。 幡野 広志 × 浅生 鴨
幡野さん(以下:は):写真家。著書『なんで僕に聞くんだろう』
浅生さん(いか:あ):プーさんとダリの融合
Q.プライドが邪魔して素直に振る舞えない
(接続不良により欠落)
Q.愚痴を前向きな方向に進めていくには?(かがみもちさん)
は『ペンネーム餅系の女性が多い』
あ『要は他人の愚痴をいい方向に変えるってこと?無理じゃない?』
は『そりゃ無理だ。人は変えられない』
あ『愚痴を言う人はもうそういう係の人として生きている。基本変わることはない。辞めるか、ブチ切れるか。椅子持って窓割るとか。ヤバい人に思われる』
は『愚痴言う人とは食事とかいきたくないかな。自分は解消しても聞かされている人にはダメージが残る。愚痴を吐く人の改善は難しい』
あ『給料が5倍になったらなくなるかも』
は『愚痴言う人は金ないか休みがないか』
――元働いていた出版業界は落ち込みで愚痴言いまくってる一方でIT系に移ったら誰も言っていなかった
は『そうなると、会社やめるのが一番いいのかなぁ』
あ『それかソイツらよりももっとやばい愚痴をいうか』
は『結局そういう環境はどんどん悪くなる。辛いなぁ』
A.我慢するか辞めるかの二択
Q.叶わぬ想い人を忘れるにはどうすればいいのか(はなさん)
あ『これは女性だね笑』
は『なんで通じないんだろ。言わなきゃ通じないと思うんだけどなぁ』
あ『忘れることが一番と思うのは違う。忘れたいけど忘れられないという辛さを味わえばいいと思う』
は『死別とかで絶対会えないとかかなぁ。無理して忘れること無いけど、じゃあ独身貫くのか』
あ『多分、忘れずにいようと思っても忘れるとおもう。人生の1パーツとして持っていてもいいと思う』
は『相手がよくわからないなぁ。次の恋愛に行けばいいと思う。亡くなったペットを忘れるには次のペットを飼うのと同じように。状況によっては男性には負担。お互いのためにも新しい恋愛にいったほうがいいと思う。選択肢は多いのに一個しか選んじゃいけないと思っているけど複数持ち続けてもいいと思う』
A.ズルく生きよう。
Q.歯が痛い。(はつんさん)
は『30歳!?』
――これをどこまで重く見るか
は『50年もすれば新技術できてるんじゃないの?そこに期待してもいいと思う』
あ『コレを余命宣告されてる幡野さんに投げているのもすごい』
は『相当入れ歯が嫌なのかな。身近にいるんかな。なんで人間の歯って2回しか生え変わらないんだろう。じつは乳歯が3本くらい残ってる。ちょっとちっちゃい』
あ『噛めるんならいいんじゃない』
A.50年後の技術に期待しよう
Q.自分だけが読む言葉とみんなに公開する言葉の違いは?
あ『大きく3,4つに分かれる。発注を受けて書く言葉、いずれお金に直結する言葉、お金と全く関係ない言葉。かな。内容に差はないけど言葉遣いなどに変化がある。メモがもったいないという感覚がわからない』
は『歴史的に考えれば、日記とかはそもそも公開しないことが前提だった』
あ『書いてるだけで十分じゃない?』
――幡野さんは相談者の思いをすごく気にして書いている
は『日記も公開するものも変わらない。メールは気を使う。必ずごめんなさいを使う』
あ『自分用のメモは自分にしかわからないようになってる。それをちゃんとした文章を落とし込む時に整える』
は『書いてることそのものが偉い』
あ『毎日書くことが大事』
は『それを続けるのが大事』
A.そのままでもいいんじゃない?
Q.人に相談はされるが自分はできない。どうやって相談する?
は『人に相談とかしないなぁ』
あ『仕事の話とかは普通に相談する』
は『悩みは?』
あ『悩みは....』
――例えば会社をやめるときは?
は・あ『別に相談しなかった』
は『相談をくれる人は8割女性。男性は基本相談しないかしにくい。そういう性差は感じる』
あ『もし相談したらって考えると客観的な現在と目指す姿を包み隠さず希望や願いも含めてまるごと相手に伝える』
は『勇気のいること』
あ『洗いざらい言わないと相手に伝わらない』
は『相談受けけても解決がうまくできないことも多い。人のことを答えられても自分のことはうまくできないなぁなんて。多分困るほど僕らは大して悩んでいない』
あ『実際に書き出してみるといいかも。いいこと悪いことをを分けて。で、少ない方を選ぶ。少ないものにしがみついているならそちらを選んだほうが良く事が運ぶ』
は『それいいなぁ整理することはいいかも。たくさん文章送ってくるのに、しばらくして『スッキリしたのでいいです』と言ってくる人もいる。書き出して整理するのがいい』
A.人に相談するなら情報量を。悩みのメリットデメリットを書き出す。
Q.言葉の暴力はどこから?なるのはどんな言葉?
――SNSで裁判に発展したりする中で今っぽい相談
あ『他人に向けて発信することはすべて暴力。どんなに優しい言葉でも励ますものでも、物理で言えば物事に影響を与えている以上圧が発生している。それは一種の暴力だと思っている。それによって傷つく人と暴力なのに救われる人がいる。だから区分けはしていない』
は『NGワード的な考えなのでは。明確な分け方ではなくて、どんな言葉であろうと悪意の有無だと思う。Twitterでブロックしている300人はすべて悪意を持つ言葉を向けた人。どんな優しい言葉でも悪意は透けて見える。悪意や妬み。言葉の表面で判断するのではなく、より深堀りする力が必要かも。言い回しとか。』
――意図せず傷つけることに対しては。
は『受け取り手の問題もあるから仕方ない』
あ『100%いろんな立場を想像するのは無理だから、実際出くわしたらごめんねという思いしか無い』
は『嫌われる前提で発信する。傷つけたくない、嫌われたくないという思い自体が有害なこともある』
――毒がない言葉は面白くない部分もある
あ『結局実際にその場面でどう行動するか、ごめんって言うとか』
は『反りが合わない、縁がない、相性がないということ。明確な線引をしないほうがいいと思う。裁判する上では必要かもしれないけど』
あ『発信することに恐れる必要はないけど、常に誰かを傷つけるかもしれないという意識を持つことは必要。基準をつくるなら相手に面と向かって言えるかどうか』
A.明確な線引はしないほうがいい
Q.他人に好かれているのか嫌われているのか不安になる。
は『多いでしょ絶対コレ。たぶん我々にはこの感覚はわからない』
あ『だって他人じゃんね』
は『でも彼女は嫌われたくないんですよ。でもそんな生き方絶対苦労する』
あ『だいたいギブ・アンド・テークが成立していない』
は『人を嫌いにならないとはいいことに言われがちだけど、その実植物プランクトンみたいな思考。嫌いになるということは動物的思考で重要。全員から好かれるなんて不可能だし、そうなることはない』
あ『結局僕らは皮に包まれていて、そこから出られることはない。どやっても入れ替わることはないんだから他人とわかりあえるわけがない』
――言葉の暴力と一緒で"誰も傷つけない"物事に意味がない
あ『他人にどう思われるかっていうのは自分の評価を他人に委ねているだけ』
は『皇族すらバッシングされる時代なんだから、10%や5%好いていてくれる人を大事にしたほうがいいんじゃないかな。自分のことを嫌いな人を好きになる必要はない』
A.自分を好いてくれる人に嫌われないようにしよう
Q.いつこどもから大人になるのでしょうか?
は『コレ絶対僕らより先輩からの相談なんだけど。法律的には20歳、18歳だけど、そんなものは身体的な成長などがあるわけで精神的なものではない』
あ『孤独を感じるようになったらじゃないかな....』
は『(相談してくる以上)自分の子供がおとなになったと思っていない。他者からの判断軸は必ずしもそうではない』
あ『究極的なこと言うと、親が死んだときだと思う』
は『そんなに明確なものはないと思う。属性によってその評価は異なる』
A.多分、あなたのお子さんはもう大人。
Q.気軽に旅ができない今、旅の代わりになるようなことってありますか?
――お二人著書などで旅に関連したものがあるが
は『旅人と名乗りたいくらいには旅好きです』
あ『中田(英寿)さんが旅人って名乗った時軽く鼻で笑ったけど、何年語ってアレは本当に正しい肩書だったなと思った。旅は価値観をぶっ潰してくれる部分がある。もう一回イチから物事をも学んだりコミュニケーションを磨く、自分をリセットするきっかけになる』
は・あ『多分旅に代わるものはない』
は『グーグルのストリートビューで北朝鮮行ったけどつまらなかった』
あ『本読んだりしてもダメでしたね』
は『同じ旅をしても必ず違う線をたどる。新しい発見や成長をもたらすし、同伴者などの環境要因も変わる。旅はしたほうがいい。今はしずらいけど。旅先で会う人みんな後ろめたさを持っている。日本の経済的にも終わっちゃうし。この間旅行行った写真をアイコンにしただけで、写り込んだ関係機関からお礼を言われた。』
A.旅の代わりになるものは、旅。
――最後に一言ずつ。
は『何も考えずに答えて怒ってないかな。自己肯定感低いから』
あ『常に"なんで人に聞くんだろう"という疑問がある。自分の中で解決できそうなものもあるから勿体ない。みんな嫌われることを嫌いすぎ』
は『疲れる生き方ですよ』
――連載タイトルへの解も出ていない
は『なんとなく解ってきた。今思ってるのは、相談先は僕でなくても誰でもいいんだと思う。たまたま可視化されてここに来ているだけ。本当はもっと気軽に言えて、聞く技量を持つ人が居たほうがいいと思う。それが世の悩みを減らすことになるのでは』
Final Session. noteが目指す創作の街 加藤 貞顕 × 深津 貴之
加藤さん(以下:か):noteの偉い人
深津さん(以下:ふ):noteの偉い人
か『四日間観てくれた人もかなり疲れているはず』
ふ『一日多い時三本ですもんね』
ふ『どのセッションも濃かった。登壇者が原稿書いてたりとか笑』
か『あの後翌朝6時に原稿上がってた』
ふ『良かったぁ』
か『全部つくるとつながるで一気通貫出来たと思う』
ふ『自分の分野が何であれそれを意識してもらいたい。デビュー作に大作はいらない。自由に書いて、自由に投げる』
か『その事によって人生変わった人も出てきた』
――noteという街
か『コレまでのメディアはプロのために場所を提供することだったが、インターネットの登場でそれが変わった』
ふ『わけわからないことに熱中して楽しそうに発表する人をたくさん見てきた』
か『そのよくわからない人たちの中から繋がりが生まれた』
ふ『プラットフォームがなかった頃は、自分で勉強して組み立てるしかなかった』
か『ブログが少し落ち目になった時期もあった。短文を生むコンテンツが出てきていたのを見る中で、プロの創造物もアマチュアの創造物も広がらない世界が生まれるのが嫌だった。それでnoteを作った』
ふ『新しいものを次々と生まれるのがインターネットの世界だと主張する人に共感していた。2010年代に入るとセンセーショナルなものやソーシャル性が台頭し始めたのを憂慮していた中で加藤さんに声をかけてもらった』
か『テクノロジーは人間の可能性を拡張する装置。それはいい悪いどちらにも傾く。いい方に傾くものを作りたい。街というところに言うと、Twitterは情報が流れていく。インターネットにみんなのホームグラウンドが必要だと思っている。住所を得てネット上で好きな街に暮らす時代が来ると思っていてそれを提供したい。現実の街で言うとニューヨーク。このイベントは町内会のお祭り』
ふ『最近noteにも変化があってイベントができなかった。結局オンラインになったけど』
か『オンラインで良かったと思っている。色んな所から観てくれている。コンテンツの方に集中できた』
――創作を続けるコツ
か『深津さんはたくさん書いてるけど自分は書いてない....』
ふ『超大作は作らない。一番最初に物を作る人がやりがちだが、日々の積み重ねをつなげていくほうがいい。他人に見せることを前提にしないものをどんどん出せばいい。極論新しいこととか実験的なことをやりたければ新しいアカウントを作ればいい。そうやってチョロチョロやるのもいい』
――note place
ふ『最大の物というか、やらかしというか....』
か『そもそも社でイベントに力を入れている中で、活動する場所が必要でかつそれを自分たちが作ることが使命だと思っていた』
ふ『で、場所決めて、契約して、工事してるって最中にコロナが来た』
か『とはいえ、もう作っちゃってるし....。訪れた人に立派なスタジオですねとは言われるがそもそもここは200人規模のイベント会場笑』
ふ『面白いこと考えている方は声かけてほしい』
――フルリモート採用&働き方
か『急拡大している。コロナ期間でもそれは続いているが、採用活動もオンライン』
ふ『Slackでしか見たことない人がふつうに居る』
か『身長とか、オンラインではわからない意外性もあって面白い。フレキシブル出社制度を作った。基本在宅で出社してもいいという仕組み』
ふ『これで全国どこに居ても勤めることができる』
――これからのnoteの取り組み・新機能
か『いくつかある。特にセキュリティ対策はnoteを安全に使ってもらうための大前提。むちゃくちゃ安心だよと言えるように方針を立て対策している』
ふ『第三者を入れてセキュリティチェックもしている』
ふ『実際のリリースは遅れているが、新しいエディターを開発している』
か『エディターの評価がいいから更に磨きをかけている』
ふ『埋め込みだったり、キャプションだったり....』
か『拡張性も持たせるのがもっとも大きな変化。究極はnoteを使ってメモを取ってもらえるようになること』
ふ『noteにおけるカテゴリやおすすめのレイアウトを考えている』
か『いろいろなコンテンツをメディア化させる。YouTubeなどに近いものにしたい。クリエイター側も、そこを強化することで出面が増える』
ふ『そしてDM機能、つくと思います!究極はここで依頼から支払いまで完結できるようにしたい』
――最後に一言
か『どう〆ますか?』
ふ『伝えたいメッセージを言いたい。みんなとりあえず書こうぜ!!究極noteでなくてもいい』
か『ちょっとのことを工夫するだけでクリエイティブになる』
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