note CREATOR FESTIVAL Day.1【イベントメモ】
講演メモ感覚で、オンタイムでフェスを観ながらこのnoteを書いてみました。
徳力さんのこちらのnoteを参考にさせていただきました。
どのパターンも魅力的だったので、実験的にいろいろやってみてます。
ところどころ欠けていたり、前後のつながりが絶たれている部分は、vimeoやTwitterに目を向けているためです。
三刀流、結構難しいですが臨場感あって楽しめました。
オープニングトーク
テーマ『つくると、つながる!』
加藤さん:『偉い人の話を聞く』のではなく『参加する』
Session1. "暮らしをクリエイトする" 坂口恭平×有賀薫
有賀さん:"スープ作家"
坂口さん:"まとまらない人"
Q.この半年間の変化
有賀さん『料理など家の中でできることがそもそも好き。けれども夫が家にいることで自分が集中できる時間が無くなった。人とおしゃべりする時間が欲しくなった。毎日の予定をタイムテーブル形式でたてるようになったボーッとするという時間が無いのが悩み』
坂口さん『人より3時間早く起きればいい。勝ち誇ったようにボーッとする時間ができる』
『そもそも人間と合ってない。端からソーシャルディスタンスを取っている。畑仕事を初めて病院に行かなくなった。植物はやった文だけ全部返ってくる。う○ちだと思って思考を(アウトプットとして)流す。』
有賀さん『作ることそのものが楽しい。それを感じられるといい』
坂口さん『人から好かれる好かれないという思考自体が有害。30平米1万の出費で神が現れた』
有賀さん『前回坂口さんの絵を見たが、画風がガラッと変わった。光、風、自然とつながってる感じがした』
坂口さん『心と土には近いものを感じる。心の中って触れない。けど土は触れる。夜は土の中。言語化したら村人に喜ばれたピーマン1個そのまま食べるようになった。』
坂口さん『話を聞くコツは、聞かないこと。声だけを"聞く"。声色がすべて。年収までわかる。悩みの声色5パターン:男で失敗する女、虐待を受ける人、借金で困る人、他人の意見ばかり気にする人(あれ、4つ...?)』
有賀さん『私も話を聞かないかも。だから個々のキャラクターの違いが気にならない。食卓は絶対的に平和な場であってほしい。くつろげる場所がどこかにないと人間必ずしんどくなる』
坂口さん『面白いことにしか興味がない。それにやっかむ人が居て喧嘩することもある。午前三時にワンコールで出る人は居ない。そういうことも正直に言う。』
有賀さん『やっていることが楽しい、やりたいことをやるというのがそうした行動の原動力じゃないかな。何かあったらここに電話すればいいって安心感は大事』
坂口さん『話せば動く、広がる。次元を飛ばした考えに持っていくことが大切』
有賀さん『創作において聞くことは重要。アウトプットする前に見たり観察したりすることは大切。食べたら出るのが自然の摂理のように、見聞きすればするほど自然とアウトプットしたくなるはず』
坂口さん『畑に関してはググらない。というか最近ググる行為すらしない。no Google。』
Q.日々において創作へのヒントを見出すには?
有賀さん『五感のどれが鋭いかは人それぞれ。自分の適性を把握することが大切。私は視覚、坂口さんは聴覚といったように。』
坂口さん『そもそもそれを人に聞くのがだめ。人間以外の声に耳を済ませる。テレビの視聴率取りに踊らされるな』
Q.暮らしを楽しむためのコツ
有賀さん『人に聞かないこと!!(笑)』
坂口さん『人生どんだけ面白がるかがすべて。面白がることに関するスキルを磨いていけるといい』
Section 2. "僕たちに「企画」はいらない" 羽賀翔一 × 柿内芳文
羽賀翔一さん:まさかのトークと原稿作成(落としかけ)並行
柿内芳文さん:それに鋭い眼光を投げかけつつ喋る担当編集さん
・タイトルは打ち合わせの中で出てきたフレーズ
Q.なんで『企画はいらない』のか?
柿内さん『僕も羽賀さんも鳩の話を書くなんて思っていなかった。3ヶ月くらいの相談で始まったので準備期間もそれほどない。現行のストックは保険かけたけど(笑)。"君たちはー"は原作ありきで、それを超えるものを作ることがベースにあった。週2本連載を持つ人もいる傍らで、羽賀さんは筆の進みが遅かった。諸々の悩み相談の中で生まれたのがハト部の構想だった』
羽賀さん『ネームを悩んでしまうって相談をしたら三田さんに"ネームで悩むって何"と言われた。漫画はキャッチアンドリリースとも。』
柿内さん『コレ名言!!』
羽賀さん『三田さんのたとえ話の中で出たハト部が印象に残っていた。その後柿内さんから"アレは羽賀さんが書くべきだと思う"と言われて動いた』
柿内さん『三田さんは毎日短編を書けるという。羽賀さんはせっかくくれてるのになぜ書かないんだろうと思っていた』
柿内さん『テーマはどうでもいい。目の前に転がっていることを形にすればいいと思っている。その点僕は三田イズムに染まっている。だからもうハト部を面白くするしか無い。なぜ企画が必要なのかと言うと、企画会議なんてものがあるからだと思う』
羽賀さん『漫画史に残るものをかくというより眼の前の人を楽しませることに注力したほうがいいと柿内さんに言われた』
柿内さん『業界全体がドーナツ化現象になっている。あえてそのど真ん中(王道)に突っ込んでいけばいいのに、急に誰もやっていない隙間ばかり狙い出す。それが企画することの弊害』
羽賀さん『実在の人物がそのまま起こしている行動をいかに描き込むか』
柿内さん『実在の人物がいるのに、羽賀さんが描くキャラクターで思い出すことがある』
羽賀さん『(描いたキャラが)本人より似ていると言われて嬉しかったことがある。ちょっとしたことにキャラクターが乗れば面白いということの繰り返し。大きな話にわざわざする必要はないと思って描いていても、自然とキャラが動いて話も動く』
柿内さん『いい漫画は、漫画を読んでいることを忘れるほど没入できるもの。映画でスクリーンを気にしなくなるのも同じ現象。Beforeのネームでは観察の目を持ってしまった。』
羽賀さん『描きたいものを描く』
柿内さん『いや羽賀さん描きたいものないですよ』
羽賀さん『キャラを駒として動かして自分が伝えたいことを伝えるのは嫌だ。だから(自分の伝えたいことは)出さないようにしている』
柿内さん『僕はたまたま編集者になったのでこの仕事をしている。ゼロイチを創る能力もない。その人の一番強い所を拾い磨いて文脈の中に置くのが編集者の仕事』
簡単な感想(まとめにかえて)
のっけからフルスロットルだったセッション1。ガッツ全開の坂口さんの口から飛び出すパワーワードの数々。それに傾聴し補足やご自身の意見を述べられる有賀さん。一見異色に映る組み合わせだからこその空気感でした。
特に心動かされたのは、最後に坂口さんがおっしゃっていた『人生どんだけ面白がるかがすべて』というひとこと。
これはなんとなく頭では解っていても、特に悩んだり苦しんだりしているときには忘れがちな、人生を俯瞰する言葉だと考えました。
なによりも、坂口さんご自身が体現されている――例えば畑仕事に精を出したり、自ら携帯番号を晒して悩める人の声に耳を傾けたり――ところを感じてスッと言葉が心にしみて来ました。
羽賀さんが、まさかの落としかけの原稿を描きながらという状況でスタートしたセッション2。
その羽賀さんを横目にコーヒーを呷りながらトークし、時にイジる柿内さん。
言葉にされていなくても、お互いの信頼が滲み出ているトークに感じられました。
マンガという創作ジャンルは、正直な所自分にとってかなり遠い存在だったのですが、『(対象を)読んでいる/観ているということを忘れさせるほど没入できる作品が良いもの』や、『目の前の人を楽しませることに注力する』など、自分が創作する上でかなり参考になる金言を多く聞くことができました。
それにしても、終始原稿の進みと些か多めな柿内さんのコーヒー摂取量にざわつくコメントやタイムラインが面白かったですね。
Twitterでもリアルタイムでつぶやいてました。
(フォローしてくださっている方、TL荒らしてごめんなさい汗)
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速記型とツイートまとめ型の間の子みたいな記事になっているので、あまり長くなってもいけないので、Twitterに直接飛んで貰えればと思います。
noteフェスは明日も続く!
そんなわけで速報的にお送りした#noteフェス 記事ですが、イベント自体はまだまだ続きます!
僕自身、フェスサポーターとして参加させていただいているのですが、イベント前もさることながら、当日も想像していた何倍も濃密な時間を過ごすことができました。
みなさんも、参加してみませんか?
それでは、今日はこの辺で。
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