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普通になりたかった。なれなかった。それでもお腹はすいてしまう。

「先輩!私『普通』になりたいんです!」

「え、木上は無理でしょ。」

大学生の頃言われてショックを受けた。

事あるごとにどうにも人間関係を上手く構築する事が苦手。仲良くなりたいと思えば思うほど上手くいかない。遠回しにもう少し上手にやれないのか?とアドバイスをもらってしまう。自分自身は精一杯やってるつもりでも空回り。(たぶん、病院に行けば何かしらの名前がつく類かもしれない。行ってないけど。)

去年の秋、バイト先で大学生たち(not 音大)やパートさんと生活する中で根本的に自分の中の仲間作り価値観や幸せだと思うこと、悲しいと思うこと、意地悪だと思うこと、その他諸々の価値観がズレている事にようやく気づいた。(一緒の人なんて居るわけないんだけれど)あと自分で言うんは恥ずかしいけどなかなか繊細で、ストレッサーが内蔵にすぐ悪さをする。腸の調子超大事。やっと普通になろうと思う事を諦める決心が出来た。

私が思ってた『普通』のものさし。

どうやら私自身がそのものさしから知らぬうちにふらふらと離れていき、独自のものさしで生きているにもかかわらず憧れというフィルターが邪魔をして本気で思ってた。

『普通』になりたい。

普通に遊びたい、普通にご飯を食べに行きたい、普通にご飯に誘われたい、普通にお祝いしたい、普通に一緒に居たい、普通におしゃべりしたい、普通に、普通に…。

…うーん、意外と上げられないものだ。
そんなもんだったのだ。『普通』なんて。

ありがたいことにへんてこりんなものさしで生きてる私と寄り添ってくれるパートナーにも出会えた。私なんかよりすっごく普通で、すっごく優しい。あと、世渡り上手。楽天的で、私のネガティブ期もなんのその。上手に突き放しつつ保護してくれる。私の弾くマリンバが好きだと言ってくれる。

一番大事なこと。私がしたかった『普通』が思いの外叶えられてることを教えてくれた。

一緒に野球観戦したり、水族館や映画館や旅行にも行くし、お酒が好きだからたくさん飲みにも行く。二人して記念日は忘れちゃったけど仮の記念日をお祝いしたり、「おはよう」「おやすみ」と言える。

どうやら私は『本当にやりたい事リスト』を『普通』という言葉に訳していたらしい。自分のことを一番自分でわかってなかった。超鈍感。笑えないけど笑える。

誰かと一緒に居るということは、嬉しいこともたくさんあるけど、ごっくんと飲み込んで、めそめそがーがー泣きながら喧嘩することもある。

しかし、今、一番、人間、らしく、生きてる。

ようやく自分の音楽を始める下ごしらえが終わった。

2019年はたくさん音楽を知りたい。
弾きたいし、聴きたいし、知りたいし、挫けたい。

普通みんな知ってると思うけど音楽って楽しいんだね。

知らないかもしれないけど、私が好きなマリンバは弾くのも聴くのも楽しいんだよ。伝えれるよう頑張ることが今年の目標だ。

はじめました、わたし。


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マリンバ弾き 木上智保子
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