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[韓日翻訳]流氷/シン・チョルギュ

088 [韓日翻訳]流氷/シン・チョルギュ


翻訳

流氷 シン・チョルギュ

吐息で熱いご馳走を冷ますこともできるし
誰かの凍った手を溶かすこともできる

涙の中にひとりを溺れさせることもできるし
涙一粒がその人を凍らせることある

君は時計回りで
私は反時計回りで コーヒーカップをかき混ぜる
噛み合わさった歯車のように 私たちは最後まで 互いを諦められなかった
次第に、かたい雪玉になっていった
吐息と涙で作られた

ガラス窓の向こう側で ひと組の恋人が互いに粉雪を払って 雪玉を丸めて投げ合った
両足を広げて雪の大地を走る

花束のようなつむじ風が吹いてきて 白い砂浜に雪が降る
空へ舞い上がっていく白い砂の粒
私たちは螺旋を描いて飛翔する

空中にはためく帆
真っ白なカーテン
海辺の水の泡

時計塔に銃を撃って
腕時計を靴のかかとで踏み潰したとしても
私たちは
初めての口づけに戻ることはできない

私は時計回りに
あなたは反時計回りに
私たちは少しずつそれぞれの渦の中へ
別々の速さで流れていく流氷のように

原文

유빙 신철규
 
  입김으로 뜨거운 음식을 식힐 수도 있고
  누군가의 언 손을 녹일 수도 있다
 
  눈물 속에 한 사람을 수몰시킬 수도 있고
  눈물 한 방울이 그를 얼어붙게 할 수도 있다
 
  당신은 시계 방향으로
  나는 시계 반대 방향으로 커피잔을 젓는다
  맞물린 톱니바퀴처럼 우리는 마지막까지 서로를 포기하지 못했다
  점점, 단단한 눈뭉치가 되어갔다
  입김과 눈물로 만든
  유리창 너머에서 한 쌍의 연인이 서로에게 눈가루를 뿌리고 눈을 뭉쳐 던진다
  양팔을 펴고 눈밭을 달린다
 
  꽃다발 같은 회오리바람이 불어오고 백사장에 눈이 내린다
  하늘로 날아오르는 하얀 모래알
  우리는 나선을 그리며 비상한다
 
  공중에 펄럭이는 돛
  새하얀 커튼
  해변의 물거품
 
  시계탑에 총을 쏘고
  손목시계를 구두 뒤축으로 으깨버린다고 해도
  우리는
  최초의 입맞춤으로 돌아갈 수 없다

  나는 시계 방향으로
  당신은 시계 반대 방향으로
  우리는 천천히 각자의 소용돌이 속으로
  다른 속도로 떠내려가는 유빙처럼.

ひとこと

すっと言葉が入ってくる爽やかな言葉遣い。美しいと一般に思われやすい詩だと思う。

ああ、、少し置いておいたら、何を感じていたのか忘れてしまった。時計回りと反時計回りについて言及したかったような気がするのだが。そういうことはよくある。だから私はすぐに書きたくなるし、書かないと失われしまうことが不安でならなくなる。

仕方がないので、今もう一度読んで感じたことをつづめてみようと思う。

私は対称性を好むのだと思う。どこがどこに対応していて、ということを自然と目で追い、見つけるとその美しさに喜びを感じる。この詩にも多くの対応関係が見いだせると思う。

その一方で、視点の移り変わりも指摘できる。吐息のかかる範囲、互いのコーヒーカップが見える距離から流氷の渦へ。その視界の広がりを見ることができる。

睦月3/3.


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