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おばちゃんズ改め「うしなきん」in犬鳴
noteでは3年前の1月に初登場した「おばちゃんズ」ですが、今回より本来のグループ名の「うしなきん」に改めます。
いつの頃からか知らない間に付けられたグループ名ですが、その由来は泉佐野市公式キャラクター「イヌナキン」からきています。
さらに一部の寅年生まれを除いてほとんどが丑年の学年だから、「イヌ」を「うし」に変えて名付けられたと思っていましたが、実はメンバーの一人であるサッコの勘違いが発端だったそうです(笑)
それ以後LINEグループ名もそれになり、このメンバーでの通り名として定着しているのです。
本来なら毎年、年明けの寒い時期に「犬鳴温泉」へ現地集合していました。
前回の記事は以下の通りです。
この犬鳴集合のあと、メンバーの一人が闘病生活となり、残念な事に昨年1月に急逝してしまい、この定例行事も一時中断していたのが、3年ぶりに再開できました。
昨年はレキジョークルでも一人が急逝し、大切な友人を立て続けに亡くしてしまうという激動の2024年となり、私自身も「人生」という事を深く考えさせられる1年でした。
楽しく過ごせたのですが、やはり居るはずの人がいないということを実感せずにはいられず、全員がそう感じていたので、私たちの輪の中には当人も参加していたことでしょう。
サナが持参した本人の写真をテーブルの中央に置き、話の合間には名指しで語りかける事もしばしばありました。
ですから8人の参加ですが実質は9人揃っていたと確信しています。
メンバー紹介
・クミ
一番古い小学校5年生からのお付き合い。地元の情報通でお喋り好き。
・サッコ
中学の時に知り合い、同じ高校に進み、高校3年間は共に通学する。
歩くの大好き山ガール。
・チャコ
しっかり者で物知り。行動も速く頼りになる存在。
・サナ
なんといってもムードメーカー。笑いの提供者。美容と健康に気を使うおばちゃんズの美容番長。
・リカ
歩くの大好き山ガールだが、やや体力はない。どちらかというとボケ役。
・ソヨ
中学のみ同じ。クミやサッコを通じてお付き合いは続いている。
・タニ
犬鳴ツアーが始まってからのお付き合い。
・チセ
歴史、神社仏閣巡りは好きだが、歩くのは嫌いでなるべく楽して回りたい。
一部は「おばちゃんズ①~苦行に臨む」より引用
3年ぶりの犬鳴温泉
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やはり泊ったのは定宿の「み奈美亭」です。
この宿とも長すぎて、もはやいつからか定かではありませんが、おそらく20年以上にはなるかと思います。
すでに中居さんともお馴染みの間柄なので、知った顔を見るとつい親しく挨拶を交わします。
しかもお部屋の定番の「七宝」なので、もはや我が家のように勝手知ったる宿なので、本当の意味で寛げてしまうのです。
今更、歴史と自然に気付く
犬鳴の由来や「七宝龍寺」などについては前回の時に触れましたが、この「み奈美亭」の創業も同じく古いです。
AIによると大正13年、「MOTTO SANO」によると大正15年となっていますが、どちらにしても約100年の老舗旅館なのです。
大阪唯一の「奥座敷」とも呼ばれる温泉郷であり、犬鳴川の自然に囲まれた立地なので、部屋やロビーはもちろん、大浴場からも大自然を愉しむことができます。
なんと20年以上も通い詰めて初めて気付いたのですが、部屋の窓から湯けむり越しに、ブラタモリでもよく出てきた「柱状節理」が確認できました。
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あの「東尋坊」と同じく、マグマや溶岩が冷えて固まる際にできる、規則的な柱状の割れ目です。
柱状節理の主な発生地として「大阪」は上がってはいないので、ここにある事に驚いてしまいました。
ここの”お湯”が大のお気に入り
一番のお気に入りは何といっての泉質の良さ。
まとわりつくようなとろみがあり、湯上りには肌がしっとりしているのを実感できます。
そしてもちろんですが、芯から温もり、時間が経つほどに身体がポカポカとしてくるのです。
当日は大阪の中心地でさえ雪が降るほど寒い日でしたが、さっきまで縮こまっていた身体が一瞬にして解凍されたようになりました。
犬鳴山温泉の泉質は、単純硫黄冷鉱泉(低張性ーアルカリ性ー冷鉱泉)です。
肌にしっとりと染み渡るその泉質は、冷え性やリューマチ、婦人病に効くと言われています。
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春に来たことはないが、さぞかし見事な風景でしょう。
いちいち賑やかなおばちゃんたち
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~女三人寄ればかしましい~
と言いますが、8人も寄るとそれはもういろんな事が起こって常にうるさく賑わいでいます。
小ネタ1
部屋の玄関でコケる
「いつもの部屋ならわかりますよ。」
と言ってみたのですが、宿の方(女性)が部屋に案内してくれて、さぁ靴を脱いで上がろうとしたら、後にいたクミが私の左をかすめて前へうつ伏せに倒れたのです。
しかもですよ。案内役の人を道連れにして、その上に乗る形で。
私もこれは笑い話だと思い、
「なにしてるんwww」と笑いかけたのですが、なかなかクミが立ち上がらないので、一変して空気は変わり、凍り付いてしまいました。
しかも他人を巻き添えにしているので、事の次第によっては深刻な事になりかねない。
大丈夫??と声掛けしても返答もなく、結構な時間立ち上がらなかったのですが、ようやく立ち上がったと思ったら、本人も実はあまりのドン臭さに大笑いしていたのだとか。
それでも上り框の角で膝付近を色が変わるほど打撲して、しばらくは歩行も困難な状態でした。
どうやら脱いだ自分の靴につまずいたか、脱ぎ切れてなかったのか。
とにかく足が出ずに前へつんのめる形になってしまったらしい。
「アイシングせなあかん!」とサナがフロントへ走り、大きな保冷剤を借りてくれて、それが功を奏したのか、翌日には普通に歩ける状態にまで回復していました。
クミは自分の事よりも「巻き添えにした方」を気にしていて、その時も十分謝ったのですが、翌日はたまたまその方は休みだったので、顔を見る事は叶わず、帰宅後に電話して直に話ができて初めて不安は解けたようです。
当人の身になると、もしも怪我をさせていたらと思うと、居ても立ってもいられないのも無理はない。
おそらく今もクミの膝には色濃く痣が残っている事でしょう。
小ネタ2
初うなぎパイって~うそやろ?
いつも通り食事は別の個室部屋でゆっくりいただきました。
とにかく話題は尽きない。
今回はドジャース・大谷選手を含めた3人の話や政治批判にまで話はおよび、おばちゃんたちは世相をぶった切る大胆発言もあったりと常に盛り上がりました。
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何の話で笑っているのか忘れましたが、みんなの自然体の様子を激写できました(笑)
そして部屋に戻って。持参したお菓子や酒類で仕切り直すのですが、タニが自宅にあったお菓子、「うなぎパイ V.S.O.P」を持ってきてくれたのです。
うなぎパイならわかるのですが、そこに「V.S.O.P」が付く豪華バージョンのうなぎパイです。
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普通バージョンのものと同時に食べ比べたら、もっと違いは分かったのでしょうが、少なくとも香ばしくカリっと感が増していて美味しさは倍増している感じでした。
サッコが食べないので、その理由を聞くと、驚くことに今まで一度も普通の「うなぎパイ」すら食べた事がないというのです。
「え~!うそやろ??そんな事あるか??」
一斉にツッコミが集中して、さらに理由を聞くと、うなぎ味のパイだと思い込んで、その味を想像しただけで気持ち悪くて手が出なかったらしい。
しかもウナギも好きなのに💦
全員から、食べてみるようにと勧められて、おっかなびっくり食べてみて初めてその美味しさを知ることができたのです。
初うなぎパイが「V.S.O.P」バージョンだったとは贅沢すぎる話ですが、60を過ぎて、こんな身近なお菓子を初体験するなんて、その頑なな思い込みには呆れるばかりです。
実はサッコにはもう一つ食べた事がないものが、翌日ランチの時に判明しました。
それは鴨の燻製です。
サッコは鶏肉が嫌いなので、鴨も食べず嫌いだったのです。
とはいえ燻製だとさらに熟成されて旨味は凝縮されるので、その美味しさは格別です。
恐る恐る食べてその美味しさにも気付き、今回で食べず嫌いが2品も解消された記念すべき旅行となりました。
それにしても、60年以上にも及ぶ人生で、当たり前のものを初体験したなんて、なんという「不思議ちゃん」でしょう(笑)
残念ながらお参りは断念
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前日のクミの負傷と、私がまだ腰に不安があるという理由で、今回は「七宝龍寺」へのお参りは、珍しく全員で断念しました。
3年前はどこも怪我はしていないにもかかわらず、石段を踏み外して思いっきり右足首を捻挫したこともあり、少しでも不安があるのなら、やめておいた方が身のためで、みんなに迷惑もかけずに済むというものです。
来年こそは万全な状態でお参りしようと、今から心中で誓っています。
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定番のお参りが無くなるとランチ予約の12時半まで、どうにか暇を潰さなくてはなりません。
一つはこれもまた定番の、泉州の農産物直売所「こーたりーな」で主婦らしく真面目に買い物をしますが、それも30分ほどもあれば十分です。
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そのあと地元の園芸店にも寄って、さんざん草花を買うのではなく鑑賞しても、それでも時間が余るので、最後は近くのイオンモール日根野店のフードコートに座って、ランチ前につき何も注文しないまま無料の水だけで時間を潰しました。
ランチは2回目の「十色」
朝ご飯を食べてから車に乗るだけでほとんど動いていないのですが、店内に入って匂いを嗅ぐとじわじわと食欲が湧くから不思議です。
実はこの店を訪れたのは2回目で、前回もかなり美味しかったので、期待していました。
その期待は裏切られることなく、今回も素晴らしいランチでした。
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写真のお料理以外に茶碗蒸し、アイスのアップルコンポート添えとコーヒー、ご飯&赤だしなどが付いて、2,500円はかなりお得だと思いました。
少しずつ少量でいろんな素材を楽しめる献立は、特に女性ウケは良いはずで、おばちゃんたちも十分に満足できました。
思い起こせば、何もハプニングがなかった事など1度もありません。
今回も他にもありましたが、文字数が膨らむのでこのあたりで止めておきましょう(笑)
10代の頃からのお付き合いですが、今回は確実にみんな年を取っているのを認めざるを得ません。
何度も同じことを聞いたり、ちょっとした段差でつまずくだけでなく、怪我をしてしまったりと、若い頃には考えられなかった事態が現実となっています。
うしなきんメンバーは全員同級生です。
くれぐれも健康に注意して、これ以上メンバーが欠けることなく少しでも長く旅行したいものだと、痛切に感じました。
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最後の集合写真は7人です。
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