#7 家づくり予算はファイナンシャルプランニングから
あなたは、家づくりにいくら払えますか?
家づくりの予算立てに欠かせない「ライフプラン」と「ファイナンシャルプランニング(資金計画)」。
ついつい後回しにしがちですが、これをやらないと予算がブレブレになって、家づくり迷子になっちゃうんですよね…というお話です。
◾️「ご予算はおいくらですか?」
家づくりを始めてまだ間もない頃、ハウスメーカーや工務店の見学会に行っていつも序盤にかけられる言葉が、「ご予算はおいくらですか?」でした。
正直言うと、当時は「え、まず予算?まだ会って数分の人にお金の話?この会社でどんな家が建てられるのかを先に聞きたいのに…」とちょっと引き気味に思ってました。(ごめんなさい)
今ならわかります。
ハウスメーカーや工務店の方からしたら、目の前にいるのが見込み客かどうかを早めにジャッジする必要がある。さらに予算がわかると、その予算前提での話もしやすい。(施主目線ではこちらのほうが有益)
あとは、ハウスメーカーや工務店の方からしたら、そもそも目の前の人が「予算を立てられている」状態かどうかを知りたいんですよね。
「予算が立てられている」状態というのは、真剣であることと同時に着実に家づくりが前進していることの証だから。
ハウスメーカーや工務店の方だって、成約する確率が高いお客さんがよいのはあたりまえのこと。
だって、真剣な人には真剣に向き合いたくなるのが、人情ですよね…
せっかくの貴重な休日に、見学会のアポを入れて時間を使うのであれば、なるべく有益で充実した情報交換の場にしたい。それはお互いさま。
ということで、予算立ては可能な限り不動産会社や工務店選びの前に済ませておくことをおすすめします。
◾️ライフプランはパートナーとすり合わせて
家づくりの予算立てには、ライフプランとファイナンシャルプランニング(資金計画)が欠かせません。←大事なことなので2回言いました
「これからどんな人生を過ごして行きたいか」
ライフプランは、すでに自分の中にあるなんとなくのイメージを具体的にしていく作業。
忘れてはいけないのが、夫婦の場合はパートナーとのすり合わせが必要になるということ。自分ではあたりまえと思っていることでも、相手は全然違うことを考えていた、なんていうこともザラです。
これが実は、なかなか重い作業でして…。
人生観によるところも多いので、冷静に進めないとすり合わせていくなかでケンカになることもある。苦笑
共働き夫婦の場合は、仕事終わり後の夜(ヘトヘトな状態のとき)ではなく、休みの日の午前中(元気なとき)にすることをおすすめします。
◾️いざ、ファイナンシャルプランニング!
ライフプランを書き出せたら、次は資金計画に落とし込んでいきます。
ファイナンシャルプランニングは、先ほど描いたライフプランについて、将来お金の面で破綻しないかを確認する作業です。
人生に必要なお金を数値化しグラフにすると、視覚的にとてもわかりやすいんですよね。
現在から80歳くらいまでのお金の出入りをグラフにしていきます。
(自分が長生きすると思う人は100歳くらいまでに設定してもよいです。目先の10年や30年だけではあまり意味ないですよ〜)
世の中にはFP(ファイナンシャルプランナー)と呼ばれる資格があります。不動産会社の中には、FPのスタッフを抱えていて無料でファイナンシャルプランニングのサービスをしてくれる会社もあります。もちろん個別に有料でプロにお願いするのでもOK。
将来に関わる大事な作業なので、手を抜かないでやりましょう。
◾️自分でやりたい人向けおすすめツール
人に頼らずまずは自分でファイナンシャルプランニングをやってみたい!という方は、Microsoftが出しているExcelのテンプレート「ライフ マネー プラン シート」や、日本FP協会が出している便利ツールのキャッシュフロー表を活用してみるのがよいかと思います。
なお、戸建想定の場合は、住まいの設備の維持管理費を含める必要があるのでご注意を。(抜けがちです)物価上昇率を加味することもお忘れなく。
省エネ住宅にする予定であれば、長い目で見て光熱費が平均より低く推移していくはずです。
表に落としこむと、家づくり予算(+将来の維持管理費)がいくらなら自分たちは払えるのか、が見えてきます。
◾️まとめ
家づくりに予算が必要である以上、ライフプランとファイナンシャルプランニングは避けて通れません。
ですがきちんと取り組めば、自信をもった予算立てとなり、家づくり(土地探しを含む)も途中でブレずらくなります。
家づくり検討中の方や家づくり進行中の方。
家づくり迷子にならないために、ファイナンシャルプランニングはお早めに!
お読みいただきありがとうございました。