柴犬の君と月🌙 / 村田のちょっとエッセィ話✍🏻
大学時代の彼氏とのデートコースで思い出す。
お金が大好きでお金に強い職業に就いた束縛な人だった。
外食はパスタ派の人で、私は毎度毎度パスタばかり食べたく無い!と我慢の限界に言い放ち、新宿の歩道のど真ん中で喧嘩を始めたり、
ミニスカートが大好きな人で、服を一緒に買いに行けば、毎度毎度ミニスカートばかり買ってられるか!と我慢の限界に言い放ち、新宿マルイのお買い物通路で喧嘩を始めたり、
デートにパンツを履いて行ってしまったら車デートの車中だんまり口をきかない彼に、いつまで密室無視を決め込むんだ!と怒り、車から降ろせ!と我慢の限界に言い放ち、助手席のドアをドカドカこじ開けようとして更に喧嘩はヒートアップしたり、
アルバイトを一緒によくやったものだけど、車で距離を測るバイトでは地図が読めない私に彼は激怒するけれど、そもそも読めない!って言ってんだから誘わないでよ!と我慢の限界に言い放ち、やっぱり車中、喧嘩を始めたり、
彼は車を買い替えると言い、車の展示場をデートコースにするけれど、私は車に興味が無いので付き添いに飽きそうになるところを、私の好きな車を購入すると言うのでそれはそれは張り切って知りもしない車のメーカーから、トヨタのハイラックスサーフと言う四輪駆動を選ぶ。高い位置からこんにちはできる車高の高い車に私は大興奮でドライブが大好きになり、デートに電車では無く車を要求するませたお高いお嬢さんになった。
彼は大学を卒業し、就職してからも仕事が終わった22時くらいに1時間でも顔を見て話がしたいと彼は私の自宅から真逆の職場から1時間車を走らせやって来ては真逆の自宅へ帰る。
新入生歓迎コンパにて出逢った彼はお金の計算が細やかな柴犬みたいな顔のW稲田生で、私はフワフワ緩めの思考を持つK立音大生で、当時からクレジットカードの使い方に渋く注意を受けていた事に今も支払い時には彼の酸っぱい言葉を思い出す。
頭はキレるし誠実で個性的な素敵な人だった。
あの時代のパワーって凄いよ。
あんな喧嘩が恋しくなったりする。
今でも外食でパスタを食べたくないトラウマはあるけれど、
くだらない事で喧嘩できる相手とか、有り余る体力とか未熟さとか環境とか、とかとか。
あぁ、もうほんとに眩しいよ。
月島の月よ。
おやすみなさい。
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