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探鳥会レポート<K湖畔編>1/3話 2022年7月 標高の高い山で、夏の鳥見。

    先日、K湖畔で行われた探鳥会に参加してきました。
 今回の主催はニコ支部です。

 K湖は標高1,500メートルの山の上にあります。
 1,500メートルと言ってもピンとこないかもしれませんが、調べたら地球に小惑星が落ちて恐竜が絶滅したときの津波が1,500メートルくらいの高さだったそうです。
 有事の際の避難はぜひK湖へ。

 私が着いたのはちょうど受付が開始したところでした。
 参加費(保険料)を支払って受付名簿に名前を書きました。

 待っている間に駐車場近くの木の上にいたホオジロを教えてもらったので、周囲にいた人と観察をしました。

朝日が横から当たって
神々しいホオジロ

 集合時間になって、集まるように号令がかかりました。
 県外の方も何人か参加していて、総勢47名という大所帯だそうです。

 ベテラン役員が4人いて、初心者は列の真ん中あたりの役員周辺にいるよう案内がありました。
 私はまだ初心者だなと思い、真ん中組に混ざりました。

 真ん中組は小学生くらいのお子さんが4人、その保護者たち、その他の初心者が数名ほどでした。
 案内は役員が2人と、スコープという望遠鏡を持った人が2人付いてくれました。
 けっこう好待遇です。

 役員の案内で移動しました。
 鹿よけのゲートを開けてくぐり、木道の上を進みました。

 木道は湿原を守るためのものでしたが、湖の上を歩くような箇所もありました。
 木道の上から覗くと小さなオタマジャクシがすっと逃げていきます。
 トンボが飛んできて背の高い草に止まったりもしました。

 ケキョケキョケキョ

 遠くからずっと聞こえるのはウグイスです。
 K湖はウグイスが多くてあちこちから輪唱で聞こえます。

 トッキョキョカキョ

 ウグイスに混ざりやすい鳴き声だと私は思うのですけど、ホトトギスも鳴いていました。

 本日の天気は晴れのち曇りです。
 初めのうちは見えていた青空も、白いガスがわき、山があっという間に見えなくなるのでした。

 先鋒隊が足を止めて、みんなで同じ方向に双眼鏡を向けていました。
 役員が声をかけると「モズがいました」とのこと。

 「モズがいるそうです」
 鳥を見るときは静かに行動するものなのですが、なにしろ50人近い人数がいますので、日常会話と同じ大きさの声で話をします。

 スコープを持った人が木道にうまく三脚を載せて、モズに焦点を合わせました。
 「モズが入っています」
 「じゃあ、小さいお子さんから」
 私の背後にいる子どもたちに声をかけました。

 伝言ゲームのように
 「小さい子からだって」
 後ろにいた人がさらに後ろに伝えてくれました。

 肝心の小さい子、親の後ろに隠れそうな様子を見て
 「早くしないと飛んでいくよ」
   と、声をかけました。

 大人に急かされて、小さい子のひとりがスコープに駆け寄りました。
 それを合図に、他の子どもたちが続きました。
 子どもたちの後に大人の初心者が続きました。

 私も覗かせてもらって「ありがとうございます」とお礼を言いました。

 望遠鏡、なにしろ重そうですから。
 大きな大根をかつぐくらいの大きさです。
 こんなに重そうな物を持ってきてくれてありがとうと思えば自然と頭も下がるのでした。

2につづく。

モズのオス


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