鳥見散歩<W遊水池編>3/3 水辺の鳥に会いに
先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとW遊水池に行きました。
私たちが目指したのは、ある川でした。
前に野鳥観察会に参加したときに、シギやチドリがいると教えてもらった場所です。
川幅が広くなって、土がしっとり濡れた場所までやってきました。
川の対岸に小さな鳥がいるのが見えました。
可愛い~!と喜ぶ私に対して、黙っているモカさん。
私が見ている光景を写真に撮って、モカさんに見せました。
「この小さい鳥がタヒバリで、こっちの丸いのがタシギ」
シギ、チドリは羽根の色が土や草に似ていて、見つけるのにコツがいります。
今度はモカさん、双眼鏡を覗いて
「くちばし、長っ!」
「奥にも丸いのがたくさんいるね」
なんて言い始めました。
モカさんの言うとおり、川岸の草むら近くには丸いタシギが3羽いて、枯れ草の中をガサゴソしていました。
水際にはチドリもいましたが、種類を特定できていません。
思ったよりシギ、チドリ類に会えたので、少しずつ川を遡りました。
上流にはカモ類が羽を休めていました。
カモ類の中にオカヨシガモという、茶色系の目立たないカモを見付けました。
翼のワンポイントは白で、尾羽は黒いのです。
私たちの後ろを通りすがった人から 「なにかいましたか」 と声をかけられました。
さっそく
「オカヨシガモがいました!」
と、教えました。
私の感覚では、オカヨシガモは数が少なくて珍しいのですが
「……そう」
と、あっさり風味の返事がかえってきて、ややガッカリしました。
道を曲がって、池の方に移動しました。
スタッフさんからホオジロガモのメスがいるかもと教えてもらった場所です。
カモを1羽1羽、ていねいに見ていったのですが、ホオジロガモは分かりませんでした。
惜しい。
その池にはヨシガモがたくさんいました。
緑から茶色に光る、不思議なグラデーションの頭をしたカモです。
不意にモカさんが言いました。
「いた、猛禽!」
大きな翼を広げて飛ぶ姿を撮りながら
「トビじゃないね?」
「なんだろう」
こうに話していました。
いろんな鳥を見て満足したので、帰路につきました。
今回の運転はモカさんだったので、私が最後に見た猛禽類を図鑑で調べました。
図鑑には、他によく似た猛禽がいなくて、明らかにこれでした。
「まさかの、ミサゴ」
「えー、ミサゴ!?」
「ミサゴ、初めて見た~」
モカさんは嬉しそうに言いました。
こんな感じでW遊水池を楽しんできました。