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コウノトリ舞う 探鳥会レポート<T沼編>3/4話 2023年11月
先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加してきました。
場所はT沼という鳥が多く集まる沼です。
トモエガモを見て、次の人に場所を譲ろうと考えて先に岸からあがったところ、沼に背を向けるT分会長の姿を見つけました。
T分会長と集まった4~5人の所に行くと
「ミヤマガラスがいる」
稲刈りが終わった田んぼにカラスが集まって、何かをついばんでいました。
ハシボソガラスの中にミヤマガラスが混ざっているそうです。
はっきり言って、ぜんぶ黒い。
![](https://assets.st-note.com/img/1701172386296-Q6mqKPkCHn.jpg?width=1200)
T分会長の説明が続きます。
「ミヤマガラスのくちばしは灰色、顔が絶壁になっている」
そんな説明を聞きながら、これかな?と思うカラスを撮ってみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701172432191-Suc8T2eAX9.jpg?width=1200)
くちばしが灰色なので
これがミヤマガラスだと思います。
他の人も集まってきました。
「コクマルガラスはいないな~」
不意に誰かが上空を見るように言いました。
上空に大きな鳥が羽を広げていて、一瞬、猛禽類かと思いましたが・・・
「コウノトリ?」
私は朝一番にコウノトリを見ていたので、探鳥会の時にも飛んでくれたら良いなと思っていました。
「もう1羽います」
「むこうにも」
コウノトリが次々に集まって、5羽になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701172570988-Q9g08QyPat.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701172599421-rGOm4p837t.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701172627168-7mh61KOI5D.jpg?width=1200)
猛禽類が上昇気流に乗って、翼を動かさずに、丸を描くように飛ぶことがありますが、コウノトリも同じように飛んだのでした。
鷹柱ならぬ、コウノトリ柱とでも言うのでしょうか。
T分会長が
「撮影して、後で足輪を確認すれば、個体識別ができる」
そんな話をしていました。
T分会長によるとこの近くには10羽を超えるコウノトリが来ていて、そのうちの5羽だろうということでした。
たまたま近くにいたSさんが
「昔はこの光景が、普通だったんだろうなぁ」
野生のコウノトリが絶滅して、50年以上。
それよりも前から数が激減していたので、コウノトリがたくさん舞ったのはもっと前のことだと思うのです。
Sさんのつぶやきに
「そうですね」
と相づちを打ちました。
コウノトリが舞うのに見とれていた最後尾隊。
でも、T分会長は慌てます。
「かつてないレベルで遅い」
「鳥が出ているから良いけど」
探鳥会ご一行は急ぎ足で先を進みました。
4につづく。