ミッションBird3 鳥見散歩<W遊水地-N貯水池編>1/3話 2024年1月
先日、W遊水地とその周辺へ、鳥を見に行ってきました。
この日は3種類の鳥に会うよう、指令が出ていました。
そのうち2つのミッションをW遊水地で行います。
私がW遊水地に着いたのは8:50頃でした。
9:30のオープンを待てないので先にシギチ川に行きました。
シギチ川は、秋以降になると川の水を抜きますが、そうしてできた浅瀬にシギ・チドリがやってくるのです。
また、周辺の葦原には鳥が食べられるものを求めて集まります。
ただ、この日は風がとても強い日でした。
さすがのW遊水地でも、風が強いとあまり鳥は出てこないかもしれません。
シギチ川ではオオバンがくつろいでいました。
ハシボソガラスが足でエサを押さえて、ひとくちサイズに千切りました。
こういう光景を見るとやはりカラスは頭が良いなと思います。
ここでのミッションはツクシガモというカモを探すことでした。
筑紫と言えば九州の地名ですが、九州でよく見られるカモが来ているのだそうです。
私は教えてもらうまで知らなかったのですが、
「今日はツクシガモを見た?」
大きなカメラを持った人たちのほとんどがそうに聞いてきました。
「会っていないですよ」
「今日は川が凍っているからいないかね」
そんな会話を交わしました。
川沿いに歩いていたらカワセミを見つけました。
カワセミは大きな魚をくわえていて、それを木の幹にベシッと叩き付けました。
よく見ると、くちばしにはさんだまま魚を回転させています。
魚の頭を叩き付けたり、あごを叩き付けたり、また頭を叩き付けたり。
動かなくなった魚をまっすぐにくわえ直して飲み込みました。
カワセミの喉がモチのように膨らんだのを見て、なんだか感激。
カワセミを楽しんでいたら、私に声をかけたカメラマンがやってきて
「ツクシガモ、いたよ」
「ここから500メートルくらい先!」
車を停めて、わざわざ教えてくれました。
お礼にカワセミを教えて、ツクシガモの方へ向かいました。
500メートルよりさらに進んだ先にカメラマンが3人いました。
私は近寄って
「さっき珍しいカモがいると教えてもらったんです」
「そこにいるよ」
そのカメラマンが指した先に白がまぶしいカモがいました。
ツクシガモです。
その人たちは近くに飛んでこないか待っているのだそうです。
私が証拠写真のつもりで撮ったら
「三脚がなくちゃだめだ」
と言われました。
「三脚は車の中に置いてきてしまいました」
風の強い日だったので、三脚があっても風でガクガクしたと思います。
「あ、飛んだ」
ツクシガモはふわっと飛んで、川の中州までやってきました。
ちょっとだけ近くなりました。
ツクシガモを撮ったので次のミッションに向かうことにしました。
2につづく。