探鳥会レポート<I地区の田んぼ編>1/2話 2022年10月 ノビタキが見頃です。
先日、ゆる支部の探鳥会に参加してきました。
場所はI地区の田んぼです。
この日は休暇が取れたので平日の会に参加したのでした。
平日なのに参加者が20人以上いました。
今日はノビタキを観察するそうです。
受付で記名しました。
時間になって集まり、自己紹介をしていきました。
地元の人と、ゆる地区外(私はこちら)の人と、半々くらいでした。
役員がゆる地区の地図を持ってきて、みんなに見えるように持ちました。
地図には黄色と緑色の丸いシールが貼ってあり、黄色いのは観察できたところ、緑色は繁殖が確認できたところだそうです。
ゆる地区の西側は標高がかなり高い山間部です。
ここは「標高1,000メートル」で「草原」という、ノビタキが繁殖しやすい条件が揃っているそうです。
ノビタキは秋になると南に移動する渡り鳥なのですが、川を目印に移動していて、大きな川に近い田んぼや草原など休憩ができる場所で見られるそうです。
今日、これから回る場所は県内でも特にノビタキが多く見られると説明がありました。
役員の合図で進みました。
川沿いの道を歩いて行きます。
進行方向に向かって右側は大きめの川で川岸は多くの木が植えられています。
左手は田んぼで稲刈りを待つ稲穂が揺れています。
一面に広がる稲刈り前の田んぼから鳥がツイと飛び立ちました。
「あっ」
思わず口にしましたが、他の誰も気づいていない様子。
先頭集団が足を止めました。
スコープ(望遠鏡)を取り出して設置しています。
その様子に安堵しつつ、足を止めました。
役員がスコープを合わせながら
「これ以上近寄ると逃げます」
そう参加者に注意を呼びかけていました。
それでも私たちのいるあぜ道からは10メートルも離れていないくらいです。
肉眼でも鳥の姿が見えるよう。
スコープで覗けば鳥の様子がさらにはっきり見えるのでした。
稲穂に止まったノビタキはまるで金色の草原にいるみたい。
ラン ランララ ランランラン……と、ハミングが似合いそうです。
その者、茶色き衣をまといて金色の野に降り立つべし……とか思いながら見ていると、そこへバサッと別の鳥が降り立ちました。
舞い降りたのは猛禽でした。
猛禽は稲わらを干すための「はさがけ」という木の柱に止まりました。
役員はたいしたことではないという様に
「あれはノスリです」
こう説明したのですが、参加者はザワザワ……となったのでした。
2につづく。