2024年をスコープとふりかえる
去年の12月頃。
私はO分会長のはからいで一般向け探鳥会のスタッフをやらせてもらいました。
参加する側からスタッフ側をやるようになって、スコープが気になり始めました。
スコープ、欲しいな。
鳥を見つけたときに、同じものを周りの人と分かち合いたい。
スコープに鳥を入れれば、それが簡単にかないそうな気がしました。
東京の日本野鳥の会本部、直営のショップで、双眼鏡やスコープの体験会があって、それに参加してきました。
使い方を教えてもらって、実際に使ってみて、これがいいなと思ったのが60万円だったかな?
とても手が出ないので、同じメーカーの似た感じで、もっと安いのを買いました。
三脚はO分会先導Sさんのアドバイスどおりカーボンを選びました。
ゆる支部で初めてバードウォッチング教室のスタッフに任命されたのは梅雨頃でした。
私はスコープの練習にはげみました。
バードウォッチング教室当日、ゆる支部代表Yさんが接眼レンズを忘れてきたなんて言い出し、急遽私がスコープ隊を担うことになったのです。
練習のかいがあって、スコープ隊はなんとかこなせました。
三脚を子どもが見られる高さにするとか。
鳥をドアップにするよりは、周囲に余裕を持たせた方が、鳥が多少動いてもスコープの中にいてくれるとか。
実地で気が付いて工夫したことがたくさんありました。
実際に使うことの大切さを痛感。
次にスコープの出番があったのはゆる支部写真展でした。
写真展で「バードウォッチング体験 望遠鏡をのぞいてみよう」と看板をぶら下げたスコープを置いて、パネルの上に置いた鳥のおもちゃを見てもらうようにしたのです。
これは面白いと評判が良かったです。
元々のアイディアは、実はO分会長のKさんだけどね!
とはいえ、1年近くの間、ほとんど出番が無かったスコープです。
最近になって、O分会先導のSさんが
「上野公園のガイドはプロだから、説明の仕方などがすごく参考になる。ほら、野鳥の会ってちゃんと勉強した人ではないでしょ?」
というような事を私に言うようになりました。
スコープ隊のOさんからいただいた本の中に「あなたもバードウォッチング案内人 自然解説・環境教育の実践」というスタッフ側のために書かれた書籍があったり。
年の瀬になってから、なんだか私の周囲に、探鳥会スタッフとして精進しろよって流れができているような気がします。
先日の探鳥会では
「スコープを持っていたら、ノブレスオブリージュでしょ」
と言い切ってしまう御仁に出会った。
ブログでは黒縁さんと呼んでいるんですがね。
格好良いな・・・!
この場合、スコープを持っていたら、スコープの恩恵をみんなに還元する義務がある、という意味になるかと思うのですけど。
いつも鳥がいればさっとスコープに入れて鳥を見せてくれる人が、普段は何も言わないけど、何かの折に「みんなに見せるのは当たり前でしょ」って使ったから言葉が輝いて聞こえたのです。
これがスコープと振り返る2024年です。
年内にO分会の市民向けバードウォッチング教室のお手伝いの機会があります。
年明け早々にゆる支部探鳥会の当番があります。
もう少し頑張ってみようか?
そんな風にスコープに語りかけています。