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意味づけする・しない*𓈒私たちは選択できる
こんばんは☽*𓈒
私たち人間の脳は、意味づけを求めるようにできているそうです。
ナチス強制収容所体験を綴った「夜と霧」の著者である精神科医・心理学者のヴィクトール・フランクル は「人間は意味を求める生き物だ」と言っています。
強制収容所での極限状態でも 「生きる意味を見つけた人ほど生き延びた」 という話が有名。これは「意味づけの力」の象徴です。
フランクルは、人間には意味を求める根源的な心の働きがあると考えました。
その根源的な心の働きを「意味への意志」(will to meaning)と名づけています。
人間とは、人生に「生きる意味」を求める存在なのです。
心理学者ダニエル・カーネマン や エドワード・デシ らの研究で、「意味のない作業はモチベーションを低下させ、生産性を下げる」という結果も出ているように、人間は意味が見出せないとやる気が下がってしまうのです。
特に私は、西洋占星術や占い、心理学に興味があって意味づけすることが大好きなのだと思います。
西洋占星術は、無意味で点のような繋がりのない人生を意味づけし線にしてくれます。
そして、
天体の動きが個人に影響を与えるなんて、自分が自然や宇宙の一部なのだと感じられて、なんだかとても感動するし安心できる感覚があるのです。
意味づけすることの心理学的効果
1. 自己理解とアイデンティティの確立
人は「自分はどんな人間なのか」「なぜこういう人生を歩んでいるのか」を知りたい生き物。西洋占星術のように、人生の出来事や特性に意味を見出すことで、自分自身を深く理解し、アイデンティティを確立する助けになる。
2. 経験の統合とストーリーテリング効果
人生はバラバラの出来事の集まりですが、「意味」を持たせることで、それらが一つのストーリーとして統合される。心理学ではこれを「ナラティブ・セラピー(物語療法)」と呼び、自分の過去を整理し、未来に向かうための指針を持てる。
3. ストレス耐性とレジリエンスの向上
辛い出来事や試練も、意味を見出すことで「この経験には価値がある」と思えるようになり、苦しみを乗り越えやすくなる。たとえば、土星のトランジットを「成長のための試練」と捉えることで、ただの辛い時期ではなくなります。
4. コントロール感の回復
人生の出来事が無意味で偶然の連続だと感じると、不安や無力感を覚えやすい。でも、占星術のようなシステムを通じて「こういう流れがあるんだ」「この出来事にはこういう意味がある」と考えることで、ある種のコントロール感を取り戻せる。
5. 宇宙や自然との一体感(トランスパーソナル心理学)
「自分も宇宙の一部なんだ」と感じることは、スピリチュアルな視点でも心理的な安心感をもたらす。これは「トランスパーソナル心理学」という分野でも研究されていて、個人を超えた大きなものとつながる感覚は、人生の充実感を高めると言われている。
心理学的に意味づけは、とても重要で効果があります。私たちは自分が作った物語を生きているから、起こった出来事を自分で意味づけすることで前に進むことができるようになります。
しかし、時と場合によっては、意味づけが辛くて呪いに変わることもありえます。
私の場合だと、父との関係はいまだに呪いにかかっています。
今、ここに居る父をそのままで見ることができません。
母親が亡くなって、育児を放棄した父の心意を誰も知ることはできません。
だから、想像するしかないのですが、自分が子育てをして出た結論は、父は私を愛していなかったのだろうということ。
占いでも私は実の親子関係の縁が薄いと出ているし、縁がなかったのだ。
愛されていなかったのだから、育児放棄されたのだ。
父の心意は誰もわかりません。
でも、私はこの悲劇の物語の主人公なのです。
私がそう意味づけしてしまっているから。
鬱で入院し、自分が誰だかわからなくなった父は、かつての面影は全くないのですが、お見舞いに行けません。
父のことを考えたり、普通の仲のいい親子関係を見ると、過去の出来事が湧き上がり向き合うことができません。
今ではなく過去の記憶の海の底に引っ張られてしまいます。
今ここに起きていることではないのに、心は苦しいし、呼吸は浅くなり動悸が出て胸が苦しくなり目頭は熱くなります。
「今、ここ」に意識を戻せると冷静になれます。
マインドフルネスの世界ですね。
マインドフルネス的なあり方では、「ただ出来事を受け止める」「評価や解釈を加えずに、そのまま経験する」ことを大切にします。
事実だけを認識し、それに対して意味づけをしません。
ただ、「そういうことが起きたんだな」と観察するだけ。
マインドフルネス講師の方がおっしゃっていたように、物事が複雑に絡み合って、そうなってしまったことを、どうしてこうなってしまったのだろうと原因探しや意味を探すことは、辛くなるだけなのです。
私には見えていない何か事情があったのかもしれないし、なかったのかもしれないし…
今の私がどんなに考えても憶測でしかないのです。そんな憶測でぐるぐる苦しむのは、それこそ無意味です。
そんな時は、マインドフルネス的な在り方で意味づけをしないで、ありのままを受け止める。
意味づけすることで心強くなれることもあるし、逆に辛くなってしまうこともあります。
私たちは、意味づけする・しないを選択することができます。
マインドフルネス講師の方の配信を聴いて、あぁそうだ、私は選べるのだと気づきました。
この心の柔軟さが大切なのだと思います。
私は意味づけをしたがる人間なので、意味づけしないで、ありのままを受け止める練習をしています。
まだまだ、心は勝手に過去へ未来へ引っ張られて「今ここ」に居てくれませんが…
今を生きれている時は、体も心も繋がって調子が良いことも知っています。
この感覚を大切に。
いつか私自身がかけてしまった呪いが解けるように。
私たちは、意味づけする・しないを選択することができるということを忘れずに𓂃*𓈒