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要塞の村、アイト・ベン・ハッドゥへ(2024年8月、モロッコ⑤)

5日目(前半)

 この日は、7時半にワルザザードを出発し、マラケシュに向かいました。午前中にアイト•ベン・ハッドゥとアルガンオイルの工房に寄りながら、昼過ぎにはマラケシュに着きました。

 アイト•ベン・ハッドゥは、土の壁でできた要塞の村で、世界遺産に登録されています。映画のロケ地としても有名で、「アラビアのロレンス」や「グラディエーター」などが撮影された場所です。
 電気も水も通っていないため、現在はほとんど人が住んでいないそうです。昼間だけ、お土産屋さんが村の建物を細々と使っている感じでした。

周りは土と岩の荒野が広がっています。その中に、立派な映画スタジオが建っていました。
アイト•ベン・ハッドゥの村の中です。建物はほぼ土でできています。
要塞という名にふさわしいつくりです。
外から来る者を拒んでいる雰囲気が感じられます。
高台を目指して、階段を上っていきました。
高台には、崩れかけた塔のような建造物がありました。
高台からの眺め。この時は干上がっていましたが、季節によっては川が流れているそうです。
高台から見下ろした様子。一面、土の茶色です。
アイト•ベン・ハッドゥにもネコがいました。美しい顔立ちです。
途中、あぶり絵を売っている店がありました。砂糖水で描き、火であぶると絵が浮き出てきます。
手描きなので、一枚一枚違います。砂糖が焦げてできる色で上手く表現しています。
他には、じゅうたんを売っている店もありました。
アンモナイトの化石やデザートローズ(砂漠のバラ)も採れるそうです。
記念に、あぶり絵とデザートローズを買いました。デザートローズは、砂漠の水と砂が混ざって自然にできる石の総称で、バラのような形をしていることから名付けられたそうです。

 1時間ほど散策して、バスに戻りました。アイト・ベン・ハッドゥでは、私たちのグループ以外にはほとんど観光客がおらず、貸し切り状態でした。

 アルガンオイル工房では、アルガンツリーの実からオイルを抽出するまでの過程を見せてもらいました。
 アルガンツリーは、モロッコの南西部にのみ生えているアカテツ科の木で、熱や乾燥にとても強いそうです。生息地が限られているため、その実から採れるアルガンオイルは非常に貴重かつ高価になっています。アンチエイジングに効くとのことで、肌や髪に塗ったり、食用として料理に使ったりします。

アルガンオイル工房とショップの入り口。他にも、レストランやカフェが併設されていました。
アルガンの実を割って中身を取り出しています。手作業だそうです。
最後は、石うすのような道具ですりつぶしていました。アルガンオイルを取り出す作業には、女性が従事することも多く、女性の自立につながっているそうです。
肌や髪に塗る用のアルガンオイル。種類がありすぎて、どれにしようか迷います。
食用のアルガンオイル。左から、ハチミツ入り、ゴマペースト入り、アルガンオイルのみ。パンにつけて試食できました。
ハチミツ入りが美味しかったので、購入。肌&髪用は、バニラフレーバーを買いました。オマケとして、緑色のリップをつけてくれました。日本ではあまり見ることのない色合いです。

 アルガンオイル工房を出発した後は、ひたすらマラケシュを目指しました。この日バスに乗っていたのは約4時間半。前日までの7、8時間に比べると、余裕でした。すでに感覚が麻痺しています。

 マラケシュに着いて、昼食をとりました。そろそろモロッコ料理に飽きてきただろうというHISさんの計らいなのか、この日の昼食はイタリアンでした。久々のピザは新鮮で、なかなか美味しかったです。 

それでも前菜はモロカンサラダ。
普通にピザでした。美味しかったです。

 午後は、マラケシュの街中やフナ広場、バビア宮殿やマジョレル庭園に行きました。まだまだ写真もたくさんあるので、次回、詳しく書こうと思います。

ランチを食べたレストランからの眺め。マラケシュの中心(クトゥビアの塔)が見える場所にありました。

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