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有料の袋お付けしますか?
ハロー、チッピーだよ。
ちょっと前の話なんだけど、バレンタインが終わってすぐくらいの。
ぼくは、おかあさんとデパートの下のスイーツ売り場を彷徨いていた。おかあさんは甘いものが大好きでデパ地下を定期的にぱとろーるしている。
とあるお店の前に色とりどりの紙に包まれたチョコレートの箱が積んである。あれ?これバレンタイン用のチョコじゃね?って思ったが、そこには、
「ご好評につき販売を延長!」
というポップが。
これを考えた人は天才ですね!
こういうバレンタインだとか、ハロウィン仕様のスイーツってイベントが終わったらどうなっちゃうんだろう? 多分、廃棄されるんだろうな、もったいないなあって思っていた。
しかし、この魔法の言葉で、ただの残り物が価値ある商品に早替わり。このたった一言で食品ロスも防いで、誰も損しない。
ぼくが思うにこういうのが、真のSDGsというのではないだろうか? 手間、面倒、我慢を強いるのではなく。
続けていける。だからこそ続けられるんじゃない?—コイズミ構文
こんな素敵なアイデアと真逆に私たちを苦しめているのが、有料の袋は要りますか?問題だ。
ある日おかあさんが、とあるデパートの地下でケーキを買った。それは美しく飾られ、とても美味しそうなケーキで、心踊ります。わあー、ぼく、あのクマの形のやつがいい!共食いじゃない、やめなさい!なんて会話も弾む。
なんやかんや言いつつケーキを選び、いざお会計。
「有料の袋はおつけしますか?」
これだよ。一気にテンション下がるよ。
デパートのケーキ屋さんだ。袋もしっかりした紙でデザインも素敵。お金をとりたい気持ちもわかる。
でもね、こういう店での”ケーキ”っていうのは外装を含めてのものだと思う。ファンシーな紙袋はいわばケーキのお洋服なのよ。
袋なしで、ってことは天塩にかけた自慢の子供を素っ裸でお客様にお出しすることになりますが、それでよろしいのですか?ってこと!
袋なしで、箱をエコバッグに入れようものなら安定せず、偏ってぐちゃぐちゃになりますけど、いいんですか?ってこと!
プライドはないのか?自分が作ったものに愛着はないのか? 何年ケーキ屋やってんだ!
、、、取り乱しちゃったね、ごめん。
ぼくの心のグリズリーが吠えちゃった。
そんな中、何も言わず、素敵な紙袋にサッと入れて渡してくれるお店もある。
え?袋代は取らないんですか? 左様でございます。
もう一生ここのケーキを食べ続けます。ってなるじゃない?
これはとても賢い戦略だ。袋代たった数円で店の印象がまるで違うもの。袋有料の店とタダでつけてくれる店、消費者の店に対する満足度が天と地ほど、クマとアライグマほど違う。
なんでもかんでもSDGsにかこつけて波に乗ればいいというものではないのだよ。
それにね、地球にとって1番いいのは、人間がいなくなることだよ🐻